Rubric 何かを決めるときには評価の基準もデザインする
Rubric は教育の分野で使われる言葉で、生徒の評価をするための判断基準を指す。
In education terminology, rubric means "a scoring guide used to evaluate the quality of students' constructed responses". Put simply, it is a set of criteria for grading assignments. Wikipedia
転じてデザインや開発の現場でも何かを判断するときの評価基準という意味で使われることがある。
たくさんのユースケースや機能からどれを優先するか、みたいな議論をするときに Rubric も明文化していく。
結論を出すときに Rubric も明確にして資料などにも添えておく。こうすることで客観的な判断ができるし、議論に参加していなかった人もなぜ、どのようにその決断がされたのかを追うことができる。
Rubric を見ると議論や決断の質をある程度評価したり、判断に漏れがないかなど考える助けになる。Rubric が怪しければ結論も怪しい。
議論の前に基準を全部決めるのではなくて、議論をすすめながら明確にしていく。最初は適当な叩き台([デザインの英語] Strawman )でよい 。「直感的にこれが良いと思うんだけどなぜだろう」みたいな思考を繰り返すことでだんだんはっきりしてくる。
同じような議論を何度もしてる場合には前回のものから始めると良い、が基準も進化させることを忘れない。
判断基準という意味では Criteria という単語が一般的だが、上記のように、明文化された評価基準で、(大抵は)複数の項目を評価するような場合に Rubric という語が使われる(と思う)。
あまり聴き慣れない言葉だと思うのでメモ。使う人がいるので知っておくと便利だが、Criteriaで置き換えても大抵問題ない。