
21-01.ラリーゲーム
始めに
3年ほど前からラリーゲームにハマっているので、その紹介をしたいと思います。
元々は、家にゲーム機がSwitchしかなかったので、Switchでレースゲームがしたいと思って色々探していました。マリオカートは持っているのですが、できれば本格的な挙動のゲームがやりたくて色々探していましたが、その中でKT Racingの「WRC 10」というゲームが目に付き、色々調べてみるとかなり本格的な作りだということで買って試してみました。(セールで安かったというのも大きいですが…)
サーキット走行のゲームを探していたのですが、私の年代は「頭〇字D」などにハマった世代なので、ドリフト中心でも”アリ”でした。
やってみた!
さっそくダウンロードしてやってみたのですが、以下の理由もあり、尋常ではないほど難しく、早々に断念しそうになってました。
操作できない!:全然止まらない、曲がらない、すぐスピンしたり転落したりするなど、路上に留まることすら困難な、初心者のことを一切考えていない鬼畜の操作性。また、Switch版のトリガーはOn/Off操作なので、アクセルやブレーキがシビアすぎる!
コースが見づらい!:雪道やグラベル(砂利道)のコースでは、道路のキワが極めて見づらく、どこまでが走れるところか分からない
自分が歳をとりすぎ!:最近老眼が急速に進んでいて、老眼鏡なしにSwitch携帯モードでは走行不可!指先の操作も若いころに比べてかなり鈍くなり、微妙な操作ができず、スティックもトリガーも全押し・全離しになりがち(後者のみ、後で少し克服できましたが)
このままでは続けられないと思いネット検索すると、以下のコントローラでアクセル・ブレーキもパーシャル操作ができる設定も可能なことが分かり、さっそくポチりました。
結果はかなり良好でした。ハンドル角の調整やアクセル・ブレーキのパーシャル操作もできるようになり、ターマック(舗装路)のコースはすぐに走れるようになりました。グラベルもYouTube動画を参考に、早めの旋回操作や”セナ足”のようなアクセル操作などをやれば、それっぽくなりました!
あらたな問題が!
ようやく満足できて、そこそこ走れるようになってきたのもつかの間、新たな問題が出てきました。
熱暴走:Switchでハンコンを使う場合、Dockモードにするしかないのですが、続けていると熱暴走でSwitchが落ちてしまうようになりました。あの囲い方じゃ仕方ないし、「WRC 10」もSwitchで動くように描画をかなり減らしたとはいえ、それでも処理が重そうですし
隣の芝生:上述のとおり、ネットで色々調べていたのですが、「隣の芝生は青く見える」の格言の通り、4k 60FPSのきれいな画像でのプレイやFFBによるよりリアルな操作などの動画を見ると、”もっと”という思いが募るように…
物欲の開放
”もっと”と思い出すと、もうその思いを留めることができず、どんどんと買い足してしまっていました。生来の小心者心理が働いたため、数十万もするゲーミングPCやハンコンを買うとかまではいきませんでしたが、極力環境を拡充させたく、以下のものを買いそろえることに。(奥さん、子供たち、ごめんなさい!)
ゲーム機
ゲーミングPCは懐的に現実的でなかったので、コンソール機を選択。PS5が欲しかったのですが、入手できなかったのとPS5のコントローラが壊れやすいと聞いたので、PCユーザも使うコントローラが標準のXbox Series Xを購入。日本のメジャーゲームが少ないですが、GamePassもあり、個人的には正解でした。
プレイシート
在宅の机にいちいちハンコンを取り付けるのが面倒だったのと、没入感が得たくて購入を決意。極力安くて片付けやすいものを選択。ポジションの調整幅が少ないながらも、机でやるよりかなり運転しやすくなります。ただ、結局めんどくさくて片付けなくなるので、家庭の事情が許すなら折り畳みでなくてもいいかも。
ハンコン
最初はLogitechのG923を買っていて、シフトまで付けて楽しんでいたのですが、前評判通りガタガタ音が大きくて、家族に迷惑になってしまいかねなかったのと、購入1年以内でペダルユニットのケーブルが年に2回ほど接触不良となって交換したのに嫌気がさし、乗り換えを決意。
今はMoza R3を使ってます。こちらはG923のギアドライブではなく、モータ直結のダイレクトドライブ(DD)なので、音も穏やかですし、FFBも細やかに感じます。初心者やお金をかけられない人(といって高いですが…)にはよいと思います。
やったゲームの紹介
これまでにプレイしたゲームを紹介します。
WRC 9

