ゼネコン設計部でのキャリアプラン①
私は現在32歳。出身は東京で、結婚するまで実家暮らし。
大学院を卒業後、現在勤務中のゼネコン設計部に就職。
ゼネコン設計部でのキャリアプランについて書いてみます。
本社設計部について
設計部は意匠設計、構造設計、設備設計に分かれている。(組織事務所や他のゼネコン設計部も同じ。)
100人以上の設計者が在籍し、そこで担当する案件は超大規模案件が多い。設計から竣工までプロジェクトの期間でいったら5年10年はかかるものもザラにある。
住宅、オフィス、工場、商業施設などと、ビルディングタイプに分かれて部署が分割されており、それぞれのビルディングタイプに応じた専門性や、プロジェクトの特性に応じた知識や仕事の進め方が要求される。
入社してすぐの仕事の仕方
入社してすぐのときは設計のことも、建物が建つプロセスもよくわかっていない。学校で学んだ建築と、実務には大きな乖離がある!
そのため、上司や先輩に指示されて、自分が行う業務がプロジェクト全体の中でどういう位置づけなのかきちんと理解することは最初のうちは難しい。
指示される前に動けるような、先回りしてできることもほぼ無い。まったく手がかりがない。
それでも数年間やっているとなんとなくわかってくる。再開発案件だったり、JVだったりプロジェクトに係るメンバーが多くなればなるほど事態は複雑で全体感を捉えることは難しいが、1ヶ月~2ヶ月くらいの仕事のイメージは湧いてくる。
超大規模な建物のある一角のデザインの検討だったり、
様々な法規制があるがその中のある一つについて、間違いがないか検証したり、
役所に提出する様々な書類の内の一つを書いてみたりできるようになる。
自分の業務のデッドラインもなんとなくわかってくる。
入社時の様子
わたしは入社当時は再開発のタワマンの設計を担当した。
それこそ10年、20年かかる規模のプロジェクトで、入社した2016年~2019年までずっと設計していたけどまだまだ終わらないって感じだった。
全体のプランニングなんてさっぱりわからなかったけど、エントランスホールのデザインや素材の検討、設備構造の検討なんかを行っていた。
6年目くらいの先輩社員に手とり足取り教えてもらい、3Dモデルを作ってみたり、デザイン検討資料をまとめたり。
新入社員の頃はディテールもまったくわからなかったがある日開眼して、考え方や、キモがどこだかわかるようになる。
こういう「経験すればなんとかなるよ~」ってやりかたはあまり好きではないが、新入社員の頃を振り返るとやっぱりある日突然わかった気がする。
成長直線は階段状だよね、的なやつ。
あとは、メーカーとの打合せにも連れて行ってもらっていたな。当時はメーカーが言ってることの半分も理解来ていなかったから「打ち合わせ」で何を打ち合わせるかもさっぱりわからず、先輩とメーカーがやり取りしているのを必死にメモしていた。
社会人らしい仕事
仕事が少しわかってきてようやく、「社会人」としてとても当たり前に必要な業務にも気が回るようになった。
会議室の予約、メーカーとのアポ、(名刺のわたし方とか!)、どこか打合せに行くときの経路を調べておくとか。
会議の議事録も、少しずつ理解しながら書くことができるようになってくる。
振り返ってみて、ポンコツだなぁと思う。
年齢構成
会社に中堅層がめちゃめちゃ少ない。
入社したての20代~30代前半がボリュームゾーンでいて、
その上はだいたい50代。
採用戦略のミスとしか言いようがないけど、そんなこといってもしょうが無い。
だから私も直属の先輩が当時32歳くらいだったが、その他はみんな50代の男性が多かった。
よし、今日はここまで。
中途半端だけど!