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スイカのタネはなぜ散らばっているのか

植物は動くことができないが、移動して分布を広げるチャンスが2回だけある。1回目は「花粉」である。
 略
2回目の移動は「種子」である。

まえがき

公園などで綺麗に育てられている草木のほかに、道端、線路脇にもさまざまな草木が育っている。あの草木は一体どこからやってくるのか。「雑草というなの草はない」と有名な言葉があるが、そこで育っている草木も子孫を残すべく本人(?)にどのような意思があるかは不明ながらさまざまな営みが行われている。

風で旅する種の話

たんぽぽ、楓は風邪に乗って飛んでゆくことは誰しも知っていること

動物に運ばれる種の話

トゲトゲやネバネバで動物や靴底にくっついたり、どんぐりやくりなど食べられて運ばれてゆくもの

まかれるタネの話

朝顔、ほうれん草、にんじん、なすなど人に蒔かれるタネの秘密

蒔かれないタネの話

チューリップは種もできるのになぜ、球根で育てるのか

時を超えるタネの話

はす、エンドウ、椿など古代からある植物の種が数千年経っても芽を出す不思議

食べられるタネの話

イネ、小麦、栗、蕎麦など人が食べている場所は植物にとってどういうところなのか

豆と呼ばれるタネの話

大豆、小豆、アーモンド、落花生など食べられるタネの中でも特に特徴的なこれらの違いは何か

芽生えで食べられるタネの話

もやし、貝割れ大根など芽を出した状態で食べてしまうがこれは大きくなるとどうなる?

油を取るタネの話

とうもろこし、ポップコーン、ひまわり、胡麻などはたねを絞るとそこに多く含まれる油が取れる。これらの種はなぜ油脂を多く含むのか

果物のタネの話

他の動物に食べられることによって運んでもらえるように色付き甘く、香りを出す果物もそのまま消化されては意味がないので、そこにさまざまな工夫がある

野菜のタネの話

かぼちゃ、いちご、スイカこれらも食べられて運ばれるが同じ場所に固まらないための戦略がある

それぞれの植物が2ページほどにまとめられており、挿絵も入っている。普段何気に見たり食べたりしているものが、実だったりタネだったり、タネだと思っているが本当はその中身であったりと色々書かれている。
どれも試験のために覚えるのではなく、どこかで披露するものではない。が、読むと知らない世界があり、それを研究している人がいて、地球という環境の中で連綿と命を繋いでいるための変化を続けていることを知り、驚くことができる。

親植物の近くに種子が落ちた場合、最も脅威となる存在は親植物である。
 略
植物にとっても大切なのは親離れ、子離れなのである。

植物にとって種子とは何か

最後に深い言葉で締めくくられている・・・・

#読書 #スイカのタネはなぜ散らばっているのか

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな