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デザインシンキングはデザイナーのための手法ではない

 書きかけ

デザインシンキングはデザイナーのための手法ではない。タイトル画像はVisual Doingを見ながら描いた落書き。内容とは関係ない。

Design thinking utilizes elements from the designer's toolkit like empathy and experimentation to arrive at innovative solutions. By using design thinking, you make decisions based on what future customers really want instead of relying only on historical data or making risky bets based on instinct instead of evidence. (IDEO U)

デザインシンキングはデザイナーの道具箱から共感(empathy)や実験(experimentation)のような要素を、革新的なソリューションに到着するために利用(utilize)する。過去のデータだけに頼ったり、証拠もなく間で危険な賭けに出たりするのではなく、将来の顧客が望むものに基づいて決断ができる。

デザイナーの道具箱から利用するのだから、使う人はデザイナーで(ある必要)はない。結果として得られるのはどうやらビジネス上の意思決定だ。

やることは、観察と共感に基づいて問題定義して、柔軟にアイデアを出して、素早くプロトタイプで検証し、決断をくだす(ダメだったらやり直すかあきらめる)って感じ。

これをデザインシンキングと名付けてデザイン会社であるIDEOが推奨する、というのが素晴らしいブランディング&マーケティングだと思う。

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IDEOの作ったダイアグラムを適当に書き直したもの。

イノベーションは
- Feasible (技術的に)できること
- Viable (ビジネスとして)成立すること
- Desireble 人から欲しいと思われること
の3 つ円の交点にある。

彼らが考えるイノベーションとは何かが、とても分かりやすい。

FeasibleとViableの違い

すごく自然で素直なアプローチにも思えるのだけど、これを理想的にやるのはある意味贅沢だし、多くの人にとっては当たり前ではないしやり方も分からないからこそ、メソッドとしてまとめることに意味があるのだろう。

実際のIDEOのデザインプロジェクトの進め方は(中の人たちに聞く限り)すごくフレキシブルで案件ごとに変わる。クリエィティブな人は仕事の進め方も自分たちで作り出していくものだ。デザイナーにとって巷でデザインシンキングと呼ばれるものは、学ぶ材料でありつつも自分で乗り越えていくものだと思う。そういった意味での表題。デザインシンキングはデザイナーのための手法ではない。

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