連載5/12 吟遊詩人様式とリヨン派
吟遊詩人様式の特徴
「吟遊詩人様式」は、 1802年に、フルーリー・フランソワ・リシャールの「オルレアン公ルイの死を悼むミラノのヴァランティーヌ」がサロンに展示されたことに端を発します。特定の画家集団を「吟遊詩人派」というわけではなく、以下の特徴を持つ作品について、「吟遊詩人様式」というようです。
なめらかなタッチの歴史画
緻密な細部描写
ドラマチックではなく、静かで親密なシーンを描く
絵のサイズは小さめ
これらの特徴は、オランダ黄金期より影響を受けています。フラ