転職ドラフトで転職活動をしてみて
はじめに
転職ドラフトを利用して転職先が決まったので、転職ドラフトを利用した転職活動についての感想を書きたいと思います。
なお、こちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています。
転職ドラフト体験談投稿キャンペーンを開始します!
※ 用語の定義
転職先、次の会社など=転職ドラフトで決まった転職先の会社
前職、前の会社、現職など=それまで働いていた会社
転職ドラフト参加のきっかけ
転職ドラフトに参加したのは、実は「転職しよう」という思いからではなく、同僚(後輩)の「転職ドラフトで指名されたので話を聞きに行ってきます!」と打ち明けてきたのが(しかも業務中!)きっかけでした。
その同僚曰く、「転職するしないに関わらず年収が提示されるので自分の価値がわかりますよ」とのことでした。
私は以前、転職した際に転職活動に慣れていなかったため、転職先企業の言われるがままのオファーに従っていたら、結果として年収が下がってしまったことがあります。
したがって、あらかじめ年収がわかるというのと同時に自分の価値が把握できる点に興味を惹かれ「物は試し」と思い、「転職ドラフト」に参加しました。
転職活動
実は転職ドラフトには2回会員登録したことがあり、今回転職したのは2回めの登録において、になります。
一回目は先に書いたとおり自分の価値を把握したいという思いから参加したため、指名を受けても実際に話しを聞きに行くことはなく、一度退会しました。
その後、本格的に転職を考え始め、いくつかの媒体に登録するとともに「転職ドラフト」にも改めて登録しました。
媒体としては「転職ドラフト」「Wantedly」「ビズリーチ」「Green」、そしてビズリーチ経由でアプローチのあった転職エージェントを利用しました。
選考フローとしては、どの媒体でも最初の取っ掛かりが多少違うだけで、選考が始まればその企業の指定する選考フローに従うだけで、カジュアル面談をして面接に進む、場合によっては技術課題をこなすなど粛々と選考を進めていきました。
特にエージェント経由以外は、転職ドラフトの場合は「指名」、それ以外は「スカウト」という企業側起点から選考に進んだこともあり、一番最初はカジュアル面談からはじめてもらいました。
一方、転職エージェント経由の場合はエージェントさんから勧められた求人に「応募する」形で始まるため書類選考があり、それに通過するとカジュアル面談はなく、すぐに面接、もしあれば技術課題などを行っていきました。
各媒体経由での選考を経験してみて「転職ドラフト」だと何か選考の一部が省略される、とか「転職ドラフト」だと選考が楽だった、ということはありませんでした。
でもメリットは十分あったと思っており、それは後述しています。
企業とのやりとりですが、エージェント経由だとエージェントさんがこちらの要望を企業と何でも調整してくれるので、大変楽でした。
一方、転職ドラフトを含めエージェント経由以外では、全て企業側とやりとりが発生するため、メールやメッセージの文章を考えるのが大変でした。
ただし、確認事項や質問のやりとりは、直接企業側とやり取りできたほうがスピード感も上がりますし、正しく意図を伝えたり確認できることからもこちらの方が良い面ももちろんありました。
また、転職ドラフトには日程調整用のツールがありますが、私はほとんど使用しませんでした。
私は前職に勤めながら転職活動をしていたため面接できる時間も限られていますし、同時に選考に進んでいる企業などもあるため、自分勝手ではあるのですが、私の都合や空いている時間から企業側に選んでもらう方針を取りたかったため、企業側から日程調整ツールで面接日時の選択肢を提示されても「私の都合のつくこの時間から選んで下さい」(もちろんこんな口調ではないです)とこちらから選択肢を提示してメッセージで返して、企業側に選択してもらうことが多かったです。
私の方から最初に選択肢を提示する場合にも、「貴社の就業時間外でもいいか」と相手の面接可能時間の確認から入ることがあるなど、なんとなくタイミング的に使用することはほぼありませんでした。
