趣味の女装(24) 嬉しい周囲の理解 2
「女装」について一部の方は強い偏見と大きな誤解を持っているようです
たしかに犯罪行為を行うために「女装」を使う人もいることは確かです
しかし「女装者は犯罪を犯すかもしれないから排除しよう」という偏見は悲しい限りです
これって「犯罪を行う外国人がいるから外国人を拒否しよう」っていう考えと同等に思えます
実際、アパートを探したときに「外国人はお断り」という物件があることも知りました
現在棲んでいるアパートは不動産屋さんに「ふだん女装して生活しています」と伝えて探してもらいました
そこで勧められた物件は「独り暮らしの女性歓迎」という見出しが付いていましたが、夫婦や家族で入居している方もいるアパートで、特に女性限定というわけではなかったのでそこを紹介してくれました
アパートの大家さんも理解ある方で「大丈夫ですよ」とわたしを受け入れてくれました
ここには外国籍の方もひとり入居しています
「外国人はルールを守らない」なんてことを言う方もいますが、そういう人もいるかもしれないけど、外国人全員がそういうわけではありません
偏見無しに受け入れる姿勢は大切です
「女装」も同じで、まずは受け入れてくれる、この優しさは嬉しいです
現アパートの住人同士の交流といっても、お互いに顔を合わせたときに挨拶するくらいのお付き合いなので特に不都合があるわけではありませんが、最初からわたしを女装者として認識してもらえれば気持ち的には楽です
学生時代に居たアパートは最初は男子学生として入居したものの、途中から女子学生の部屋になってしまって、当時の他の住人からは不思議に思われていたみたいです
世の中には「女装者は気持ち悪いから女性専用の場所から出ていけ」
「女装者は犯罪を犯すから女性の領域を使うな」という意見の方もいるようです
そういう意見の方が女性専用の場所としているのがランジェリーショップのようです
わたしがいつも利用しているランジェリーショップ
店員の方は意外にも女装者に対しての偏見は持っていません
「男の方だと女性下着について判らないことが多いから、いつでもアドバイスしますよ」と親切に接してくれています
たしかに下着選びでプロの意見はとても助かります
わたしのような女装者や、イベントのコスプレとして女性下着を求める男の方も多くいるようです
今は女装をするようになってからできたお友達のほうが多いので、当然わたしのことは皆さん理解してくれています
職場には女装して行くことはありませんが、わたしがふだんの生活の中で女装していることは上司も同僚も知っています
隠すような趣味でもないので、けっこうオープンにしているのですが嬉しいことに周囲はそんなわたしを好意的に受けいれてくれています
もしかすると世の中がそういう時代に変わってきているのかもしれません
多様性を認めてもらえて、安心して生活できるってとても幸せです