ゼネコン設計部でのキャリアプラン②
ううう、暑くなってきましたね。
今週から新入社員と一緒に仕事をすることになり、手とり足取り説明しようと努力していますが、人に説明することで、自分の知識の曖昧さに気が付かされる日々です。。。
前回は、新入社員@東京時代についてサラッと書きました。
この続きを書きますね…!
組織の構成
前回の記事ではそれぞれのビルディングタイプ(住宅、オフィス、工場etc.)に分かれていると書きました。そのビルディングタイプごとの部署のトップを統括グループリーダーと呼んでいます。
統括グループリーダーはほとんどが50代の男性社員です。
ダイバーシティが叫ばれる中、かなり偏っている構成です。
さらに言えばより上の役職を含めても女性幹部はいません。わお。
ここままたいつか別に記事書きたいですね。
そこからさらに、最小単位の「グループ」とに分かれます。グループは大体3~8人程度で構成されています。
各ビルディングタイプにこの最小単位のグループが2~5個程あります。
受託したプロジェクトの規模や数に応じてビルディングタイプ毎のグループ数は変化しています。
最近でいうと、住宅のグループ数は減り、その分ホテルのグループ数は増えていますね。
オフィスはコンスタントに新規プロジェクトがあるので、グループ数はいつの時代も多いです。
この最小単位でプロジェクト(=設計する物件)にアサインされます。
この最小単位はリーダーの名前で識別されていて、
「工場グループの田中さんグループに所属しています」
というふうに所属を表すことが多いです。
組織構成で階層が異なっているのに全部「グループ」ってつけてるから非常にわかりにくいですね。うん。
グループ員について
この最小単位のグループで、各プロジェクトの設計にアサインされます。なのでプロジェクトに規模に応じてこのグループの人数のバランスが取られていますね。
グループのトップにグループリーダーがいます。
上記に記載した通り、グループでプロジェクトにあたるのでグループリーダーが設計における責任者。確認申請を出すときに記載する一級建築士の名前はグループリーダーの名前で出すことが多いと思います。
グループリーダーは40代後半~50代の男性社員が多いですね。そうなんです。ここも男性しかいないんです。ダイバーシティって何。
グループ構成員として、グループリーダーの下に、「チーフ」と呼ばれる人がいて、0人~2,3,人のチーフが各グループにいます。
チーフがバリバリ設計を進めてプロジェクトを回していきます。実働部隊。35歳前後でチーフになる人が多いです。
そしてその下にヒラ社員がついている、というのがグループの構成です。人数構成は必ずしもピラミッド型(=ヒラ社員が多く、チーフが少ない)になっているわけではなく、プロジェクトの難しさや性質に合わせて変化しています。
若手社員の定義
設計部の中で「若手」と呼ばれる年代は入社後10年目までというのが一般的な認識です。
他の会社に勤めた経験がないので憶測ですが、「若手時代、長くない?」
私の認識だと、4~5年目くらいの社員で「中堅」として認識されるような会社が多いイメージです。
もう一度言いたい、「若手社員は10年目まで」
他の設計事務所やゼネコン設計部はどうなのかもわかりませんが、長いんです。
若手社員と呼ばれるけどチーフの人て、8年目~10年目の人はチーフですね。
まぁでもこれは実際働いていると納得のできる感覚です。
建築設計の業務は多岐に渡るので、一人である程度仕事を回せるようになるにはどうしても経験が必要で、10年くらいかかってしまう感じがします。
プロジェクトの最初(設計スタート)から最後(建物の竣工)まで経験するのにどうしても数年単位で期間が必要だし、何件か数をこなさないと経験はたまらないし。。。
圧倒的デザインの天才の若者がいたとしても、デザインを実現するための知識がなければ実現が難しいし、プロジェクトを回せる力がないと偉くなれないので、グループリーダーや統括グループリーダーは必然的に年代が高くなってしまうのですよね。
あと、圧倒的に修士卒が多いので、そもそも全部ストレートだとしても社会人スタートが25歳だというのも他の業界とズレがでてくる要因だおと思います。
ぜんぜんキャリアプランに行き着かないけど今日はここまで!