ADの残業時間ってどれくらい?
こんばんは。
noteを書き始めて、思い出の整理もでき、スキやコメントを頂けてとても嬉しいです。
最近はプライベートで暇な時間を過ごす時、バラエティだけでなく報道やドラマも見るようになったのですが、ふと業界内のジャンル違いの"いがみ合い"を思い出しました。
AD時代、新しく始まるドラマの主役が、ゲスト出演したことがありました。
いわゆる番宣。このキャスティングはドラマのプロデューサーとバラエティ側のプロデューサー、そして編成と呼ばれる部署の社員によって決められます。
そういえば、ゲスト芸能人のキャスティングってどうやって決まってるの?という部分も、後日お話できればと思います。
その俳優さんが出演する回の収録後、編集作業が始まりした。
といっても、ADはディレクターが快適に編集ができるよう、雑務をこなすのですが・・
その時の指示の一つとして、
「この俳優が主役を務める新ドラマのタイトルロゴをもらってこい」
というものがありました。
素直に先輩ADに聞き、ドラマのプロデューサーに直接伝えることに。
少し離れた場所にあるデスクにたどり着き、そのプロデューサーへその旨を伝えると、怪訝な顔をしながら
「わかった。あとでメールで送るから」
と言われ、そのまま帰還した私。編集は進み、3日経ってもロゴが届くことはありませんでした。
アドレスを伝えてすらいないのですから・・
改めて会いに行くと、謝罪も何もなく「APに聞いて」との一言。
APさんを尋ねると、「どういう使い方するの!? わかりやすくまとめて送って」との返し・・。
結果私の担当番組プロデューサー経由でようやくロゴは届きました。
なんであなた達のドラマの宣伝をしてあげているのに、対応が悪いのか?
それだけが引っかかっていました。
後日詳しい先輩に聞いたところ、テレビ局というのは
報道(一部情報番組含む)・ドラマ・バラエティ
で明確に分かれており、デスクがあるフロアも違ければ、派閥も違うのだそうです。
・報道こそテレビの歴史そのものだ。という報道チーム
・ここ数年最高視聴率取っているのは私たちでしょ!?というドラマチーム
・一番有名で一番人気があるのがバラエティだろ!というバラエティチーム
このようにそれぞれの立場の主張がありました。
特にお台場のテレビ局は、多数の人気バラエティ(いいとも、めちゃイケ、おかげでした等)があったことから、他局よりバラエティの力が強く、ちょうど三権分立であったといいます。
前置きが長くなりました。本題に戻ります。
ADの残業時間についての話です。
ここまでの話や、世間に噂されるADのブラックな労働環境イメージを踏まえて、私のAD時代の残業時間はどれくらいだと思いますか?
月間300時間
こちらが答えです。(ざっくりですが)
月間300時間の残業って何!?となると思います。
私が所属会社に送るタイムカードで、日々の勤務開始時間と終了時間正確に記載した結果、この時間になっていたかと思います。
これまで記載した1週間のAD生活はまだ温いもんで、仕事に慣れてきた頃は月に1度家に帰るかどうか、デスクや喫煙所で寝る以外は働いていたのです。
(実際は待ち時間などもありましたが、休める時間ではないので)
結果給料を労働時間で割ると、時給100〜200円程度でした。
子供のお小遣いみたいなもんですね・・今考えてもおかしな金額です。
また、みなさんは徹夜で働いた経験はあるでしようか。
人間って最大何日寝ずに働けるのか、私の経験上の答えは1週間です。
といっても、タクシー移動の5分移動で寝落ちしていたり、トイレの個室で10分気絶していたりといったのはありましたが、いろいろあって1週間働き続けたことがあります。
その結果病気を患い、ADを辞めることになるのですが、そちらは後日また。
本日は以上です。
読んで頂きありがとうございます。