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第75回 紅白歌合戦:放送後に「キャッチアップ視聴」されたアーティストは、B'z・こっちのけんと・米津玄師

多くの人が放送後に好きなアーティストのシーンをキャッチアップ視聴していた

24年大晦日放送の『第75回NHK紅白歌合戦』リアルタイム世帯視聴率が発表されました。第1部29.0%、第2部32.7%(ビデオリサーチ調べ、NHK総合、関東地区)とのこと。視聴率が過去と比べて高いか・低いかという話題は、視聴環境が多様化した令和の時代に適さない論評なので参考まで。

体感として今年の紅白はB'zのサプライズ登場はじめ、番組終了後に様々な話題がネットで盛り上がっている印象があります。
視聴率で計測されるテレビ放送を生で視聴した数よりも、かなり多くの人があとから番組を視聴したことが想像できます。

あとから番組を視聴することを「キャッチアップ視聴」と言いますが、今回はレグザの録画再生データを使ってキャッチアップされた歌唱シーンを見ていきたいと思います。

キャッチアップ視聴ランキング 1-3位はB'z、4位こっちのけんと、5位米津玄師

第75回 NHK紅白歌合戦 レグザ再生率 (関東・NHK総合)

上の再生率ランキングは、放送後に視聴された歌唱シーンのランキングです (複数回の再生も全て含む)。
矢印の上下がリアルタイム視聴ランキングとの順位差で、生で見た数より後から見た数の方が多かったり、繰り返し見られた数が多いほど上昇して差が大きくなります。

放送後の盛り上がりどおり、トップ3はB'zがランクイン、次にこっちのけんと、米津玄師と続きます。
言わずもがな B'z の注目が高いですが、4位の「こっちのけんと」はリアルタイム62位から58個も順位がアップしています。
歌唱時刻が19時台と早いことに加え、リアルタイム視聴しなかった特に若い人のキャッチアップ視聴が多かったようです。

また、YouTube 「NHK MUSIC」チャンネルでは、B'zの歌唱シーン再生数が3曲合計で913万再生、米津玄師 450万再生、藤井風 200万再生、こっちのけんと183万再生と、一般的な動画のそれとは比にならない数を記録しています。
この他にもNHKオンデマンド・NHKプラスでの配信、NHKBSプレミアム4Kでの放送もありましたので、すべてのキャッチアップを含むトータルリーチは数千万人に及んでいるのではないでしょうか。

今回の紅白はラインナップ、サプライズ、コラボなど、NHKさんの番組制作に大拍手と個人的に思っています。石川さゆり「能登半島」はしびれました。

まだまだ紅白について紹介したいデータがありますが、1/4 夕刻にして初詣に行っていなかったことを思い出したため、今日はここまでにします。
よかったらブックマークしてまた見に来てください。


紅白歌合戦はNHKプラス・YouTubeで見ることができます (2024/1/4 時点)。
よかったらこちらからどうぞ。


用語定義など

  • ライブ率:番組がリアルタイムで視聴された時間の割合 (≒ 視聴率)

  • 再生率 (繰り返し視聴を含む):TVレグザの機能で録画された番組が視聴された時間の割合

  • 調査対象機器:関東約150万台のインターネット接続されたテレビ(レグザ)のうち視聴データの利用を許諾された機器

  • 出演シーンの情報は、株式会社エム・データ作成の放送実績データを使用
    https://mdata.tv/

  • その他はこちらをご覧ください。
    「レグザデータの基礎知識」
    https://note.com/regza_mirucolle/n/n6df4602c6208


レグザテレビ視聴データ分析サービス
https://www.regza.com/tvdata


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