なぜシンクタンクに就職したのか
なぜシンクタンカーだったのか。出身校(岐阜県立関高校)の高校生向けのメッセージを書いていたのでなんとなく思い出したメモ。
小学6年生のときに給食委員長をやってそのときの同級生に「たっちゃんは政治家が似合うな」と言われた。そのとき以来(単純なので)、その言葉を意識しはじめ、政治家なり政治・行政に関心が生まれた。このあたりの経緯はこちらの記事に。
一方、小さいながら調べてみると、役人出身の政治家はまともそうな人がいない(当時そう思えただけで、今はそう思わず)。この考えから、役人からなっても微妙な政治家にしかなれないのであれば別のルートからの方がより良いバックグラウンドが得られるのではないかと思った。
高校時代は「日本の論点」をずっと読んでいた。それくらいしか楽しみがなかった。
学部に入ってすぐに鈴木宗男さんが逮捕される。秘書のムルアカさんは無事だったが秘書に責任を押しつけられる例はそれまでもいくつもあり(政策担当)秘書も違うかなと思い始めた。
とりあえず松下政経塾に入ろうかなと思い始める。とはいえ、松下政経塾に入ったら政治家しか道がなくなるのではないかとも思う。それはさすがにリスク大きすぎると思う。
そんな折に学部3年の「NPOと社会」という講義で三菱総研の方がPFIの講義をしてくれた。確かに細野豪志さんも三和総研出身だし、民間企業が公共の分野にかかわるこの道もあるのではないかと思い始める。
三菱総研のウェブサイトを調べると、大学院修了者しか採用していない。他の会社も調べればよいものを「大学院に行くしかないか」と短絡的に思い始める。
東北大学公共政策大学院の最初の進路相談。「なぜ国家公務員(Ⅰ種)を受けないのか?」ときつく問われる。「シンクタンクは実績もないし難しいよ」「アンチ公務員っぽいな」と明に言われる。いや、どう考えてもキャリアのほうが難しいし(とにかく試験勉強が嫌いな私に公務員試験は無理)、すっかり話す気をなくしてしまった。そもそも進路実績のないところを選んだ時点で私がおかしい。
就職活動の結果、富士通総研・アビームコンサルティング(NEC系のコンサル会社)・十六銀行に内定。当初の話からすればシンクタンク以外は選びようがない。弊社(富士通総研)に。
「仮に1%でも選挙に出る可能性があるとして、その中から最初の職歴を選ぶなら、誰もが知っている冠名の会社を選ぶべき。外資みたいな名前はやめるべきでは」との畏友のアドバイスにも感謝。
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