めぐり逢いサンドイッチ
寄り道で読んだ本。夜になると美味しそうな本が読みたくなる。
サンドイッチ屋さんの姉妹を中心に、5章はストーリーを回す人お互いの視点に切り替えながら話が進む。
激しい感情のぶつけ合いなどはないが、お互いの思いを察しながら、話しながら日々を過ごすところがいい。
第1章のたまごサンド。ゆで卵をマヨネーズで和えたものと卵焼きをサンドしたものが出てくる。自分の知っているものはゆで卵にして、黄身は潰して砂糖で甘く、白身は刻んで塩味にしたものが挟まれているというもの。お話に出てくる何でもない。なので、サンドイッチ専門店で分厚い卵焼きが挟まれているものを見て驚いた記憶がある。
サンドイッチでもう一つ驚いたのが、フルーツサンド。5センチぐらいの厚さにたっぷりの生クリームと、まさに「ゴロン」としたフルーツが挟まっている。それは、イチゴだったり、キウイだったり、みかんだったりする。それまでお惣菜パンとしてのサンドイッチしか知らなかったので、こういうものがあるのか!、これは美味しい!、(随分高い!)ことに驚愕した。
長らくサンドイッチは3角形だと思っていた。が、正方形、つまり食パンを4分割もしくは9分割した形があるのも知らなかった。確かに3角形だと食べていると具がはみ出てくることがあるので、一口で食べられるようにという配慮なのだと思う。あれって分量が少なくなっている気がしてて、あまり手にすることがない。これって考えすぎ?
あれ?カツサンドは長方形のイメージだな。あの形も食べやすさを考えると納得できる。お弁当用の箱にピッタリ入るとも言えるか。分厚いかつに比べると随分と薄いパンの組み合わせはサンドイッチというよりも、手が油で汚れないようにという、オブラートにも思えてくる。まあ、サンドイッチ伯爵の目論見通りということか。