はじめてやったゲームではないですが、安くなった際に購入。購入した理由は、120Hzでのプレイができるとあったので。実際にやってみると、30→60Hzのときに感じたほどの違いは感じられませんでしたが、コーナリングの際などは確かにその効果を感じられて楽しかったです。
内容は、コースレイアウト含めて後述するWRC10と同様の感じですが、若干絵が荒いと感じます。あと、ハンコンでやっているときは、道路のゴツゴツを再現しすぎてハンドルがバタつくので、路面FBは弱めにしないといけない注意点はあります。その点ではコントローラでのプレイが最適かも。
オンラインプレーヤはほどんと残ってませんが、レベル的には十分本格派と言え、これだけで遊んでも損はしないと思います。
WRC 10

Switch→Xboxに至るまでやり続けているので、思い入れの強いゲームです。挙動がかなりシビアになり、後述するDirt Rally 2.0に近づいた印象ですが、完成の域に達したラリーシミュレータという感じです。
WRC 50周年モードなどもあって内容的にかなり充実しており、これで遊べれば他のラリーゲームも全てこなせるくらいスキル向上に繋がる内容です。ただ、その道のりは険しいですが。。。
あと、120Hz駆動はWRC9でしかできないと思ってましたが、このゲームでもできるようになっていた(除くSwitch版)ので、その点でも満足度の高いゲームです。(以降にリリースされるラリーゲームは全て60Hzまで)
課題を挙げるとすると、
夜が暗すぎて見えない:画像調節しても夜の道が見づらい。ケニアなどはほとんど運ゲーで走ってます。速度の出ない車なら何とかなりますが、WRCクラスの速い車だとかなり苦労します
当たり判定が一部変:絵では何もないのにぶつかったりする箇所がチラホラ。また、ぶつかった時の跳ね返りがかなり強めに設定されており、「この当たり方でそこまでは跳ねないやろー!?」と思うくらいで、難易度増加に一役買っている要因です。
などがありますが、個人的には好きなタイトルです。オンラインプレーヤは少ないですが、オフラインでやりきるだけでもボリュームが多く、損しない内容だと思います。
WRC Generations

WRCシリーズを製作してきたメーカ(Kylotonn?)の最後のリリース作品。WRC 10よりも若干味付けが甘く、一般向けになった感じもしますが、グラフィックも向上し、10の時にあった不具合も解消した、同シリーズの集大成のような内容になっています。
販売から2年半ほど経過してもまだまだオンラインプレーヤも多く、それが故に上位リーグ到達には見えない厚い壁が立ちはだかっているため、やりがいを求めるならまだまだ現役のゲームです。
日本語版もあり、Switchにも対応している本格ラリーゲームの最新版なので、今後もしばらくは重宝されるゲームになるはずですので、セールの時に買ってみるとよいと思います。
あえて課題を挙げると、以下のようなものですが、ほとんど難癖レベルなので無視してください。
車の挙動:10に比べてマイルドになった印象。個人的には10の挙動の方が好みでしたが、このゲームから入る人にはこんな感じがよいかも!?
60Hz対応:120Hzには対応しなくなりました。対応したところで速さにはつながらないので微妙な差でしかありませんが。
フィンランド&ポルシェ難すぎ!:フィンランドでラインどりや姿勢を誤ると挽回不可能なレベルの遅れにつながるが、大ダメージを負わずに走りきるのが非常に難しい。デイリーの課題でもフィンランドになるとかなりの人が遅くなってしまっています。ポルシェはどのコースでも扱い辛すぎて、FRや古い車よりも乗りたくないです! ←下手なだけ!
Dirt Rally 2.0(DR2.0)

