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第33話 ファーストキス

2022年10月21日

19:50
2人でホテル近くのお食事処を探して歩いてみたのですが、私たちの滞在場所では食事ができるところも限られていて、まだコロナ禍もあり20時に閉店するお店ばかりでした。

彼の職場の人がたくさん泊まってるホテルのレストランでご飯食べるわけにもいかず、とりあえずホテル下のコンビニでアイスと次の日の朝ごはんを買ってもらって私の部屋に戻ってきました。

なんでアイス?と思われるかもしれませんが、真冬でも平気でアイス食べられるって話を過去に電話でしたことがあり、今度一緒にアイス食べようと約束していたんです。

2人でアイスを食べながら彼は私にたくさんアイスを分け与えてくれました。まるで餌付けされてる小鳥みたいでしたね 笑

たいしたご飯が食べれたわけでもなく、想定していた過ごし方ではなかったけど、彼と一緒であればなんでもよかった。
数時間前の地獄からは想像できなかった、幸せで安心した時間でした。

アイスを食べ終わって2人でベッドに座っていると、自然と目が合って引き寄せ合った2人の唇。
軽く触れ合うだけだった唇はゆっくりと深くなっていきました。

これが私のファーストキス。

2人でベッドに横になると、彼は私を優しく強く抱きしめてくれました。

どうやらまた私は震えていたようで、彼は私が落ち着くまでずっと私を抱きしめてくれていました。

2人で抱き合いながら何度かキスをしたり、見つめ合ったりしてるうちに、彼の手はゆっくりと私の身体に触れ始めました。

『いよいよその時が来たんだな』と思いました。
でもさすがにお風呂には入りたかったので、少ししてから彼に「お風呂入りたい」と伝えました。

女の子は準備に時間がかかりますよね。
どこを見られても大丈夫なように最終チェックしなければなりません。

長い時間待たされる彼に申し訳なさがあり、「お風呂入ってる間、部屋戻って仕事してていいよ?」と伝えたところ、「ここでできる仕事して待ってるから行っておいで」と言うのです。

待たせてる時間に少しでもお仕事片付けられればと思って、何度か同じようなことを言っていたのですが、「帰ってほしいの?」と言ってくるので、こうなったら私の部屋で待っててもらうしかないです。

「じゃあ一緒にお風呂入ろうか?」と言ってくる彼を抑えて、私はお風呂に入りました。

やっぱりどんなに頑張っても30分以上は待たせてしまいましたが、その後に彼もお風呂に入り、2人で歯磨きもして再びイチャイチャタイムです。

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