書体とフォント
自分の理解で書く。引用は全部Wikipediaから。
Typeface(書体)
Typeface とは文字のデザイン。デザインなので基本他の人に使ってもらう為に作る。
イタリック(italic)とかボールド(bold)とかバリエーションを含む、とwikipeiaには書いてある。この辺は人次第、設計次第なので曖昧な気がする。バリエーションをまとめたものという意味では、フォントファミリー(Font Family)という言葉もある。これは読んで字のごとく、仲間のフォントをファミリーとしてまとめたものだ。
A typeface is the overall design of lettering; the design can include variations, such as extra bold, bold, regular, light, italic, condensed, extended, etc. Each of these variations of the typeface is a font.
Wikipedia
Font(フォント)
"Each of these variations of the typeface is a font" と書いてある。実用レベルではそうなんだけど本来の意味はこっち。
In both traditional typesetting and modern usage, the word "font" refers to the delivery mechanism of the typeface design. In traditional typesetting, the font would be made from metal or wood. Today, the font is a digital file.
Wikipedia
delivery mechanism of typeface design。デザインされた書体を届ける仕組み。書体を実際に使える形にしたもの。つまり鋳造された活字とか、フォントファイルとか。で、昔だったらGaramondの書体を買うのではなく、「Garamondさんがデザインした書体を鋳造したもの、12pt のボールドを1セット買う」わけだ。多分。
文字のデザインはスタイルや大きさごとに全部違っていた。デジタルだと大きさは自由に変えられるのでフォントと言えば上のように主にスタイルの違いを指すようになったのだと思う。
大きさを自由にできると言っても、小さい本文に適したデザインと大きい見出しに適した文字のデザインは違う。活字は同じ書体でもサイズごとにデザインが違う。小さい文字はx-heightを高くして、小文字が相対的に大きく読みやすくしたり、インクで潰れそうなところに溝を切ったり(Ink trap)。デジタル書体でもこの辺を考慮して、使うサイズに合わせて別のフォントを出しているものも多い。
Some professional digital typefaces include fonts that are optimised for certain sizes, for instance by using a thinner stroke weight if they are intended for large-size display use, or by using ink traps if they are to be printed at small size on poor-quality paper.
wikipedia
実際
Illustrator や Figma などアプリケーションのUIでは Typeface または Font Family を選んで、その下の階層やドロップダウンでスタイルを選ぶようになっていることが多い。
そう言えば Style という言葉を普段使うので Font という言葉は買うときとかインストールする時しか使ってない気がする。
ブランドガイドラインなどで、「この書体を使うべし」と書くときはTypeface だ。文字のデザインのことを意識しているから。Semi-Bold とかスタイルまで指定しても Font とはあまり言わないように思う。
Use this typeface | Install this font
きっと人次第だし伝わればなんでもいいけど。