【ハイヤーセルフと私】 瞬間パラレル移動の世界へ
『あなたたちはいつも瞬間的にパラレル移動をしているよ。』
「何ですか?パラレル移動って…。」
『違う世界線を渡り歩いてる。毎日毎日。』
「また、不可思議な話を…。そもそも、目の前には現実があるのに、パラレルが変わっていたら目の前の風景は全く違うものに変わってるはずでしょう?」
『パラレル移動を難しく考えるからそう感じるんだよ。例えばさ、今まで怖かった人が突然優しくなったり、長い片想いが実ったり、仕事が急に波に乗ってきたり…。そういうのは、全部パラレル移動してるんだよ?』
「え?世界線が変わっちゃってるんですか?」
『うん。変わってる。そのパラレルの扉を開けられるようになったんだよ。変わると、今まで起きなかったことが起こるようになってくるんだよね。』
「へー。パラレル移動って意図的に起こせるんですか?」
『起こせる。その扉を開ける鍵を知っておくことが大事だよ。人生上手くいってたときはどんな感じだった?』
「私の場合は、目の前のことに没頭してたり、何もかも楽しんでたときかも知れません。」
『そうだね。そういうの覚えて置くの大事だよね。今日は、もう一つ、意図的に起こせる方法教えるよ。』
「なんですか?」
『そのパラレルが出現するときって言うのは、あなたが認識したときなんだよ。例えばさ、「ああ、どうしよう、怒られる、絶対怒られる」と、不安になりながら、上司に話しかけたとするよね。そしたら、もう、話しかける前から怒られるのは確定してる。』
「えぇ!何でなんですか?」
『その不安に浸りながら、つまり、その役に入り込みながら行動に移したから、周りの景色がみんなキャスティングされちゃう。』
「その役に入ったからってことですか?」
『そうだよ。だけど、これを回避する方法があるよ。』
「なんですか?」
『不安が抜けるまで待つこと。』
「待つ?」
『そう。不安を感じているなら、不安なことを考えたまま行動に移さないこと。または、覚悟を決めちゃった方がいい。怒られる可能性に腹を括る。すると、何が起こると思う?』
「不安がなくなる?」
『怒られることにビクビクするパラレルから移動する。そのときの自分は、もうそこまで不安は感じなくなってるはずだよね。そしたら、現実もそれに合わせてキャスティングされるから意外と上司が優しかったりするんだよ。』
「そうなんですか!パラレルってそんな簡単に移動するんだ!」
『うん。どんな状態から行動を起こすかだから。あとね、ワクワクより、ニュートラルな方が実はいいんだよ。』
「ニュートラル?」
『明日の遠足楽しみにしてたのに熱出す人いるでしょう?期待感がありすぎると、執着に変わったりしちゃうんだよ。』
「へー。執着…。絶対にこうなって欲しいって言う想いですか?」
『そうだね。【そうなって欲しい】という期待感は、そうならなかったときの【ガッカリ感】と紙一重だから、パラレルはどちらも経験できる扉を用意してくれたりするんだよね。』
「おお〜。粋なことをしますね。」
『安心とか、当たり前感があったりとか、落ち着いていられたりとか、そういう状態になると、頑張らなくてもそのパラレルにずっと入り続けることができるようになるよ。』
「そうなんですね。パラレル移動かー。私ももっともっと瞬間移動できるようになりたいなぁ。」
『うん。慣れたらすぐ移動できるよ。自分がどんな状態のときに現実では何が展開されるか、チェックしてみると面白いよ!頑張ってみてね。』
「はーい!」
つづく。