また、記憶に間違いがなければ「転職ドラフト」の場合は選考の時点で職務経歴書や履歴書を求められることはありませんでした。
これはレジュメに業務内容を具体的に記載しているからでしょうか?理由はよくわかりません。
したがって、これは「転職ドラフト」での選考における楽だった点の一つかもしれません。
(まあ他の媒体経由では提出を求められるため、もちろん提出を求められればすぐに提出できる準備はしてあったわけですが)
指名状況
ドラフトには数回参加しましたが、もし前半後半に分けた場合、大雑把ですが前半は一回のドラフトで平均4社からの指名、後半は平均2社ぐらいの指名がありました。
そして、これが個人的に転職ドラフトを利用して非常に面白かったと思ってる機能ですが、企業が自分のレジュメを確認していることをリアルタイムで把握することができます。
「企業xxxがレジュメを見て検討リストに入れた」とか「企業xxxがレジュメを見てメモした」といったことを知ることができ、ドキドキしながら指名を待つことなります。
これを踏まえ、指名結果の話に戻すと、私のケースでは毎回同じ企業が私のレジュメを見に来ているようでした。
つまり、以前指名されたものの選考がうまくいかなかった企業、指名をお断りした企業などです。
あくまで私のケースですが、これらのことから必然的に指名数は下降傾向になったものと考えられます。
もちろん毎回レジュメを見に来るものの、指名してくれない企業もいますので、例えばレジュメをブラッシュアップする、などすれば指名数は上昇していくのかもしれません。
一方、実際に指名されたときの評価金額についてですが、現職より低い評価になることはありませんでした。
かと言って、たまに一歩飛び出た金額での指名はあるものの、概ねどの企業も似たり寄ったりの金額であり、前職の年収に多少上乗せされた金額でしたので、自分が期待?していたほど世間とのギャップは無かったことになります。
転職ドラフトの良かった点
選考前に年収がわかる
「転職ドラフト」の一番の特徴ですので当然といえば当然です。
先に記載したように、私の以前の転職時にあった、内定が出たものの年収が実は下がってしまった、ということがない、もしくは予め分かった状態で選考に進めるのは気持ち的に楽です。
これまでの経験上、現職(前職)の年収と希望年収を聞かれるのは大体最終面接かその一つ前の面接時のことが多く、やはり最終的に入社するしないに限らずとりあえず内定を貰っておきたいという心理から、本音の希望より少なめに申告してしまうことがあるかと思います。私はありました。
(これは私の自信の無さからきているので、他の方には当てはまらないかもしれません。)
実は今回、別媒体経由での選考において最終面接で「今はグロース時なので給与はこれから次第だから(期待はしないで欲しい)」という念を一度押されてから希望年収を聞かれたことがあり、それでも正直に希望年収を答えたところお見送りになったことがありました。(もちろんそれが原因かどうかは定かではないですが...)
希望年収を決めるには、企業のホームページで事業や財務状況を調べたり、面接中でのやりとりからどのくらい提示してもらえそうか、希望してもいいかを伺うことが必要なこともありますが、「転職ドラフト」の場合はその必要が無いのが非常に助かりますし、年収が原因で最後の最後で相手からお見送り、もしくはこちらからお断りということが無くなると思うで大変効率的だと感じました。
お互いの認識の精度が高い
「転職ドラフト」のレジュメは記入例にもある通り、かなり具体的に、明確に書くことが推奨されており、それに従ってレジュメに業務内容を具体的に書くことで、選考(面接や面談)が始まった時に企業側の私に対する認識の精度が高い状態から話が進むので、面接での対話における要点に無駄がないと感じました。
よくある「どんな仕事をしているのか」みたいな腹の探り合い?から始まるような質問はなく、もっと直球、より具体的な業務についての質問から始めることができます。
つまり、具体的な内容が書いてあることで企業側からの質問ポイントを散りばめられることができる、レジュメで書いたこの点について深堀りした質問をして貰えると、「こんなことをした」と話を膨らませることができる、という餌を巻けるという感じでしょうか?
