ゼネコン設計部でのキャリアプラン④ 結婚と異動は同時期に

この早朝でも暑い。
夏ですね。

①~③まで書いて、やっと本題に入れます。
今までの記事で言いたかったことは、

  • 多様性が少ない(性別、年齢、働き方、学歴)

  • 上層部はその中でも特に似たタイプの人で構成されている。(50代後半~60代の男性、妻は専業主婦、子どもがいる、都内あるいは首都圏に持ち家あり)

という点です。

ローテーションについて

新人時代は東京の本社で修行をしますが、一級建築士取得後くらいの入社後3年~4年で一度支店への異動を打診されます。
東京での仕事は規模が大きく、設計~竣工までのプロセスを経験できないことや、プロジェクト全体を見ることができないのですが、
支店の設計部で行うプロジェクトは規模が小さく、若手が頑張って一人で全体を仕切ることができるため、経験を積むためには支店で働いた方がいい。

じゃあなぜ最初から支店じゃないの?
となりますが、支店の設計部の規模はが小さく、新入社員の右も左も分からない人に仕事を振ったり、新しくなにかを教えてあげられうような余力が無いためです。

異動と結婚のタイミング

大体が大学院を卒業してからの就職ということで、入社時には25歳、そこから3、4年たつと28歳、29歳です。日本人の平均初婚年齢は男性側が31.2歳、女性は29.6歳だそうで、この異動のタイミングと重なることが多い。

私は結婚を考えたタイミングでの異動が決まった

当時付き合っていた人(=今の夫)は同じ会社の違う部署の設計の人です。同じ会社で同じ仕事なのでお互いの忙しさや苦労、将来への不安などは共有ができていました。
いずれは結婚したいねと思っていたのですが、2018年12月ごろに、翌年の4月に九州支店への異動の内示がでました。

これが一昔前、そして私が男性社員だったら迷わずこういうでしょう。
「〇〇、九州へ辞令が出た。一緒についてきてくれないか?結婚しよう」
そして女性は寿退社をし、男性の赴任先へついていく…

だがしかし、時代は令和。ちなみに私は女性社員。
彼氏と私の給料はほぼ同じくらい。まだまだ設計のしごとも道半ば。
支店での仕事もやってみたい、専業主婦には今のところなりたくない

ということで、異動までに入籍し、私(=妻側)が「単身赴任」をすることにしました。

結婚を決めてから入籍、九州へ転勤のスピード

2018年12月に結婚を決めて、入籍したのは3月初旬。
それまでに

  • 親への挨拶

  • 両家顔合わせ

  • 引っ越し(私実家、夫単身寮からの新居へ)→2月

  • 新居から私の荷物を九州へ→3月末

と怒涛の日々を過ごしました。

慌てて結婚しなくても、しばらく遠距離恋愛をすればいいじゃないかとも思いましたが、「単身赴任」とすると、東京までの交通費がでるのです!金額にすると月25万程度。
籍を入れていなければもちろん出ません。
また、結婚すると家賃補助ももらえます。多分4万くらい。

ということで、結婚してから異動すると、月に30万近く補助がでます。
一生の出来事をそんなお金で決めちゃっていいのか?とも思いますがいずれ結婚するならば、とっとと結婚しちゃってお金もらっちゃったほうがいいよね!

という判断でした。

単身赴任の増加していく未来

私の場合はたまたま夫も同じ会社なので支店で仕事をすることが、自分のキャリアにプラスになるか、深く理解してくれていたのでなんの違和感もなく別居婚をする形になりました。
でも本当は一緒に暮らしたいし、別居婚をすることで精神的、時間的、金銭的に相当無理して頑張っています。

これから支店へ異動する若手社員も多いのですが、同じように結婚のタイミングと異動のタイミングがぶつかる事が多いと思います。
今の共働きの時代に、仕事をやめてパートナーがついてくる、という生き方は昔ほど多くはないのではないでしょうか。

一緒に暮らすこと、子どもについて

そんなかんじで結婚してからほぼずっと別居婚なわけですが、いつになったら一緒に住めるのか、そして年齢的にも子どもはどうするのか、考えなけれ
ばなりません。

会社の幹部に言いたいこと

会社の幹部のオジサマたちにはもっと配慮して欲しい。
キャリアを取るためにプライベートを犠牲にしている今の私の状態を当たり前だと思わないでほしい。
とにかく訴え続けるしか無いけど、、、
諦めないで生きていかないと。後ろに続く若手のためにも。


よし、今日はここまでです。


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