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M4macはDTM的にどうよ?

今年発売されたM4シリーズ 実際にM2 macbook airからM4 maxに買い替えた私の感想です。ネットの記事やSNSに騙されない、所詮は案件程度の記事を信用せず、実際の感想です。
まず期待していたのはより高速で低負荷で見た目がビュンビュンなのかと期待していましたが、電源オンや スリープからの復帰、DAWの起動時間、DAWの動作、負荷、いろいろ試しましたが、はっきり言って費用ほどの効果が目に見えたことはDAWに関してはありませんでした。書き出しやステムスプリッターが早くなったとは思えませんでした。
自分が使用しているDAWはlogic proですが、logicは現在はapple純正ではありますがM4の機能、特にコア数での優位性はありませんでした。
これはアプリケーションによって、うまく作業を分散できるかという設計にかかっているのですが、logicはコアが実際動いているのは2個くらいで他はあまり活躍してくれません。これはlogicが優秀なのかというよりも現在のMシリーズの出来が良すぎるのです。

DAWアプリケーションによってはコア数が多いほど、作業効率が上がる場合があります、しかし本当でしょうか。また最新がDAWに有効ではないとの報告は以下にあります。M4にても多分同じです。
詳細はここにかいてあります。

apple Mシリーズはメモリ管理がすごく優秀です。windowsのようにメモリが少なくなった場合に起きるスワップがほとんど体感することがありません。
これはメモリの使い方がwindowsとは全く違うため8ギガでも32ギガでもあまり実感することがすくないです。いわゆるスワップでも動作低下は8GBでも感じにくいです。

なのでM2の使用者が最新のM4を買っても優位性や費用対効果ははっきり言ってありません。
それよりも、メモリやSSDの容量を確保する、モニター環境やプラグインを補充しや方がよりいい結果が得られます。

しかし可能性があるならばreaper CUBASEなどの他のDAWでは効果が絶大かもしれません。あくまでもlogicでの感想ですので。

何度も書きますがM4maxに費用対効果のメリットはDAWではありません。

以下apple Mシリーズとwindowsの比較も書いておきます。

### **Mシリーズのメモリ管理と仕組み**

AppleのMシリーズチップは、SoC(System on a Chip)アーキテクチャを採用し、メモリ管理を効率的に行っています。以下がその詳細です。

#### **1. 統一メモリアーキテクチャ(Unified Memory Architecture, UMA)**

- **概要**: Mシリーズでは、CPU、GPU、AIエンジン(Neural Engine)、およびその他のコンポーネントが単一の物理メモリを共有します。

- **メリット**:

  1. **データ転送の効率化**: メモリを共有するため、CPUやGPU間でデータをコピーする必要がありません。これにより、遅延が減り、消費電力も削減。

  2. **柔軟なリソース配分**: 必要に応じてメモリを動的に割り当てることで、CPUやGPUの負荷に応じた最適な使用が可能。

#### **2. 圧縮メモリ(Memory Compression)**

- macOSではメモリの効率を高めるため、使われていないメモリを圧縮する技術を活用。

- **動作**: メモリが不足すると、macOSはデータをディスクにスワップする前に圧縮します。これにより、ディスクアクセスを減らし、パフォーマンスを向上させます。

#### **3. 高速な仮想メモリ(Virtual Memory)**

- Mシリーズは高速なNVMeストレージを利用しているため、仮想メモリのアクセス速度が従来のHDDやSATA SSDよりもはるかに速いです。

- 必要なときに高速にデータをスワップできるため、大容量の作業もスムーズ。

### **Windowsのメモリ管理との比較**

WindowsとMシリーズのmacOSでは、メモリ管理のアプローチが大きく異なります。

#### **2. メモリ使用の最適化**

- macOSはシステム全体でUMAを活用し、メモリ割り当てを柔軟に行います。

- Windowsは、CPUとGPUのメモリが分離されているため、高負荷なグラフィック処理時にGPUメモリ不足が発生しやすい。

#### **3. 仮想メモリ**

- Mシリーズでは、仮想メモリの動作がストレージ速度に依存し、高速なNVMe SSDがパフォーマンスを支えます。

- Windowsでは、HDDやSATA SSDを使用する場合、仮想メモリの動作がボトルネックになることが多いです。

### **MシリーズのWindows PCに対する有効性**

#### **1. パフォーマンスと電力効率**

- Mシリーズは省電力でありながら高性能を発揮します。これに対し、Windows PCでは高性能を実現するために消費電力が増加しがちです。

- 例: IntelやAMDの高性能CPUはTDP(消費電力)が45W以上の場合もありますが、Mシリーズ(例: M2)は10~20W程度で同等の性能を発揮します。

#### **2. 静音性と熱設計**

- ファンレス設計(MacBook Air)でも高いパフォーマンスを実現可能。Windows PCでは、同等の性能を発揮するには冷却ファンが必要な場合が多いです。

#### **3. macOSの最適化**

- MシリーズはmacOSとの統合が深く、ハードウェアとソフトウェアが最適化されています。Windowsは汎用的なハードウェアで動作するため、この統合性には劣ります。

#### **4. GPUパフォーマンス**

- Mシリーズの内蔵GPUは、日常的なクリエイティブ作業(動画編集、写真編集)に十分な性能を発揮します。

- 一方、Windows PCは外部GPU(NVIDIAやAMD)が必要な場合が多く、コストや消費電力が増加します。

### **結論**

Mシリーズは統一メモリアーキテクチャやmacOSの最適化により、高効率かつ低消費電力でWindows PCを凌ぐ性能を発揮します。特に、動画編集やプログラミング、一般的なデイリーユースには非常に効果的です。


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