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【日刊辛愛媛】ついに始まった民放再編

◎日テレ系列の大都市4社が経営統合。インパクトのあるニュースが飛び込んできた。


 札幌テレビ、中京広域圏の中京テレビ、近畿広域圏のよみうりテレビ、福岡放送4局が共同で番組製作、中継ネットワーク連携強化、設備の共有を図り、人口減社会に対応していくものと理解した。
 従来の放送局がオールドメディアと呼ばれ、世間の風当たりが強まる中、民放最古の日テレ系列基幹局4社が手を組んだ。もともと日本テレビは創設時の構想として民放版のNHK、つまり各都道府県に支局を置き、文字通り放送網を目指していたので、形を変えて一歩近づいたとも言える。
 これは今後、同系列他社も後に続くことが予測される。例えば、今回の統合に含まれなかった宮城、広島や、地方の中心局である新潟、静岡、石川、香川・岡山、熊本が挙げられる。

地方局合併・1局2波の時代到来か

 以上は、日テレ系列の動きと予測だが、他のキー局とその系列も追随する可能性はあるだろう。同様の地域を系列ごとに当てはめると以下の通り。

【TBS系】北海道放送、中部日本放送、毎日放送、RKB。(後続組は東北放送、中国放送、新潟放送、静岡放送、北陸放送、山陽放送、熊本放送)

【テレ朝系】北海道テレビ、メ〜テレ、朝日放送、KBC。(後続は東日本放送、広島ホームテレビ、テレビ新潟21、静岡朝日放送、北陸朝日放送、瀬戸内海放送、熊本朝日放送)

【フジ系】北海道文化放送、東海テレビ、関西テレビ、テレビ西日本。(後続組は仙台放送、テレビ新広島、新潟総合テレビ、テレビ静岡、石川テレビ、岡山放送、テレビ熊本)

【テレ東系】テレビ北海道、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、TVQ九州放送。(後続なし)

 一方で、もともと経営基盤が弱く、高い収益が見込まれないローカル民放局、特に「平成新局」と呼ばれる歴史の浅いテレビ局などは、地元局どうし、或いは隣県局との合併もあり得るのではないか。そうなれば、視聴者から見てCh減は許されないから「1局2波」という構図になるのではないか。勿論、そのためには日テレ系列の経営統合とは違い、法改正が必要となるだろう。
 ただ、一つだけ例外的に開局時に認められた局が実際にある。それは沖縄の琉球朝日放送(QAB)で、既存の琉球放送(RBC)局舎内に別会社として誕生した平成新局だが、総務・人事系は琉球放送と同一というので、事実上の1局2波が存在する。

愛媛の民放に経営統合、合併、Ch増はあり得るか

アナログ時代、電波銀座と呼ばれた瀬戸内地方

 愛媛の民放は現在4局で、放送局の数だけ見れば広島と同数で中四国最多。しかし、電波相互乗り入れ地域の岡山・香川は5局(3+2)であり、テレ東まで見られる。テレ東系列を持たない葛藤は、愛媛よりも広島が強いようで、中四国の中核拠点都市ならば当然だろう。
 そこで、

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