観ました 『パラサイト 半地下の家族』
コロナ禍で休業中だった映画館が再開と聞いて、早速出かけました。
途中、息が詰まるくらいのドキドキと、悪意なく人を傷つけるセリフを聴きながら(キャンプを切り上げた夫婦が帰ってくるよ〜の辺りから)、「やっと映画館にこれた〜」というタイミングで、なんでこの映画を選んでしまったんだろうという思いが込み上げてきました。
でも観てよかった。
いろいろなものが繋がる感じがしました。
私が出会った “裕福(お金持ち)” をひけらかさないとても良い人たちと重なる坂の途中の家族(素直な妻、夫は子育てにも協力的、妻に役割を求め過ぎずリベラル風)。
一方、半地下の家族は家長父性の名残を残し、夫・父親という存在が妻や子ども達に負担がかかっているように思えました。
貧困や格差の問題は、努力をいとわず富める人が悪なのか‥、貧困から抜け出そうとしない貧する人が悪なのか‥。
生まれた家は選べないことを考えると、単純には片付けられないとあらためて。
見えない“匂い”についての無邪気な会話(差別は意図していない)は、“匂い”を発している側を傷つけおとしめる会話。
ある人が言ってた「順調にいってるなって時こそ、誰かを犠牲にしていないかと振り返ってほしい」そんな言葉を何度も思い出しました。
シネマイクスピアリでは、隣り合う席はひとつ開けて座るように、1列ごとにテープが貼られと座れる席と座れない列が交互になっていました。
イクスピアリの入り口で検温
(2020.06.07 TWFF Haku_tomo)