Codemastersが製作した、有名な死にゲーのラリーシミュレータ。GamePassでプレイできることから始めました。これは車両を乗りこなすのが本当に難しいです。きっちりと姿勢を作らないと曲がらないし、曲がってもブレーキの利かせ方やハンドル操作を誤るとすぐスピンしたりとっちらかったりで、壁激突で車両損傷、パンク等でほぼ終わりになります。
2019年のゲームということで、腕に覚えのある古参ゲーマーも多く、競っても全く相手にならない連中がウヨウヨしているのもこのゲームの特徴。
古い車が多く、性能がそこまで高くない車で走らされるので、腕の差が露骨に出てしまうことで、初心者お断りの状況に拍車をかけています。なので、このゲームで上位を目指すなら、低速で走り続けてコツをつかむか、上述のWRCシリーズで走る感覚をつかんでからかになると思います。
年のせいかオーバーステアが強いと反射操作が間に合わないので、個人的には弱アンダーな特性で、ドリフト中にカウンターを極力当てない走り方にしたいのですが、このゲームでは思いっきりコーナーに突っ込んでカウンター当てながらズバババー!と走る方が速くなるので、苦手なゲームになってます。
EA SPORTS WRC

DR2.0を製作したCodemastersがWRCの正式ライセンスを受けて作った最新のラリーゲームです。最新のコース、ラリーカーが収録されていて、今から買うならこれかなと思います。
一年ごとにパッケージを買い替えるような売り方でなく、拡張パックで追加するかを選べる仕様なので、操作挙動もそれほど変わらないですし、懐事情に合わせて追加の要否を判断できて、よい提供の仕方だと思います。
操作性に関しては、メーカが同じなのでDR2.0に近いですが、一般受けを期してか若干穏やかになった印象を受けます。しかし、難しいゲームには変わりなく、上述のWRCシリーズに比べればプレーヤーを選ぶ仕様だと思います。
ラリーゲームに慣れた人には、車種やコースのボリューム、操作性等など総合的に考えて非常によくできたゲームだと思います。実際のラリーで使われるコースや車両を使えるし、グラフィックもDR2.0とは比較にならないくらいキレイになっているので没入感も高いです。
ただ、これが完成したよいゲームかというとそうではなく、改善を期待したい点がいくつかあります。
日本語表記がない:ペースノートに日本語音声がないのは他でも良くあるし、慣れれば英語でもなんとかなりますが、文字も英語なので、色々としんどいです。AI翻訳でも使って、片言の日本語でもいいから貼り付けてくれてもいいのにと思うほど不親切です。
一見さんお断り:簡単な訓練モードはありますが、あれっぽっちで本当のコースを走れるほど甘い仕様ではありません。慣れている人は、他のゲームとの違いを補正すれば何ともないですが、初心者が慣れるには相当な時間がかかるはずで、もうちょっと何とかならないでしょうか。
コースを忠実に再現しすぎ:本格派にはよいのでしょうが、道幅や車両の縮尺がリアル寄りなので、本当に細かい制御を求められます。日本のコースなんて、本物のラリードライバーでもコースアウトになるくらい難しいのに、それをそのまま再現するなんて…。もうちょっと縮尺を変えた方がゲーム人口が増える気がします。
長いコースが多すぎ:走りきるのに20分以上かかる長い収録コースが多いです。人間、そんな集中力続かないって!
まとめ
非常に長くなってしまいましたが、レースゲームをやりたいが、ほかの車と競うのが嫌とか、自分との闘いを極めたいとかの嗜好があるならラリーゲームはおすすめです。
いきなりハンコン買ったとか言いましたが、ゲームそのものに慣れてればコントローラだけでも何とかなるものです。上にあげたどれでもいいので、捨て値に近いセール時に買ってみて判断してくれれば、私が書いたことも分かってもらえると思います。
最後に、私がラリーゲーム、というかラリーについて感じたことをまとめたいと思います。
