【現実を錬成するシリーズ】⑥毎日何を見て生きていますか?
(前回まではこちら⇧)
『昨日は"思考"の話をしたね。』
「はい。のめり込めってことですね!」
『今日は、"意識"の方を話そうと思う。』
「意識?」
『そう。意識というのは、あなたの目に映る世界。あなたがどんなことに目が行きやすいか?ってこと。』
「目が行きやすいもの…。」
『例えばさ、夢を叶えたい、仕事でもっと活躍したい、と言っているのに、仕事中、上司のイヤ面に目が向いたり、同僚に嫉妬したり、自分の立ち位置に落ち込んだり……とにかくイヤなことにばかり、目が向いてしまうことってないかな??』
「そういう時期はありました。毎日凹んだり。」
『これは、意識が"夢"や"ほしい未来"ではなく、"今叶っていない現実"に向いてしまっている。これではチャンスを寄せ付けなくなる。いくら取り組んでもあなたの心は"自己不信"でいっぱいだから。』
「自己不信ってどういうことですか?」
『当然のように現実が良くなると信じていたら、周りに振り回されない。叶う未来にワクワクできるものなの。現実のイヤな面ばかり目につくのは自分を信じられないからさ。』
「そっか。うまくいっていない面、イヤな面ばかりに目が行くのは、それだけ心の中では良い未来を信じられないってことなんですね。」
『うん。思考ともかぶるけど、起きてほしいことに目を向けることが大切。幸せになりたいなら幸せに目を向ける。願いが叶ってほしいなら、今叶っている現実に目を向けないとね。』
「じゃあ、今の不満や叶ってない現実ばかり見て、悲嘆したり、ぐるぐるネガティヴに悩むのをやめた方がいいんですね。」
『そう。その代わり、今ある幸せに目を向ける。そして、どんな未来になってほしいか?に目を向けること。』
「なら、例えば、仕事でうまく行きたいなら、仕事で未来に活躍している自分とか、成果を出している姿をイメージしながらワクワクすればいいってことですか?」
『そこがまた複雑なんだけど、結果は求めないほうがいいんだよね。』
「え!未来にワクワクしててもダメなんですか?」
『結果を求めると、結果がほしくてたまらなくなるでしょう?ワクワクしてるのに頑張ってるのにまだ叶わない!とか、だんだん今に不満がたまってしまうのよ。』
「それはあるなぁ。叶えたい気持ちが強いほど、執着になってしまうことはあるかも。」
『そういう負の感情ってよくないからね。できれば、叶えたい未来はもちろんイメージするけど、意識は今に向けたほうがいいの。』
「今に意識を向ける。」
『ゲームと同じなの。
"強い敵を早く倒してストーリーを進めたい"これはたしかに欲しい結果ではあるけど、それ自体が目的ではないでしょう?』
「ああ!たしかに!…バトルも面白いし、技覚えるのも面白いし、ストーリーとかキャラの会話も楽しいし、やってること自体が楽しいかもしれません!」
『プロセスも面白くないと、クリアをあきらめてしまうこともあるでしょ?』
「それはあるかもしれません。よほど、クリア後に見たいイベントとかがないと…。クリアには執着しないかも。RPGは長いですしね。」
『この世もゲームだからね。
やり込む。それ自体に集中するってことが大切。
わかりやすく数字が出る世界であってもね…1位を取れなくても、やってて楽しい!向上させることが楽しい!みたいに結果は気にせずやり込んでみてごらん。』
「結果自体には着目しないってことですね。」
『ゴールは目指していいけど、今を忘れないでってこと。今にのめり込んだ分ゴールは近づくのよ。』
「そっか。今に集中するってそういうことか。未来はよくなるのは当たり前だから、今に集中できるわけで。それを逆手に取る感じなんですね。」
『そんな感じだね。』
「なるほど〜。」
『仕事でもさ、今たとえ好きな仕事じゃなかったとしても、タスクをいかに短時間で終わらせられるか?みたいに、楽しくする工夫をするんだよ。それがやり込むってことだからね。』
「それすると、その仕事でも成果が出るんですか?」
『その仕事もうまくいくようになるし、好きな仕事につくチャンスも巡ってくるの。』
「え??なんでですか?」
『"仕事が楽しい!"と感じるパラレルに変わるから、本当に仕事が楽しくなるような出来事ばかり起きるようになるの。』
「だから、本当にやりたい仕事のチャンスもくるようになるんですね。」
『先が見えない時ほど、ともかくやり込んでみなさい。のめり込むレベルで。あっという間だからね。』
つづく。