したがって、ただの質疑応答にならずにディスカッションするやりとりになり、話が盛り上がることになります。
企業側のレジュメも内容が濃い
企業が指名する時にも、「現状の課題」や「指名した相手に任せたい業務内容」、「開発環境」や「職場環境」を具体的に書いてくれることが大半です。
こういった内容は大抵はカジュアル面談や面接において、場合によっては企業側から説明があるかもしれませんが、こちらから質問をして初めて明確になる内容だったりすることがあります。
これらの内容を指名された時点、選考に進む前の時点で文面上で把握できるのは選考に進むか否かの材料として利用できるので効率的でありますし、面接中にメモする必要がない、質問し忘れて聞きそびれる心配がないという点でも非常に助かりました。
企業の取捨選択
先に書いた「企業側の私に対する動向をリアルタイムに把握できる」という機能により、私のレジュメを見に来たにもかかわらず、指名がない、検討リストにも入れてもらえない、といったことが分かります。
つまり、残念ではありますが、ある意味、自分はその企業にとって現時点では不要であることを突きつけられます。
すなわち、もし応募したとしてもお見送りなる可能性が高いとも言えます。
これらを良い面としてとらえると、この点に関しても限られた時間内で転職活動をする状況においては、無駄な応募、選考に進まなくて済んだという点で効率的と言えるかもしれません。
転職ドラフトで気になった点
私が「転職ドラフト」を採用する立場として利用したことがないこと、そしてもしかしたら説明ページやヘルプページに記載があるのに読んでないだけかも知れませんが、企業側からはどのように見えているのか未だに分かっていません。
そのため、あくまで私の個人的な感覚になりますが、結局、指名時の年収って他の企業が提示した年収に引っ張られている気がする、一番最初に指名した企業の提示年収に依存していないのかな?といった印象は持ちました。
さらに突き詰めると、過去を遡ってこれまで自分が参加した一番最初のドラフト時に提示された年収に引っ張られてしまっているのではないか?という疑問が最後まで、というか未だに残っています。
そして、これは私の我儘な気持ちですが、例えば最初はそもそも転職の意思はなく価値を知るために利用していたため一度指名を辞退したものの、その後転職活動を始めた際に、辞退した企業からもう一度指名してもらいたいとなった場合に、もし企業側が過去に誰に指名したか履歴が残っていると再指名してもらえない可能性が高いよな、とは思いました。
ただし、他の参加者を見させて頂くと再指名されている方もいるので、これはもちろん自分次第なのかもしれません。
また私は使ったことがないのですが、自分から「ラブコールする」機能があるようですので、それを使用すれば再指名してもらうことは可能なのかも知れません。
転職ドラフトの総評
転職を考えている人はよっぽどの人でない限り、転職して年収を上げたいと思っていると思います。
それと同時に自分の現状の実力や経験、これから挑戦したいことにミスマッチがない環境で働きたいと思っていると思います。
これらがより精度が高い状態で実現できるのが「転職ドラフト」だと感じました。
「転職ドラフト」での選考と他の媒体経由での選考が同時並行で進んだ時期も当然ありましたが、正直なところ「転職ドラフト」の方が圧倒的に軽い気持ちで選考を進めて行くことができましたし、内定後の先のオファーが見えていることで(これが良いか悪いかはわからないですが)必然的に志望度も上がり選考に進む気持ちにも気合が入りました。
そしてレジュメにより具体的に業務内容を記載してること、企業側も指名時に具体的なレジュメを記載していることから、選考過程でお互いの認識のズレがあまり生じず、本当に必要なことの確認に重点を絞った選考になることで非常に効率的であり、なおかつ、おそらくミスマッチも生まれにくい結果となるのではないかな?と感じました。
余談ですが、最後の方は他の媒体経由で選考していた企業に対しても「転職ドラフト」で指名してくれればいいのに、って思ってたりしていました。
おまけ
「転職ドラフト」に私の紹介コードを入力して登録し、審査に通過すると私とあなたにプレゼントが送られるということなので、もしよろしければご利用頂けると幸いです。
友達紹介コード:IGRS