「劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX -」観たよ。
28分でさっくり観れるストップモーションアニメ。
川の流れ、風の流れ、雨粒の設計されつくされた構図の美しさと緻密さ。
雨の表現だけでも、息を呑むぐらい良かった。
そして、手塚アニメのような、人の走る動き。(日本っぽいやり方と感じたところ)
ストーリー構成は、文科省で推薦している「ごん狐」の文章を整えたバージョンよりも、原作に近い作りで、非常にGood!!
BL臭がぷんぷんする原作に近い作りで、愛を感じる。
ストップモーションアニメなんで、本当に捨てるシーンがない。当たり前だけど。。。
ただ、細かい指摘だけど、ごん狐は、擬人化するのに、トンボ、鈴虫などは、そのまま。「哺乳流と昆虫は違うんだ」というリアリティラインと考えていると、昆虫も喋る。ここを掘ると色々とおかしくなるので、飲み込めそして、花の枯れる様や雨、風の表現を見ろ。
これすると、凄く話がより飲み込みやすい。
最後の「ごんお前だったのか、、、」の台詞までの、BLエモーションは素晴らしい。
基本、"感動教育コンテンツ"って基本、あるステレオタイプの型に入れ込む罠を感じるのですが、それに対して、しっかりとカウンターを入れている松茸のフォルム。素晴らしい。
"感動教育コンテンツ"に関しては、「不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか」(著者:堀越英美)を読むと非常によくわかります。
約30分でさっくり観る映画としてよかったです。