思い出の展覧会

私が参加しているメンバーシップ「オトナの美術研究会」で今月から始まった「月イチお題記事執筆企画」。
記念すべき最初のお題は「思い出の展覧会」です。

私の思い出の展覧会

私にとっての思い出の展覧会は、2011年に平塚市美術館で開催された「開館20周年記念展 画家たちの二十歳の原点」です。
この展覧会は明治・大正・昭和・近現代の各時代を代表する画家56名の二十歳前後に描かれた作品だけに絞って展示が行われたものです。

この展覧会のチラシ

この展覧会を選んだ理由

ちょうどその頃、近代日本洋画に興味を持ち始めた私にとって、覚えたばかりの画家たちの作品が一同に並ぶこの展覧会は、正にまたとない機会でした。
今の私であれば、まだ画風の確立していない二十歳前後の作品など回顧展でもなければ見る機会がないため、食い入るようにして見たと思いますが、当時の私にはそのような知識もなく、ただそこにある作品を眺めるだけの初心者であったため、今思い返しても何を見たのか全く記憶に残っていません。
それでも、私にとっての思い出の展覧会である理由は、この展覧会が東京国立近代美術館でもなくブリジストン美術館でもなく平塚市美術館の企画であったことが、公立美術館に対する地味なイメージを大きく覆す、とても印象的な出来事だったからなのです。(当時館長だった草薙奈津子氏や担当学芸員の土方明司氏のことを知るのはもう少し先になります。)

あとがき

この展覧会の図録は図書兼用として求龍堂から出版されたのも驚きなのですが、価格のほうも立派で当時の私は手が出なかったのですが、先日、東京国立近代美術館のミュージアムショップに置いてあるのを見つけて即買いしてしまいました。
先に、何を見たのか全く記憶にないと書きましたが、今の私はその頃の作品との向き合い方とは何かしら違う(成長している)はずなので、改めてこの展覧会を楽しみたいと思います。

#思い出の展覧会
#オトナの美術研究会

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