忘れるなんてできない2
望みがかなって、今私は、家で仕事をしている。けれども贅沢かな、ずっと家にいるのもしんどいのだ!
というわけで、ちょっと出かけたいのだが、もう私の縄張りは変わってしまった。
皆さんもご存知❔
昔のくずはモールを。
今頃なら、汽車の広場で不二家のアイスクリームを片手に汽車の囲いの縁を行ったり来たりしたものだ。赤いレンガの地べたには、そうやっておっことされたアイスクリームのあとがたくさんあって、もちろん踏んだりはしなかった。
大人になってからは、喫茶店好きの友だちにつれられて、イズミヤの奥の小川コーヒーに行ったりした。夕暮れ時の窓の外はプールに沈めたみたいに青く、いつもの信号や行き交う車はにじんだようにきらめいて、エアポケットにいるみたいだった。
それから私は、夢見るゆめ子ばかりではおれず、人並みにパートや主婦をした。
お子さまも育てた!(育った)
平成の子育てもおわり、色々変わった世の中であるが、私は…
時々思い起こされるあの景色を
忘れるなんてできない。