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JO1、Jr.EXILE、EBiDAN。2020年到来ボーイズグループ戦国時代を考察!
文/吉田可奈
よしだ・かな●エンタメ系フリーライター。著者本『うちの子、へん?』『シングルマザー、家を買う』(ともに扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。
2005年に結成したAKB48が数年をかけてブレイクを果たし、社会現象となったのちに起きたのは女子アイドル戦国時代。各事務所が次々とグループを輩出しただけでなく、全国各地にご当地アイドルと呼ばれるグループが生まれるなど、数えきれないほどのアイドルグループが誕生。2010年にスタートし、毎年夏に開催されるTOKYO IDOL FESTIVALでは100組近くのアイドルが出演。彼女たちが切磋琢磨する姿はとてもまぶしく、イベントは現在も開催されています。しかし、女子アイドル戦国時代を生き抜いたと言えるのは48グループや坂道グループ、ももいろクローバーZやでんぱ組.inc、その美貌を発掘された橋本環奈(ex.Rev.from DVL)、バラエティでブレイクを果たした朝日奈央(ex.アイドリング!!!)などなど、ごく少数といっても過言ではなく。解散や活動休止などの道を選んだグループも少なくはありません。
そして時は2020年、ボーイズグループ戦国時代が幕を開けました。
その火蓋を切ったのが、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたJO1。
JO1 1ST ALBUM『The STAR』
— JO1 (@official_jo1) October 15, 2020
💫2020.11.25 Release
ジャケット撮影オフショット📸✨#JO1 #ジェイオーワン#TheSTAR #ザ・スター #1ST_ALBUM_TheSTAR_SPOILER pic.twitter.com/kuJDZ3P2g6
韓国のMnetなどを運営する最大総合エンターテイメント企業CJ E&Mと吉本興業が手を取り合いプロデュースする彼らの活躍は目覚ましく、3月のデビューから20もの雑誌の表紙を飾り、70の媒体から取材を受けるなど、圧倒的なブレイクを果たしています。彼らの魅力は、K-POPで活躍中の人気振付師やアーティストを起用した楽曲を、日本語で歌っているというところ。歌い方からダンスまで韓国仕込みで、さらに圧倒的な練習量で見せるその成長は、楽曲が発表されるごとにレベルアップ。また、吉本興業が所属事務所というだけあって、バラエティ番組にも続々と出演。何度でもドッキリに引っ掛かり、そのたびに大きなリアクションで魅せる川西拓実、初々しさの残る純粋なコメントが好感度の高い豆原一成、同志社大学卒の高学歴を活かしてクイズ番組で実績を残す河野純喜、圧倒的なひらめき力と愛らしいリアクションが印象的な川尻蓮、どこに呼ばれても落ち着きと冷静さ、包容力を持つ與那城奨、突拍子のないバラエティ能力を開花させた佐藤景瑚など、パフォーマンス以外でも才能を開花。現在CSとAbema TVではレギュラー番組も持ち、大きな反響を呼んでいます。
そんな彼らは11月25日に初のフルアルバム『The STAR』をリリース。新曲のほかに、オーディションで人気だった楽曲を2トラック収録し、話題となっています。
JO1と同じオーディション番組出身で、吉本興業に所属したOWVと円神が次のブレイク候補。なかでもオーディション中から注目を集めていた本田康祐と佐野文哉が所属するOWVは、ダンサーとして活躍していたふたりの表現力、そして美しい歌声と誰もが好感を持つ親しみのあるキャラクターの浦野秀太、力強いラップスキルを持つ中川勝就が才能を開花させています。振付けは日本が世界に誇るs**t kingzが担当するなど、実力があるからこそのパフォーマンスを披露。JO1とはまた違ったアプローチでダンスボーカルグループとして覇権を狙っています。
さらに、歌だけでなく、ダンスや芝居など、それぞれの個性を活かすステージクリエイトプロジェクト・円神も誕生。12月4日からは、所属する9名が主演のデビューステージ『nonagon~始まりの音~』が上演。さらにはユニバーサルシグマより、なんとメジャーデビューも決定! すでに一部のメンバーは『あの子の夢を見たんです』(テレビ東京)や『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日)などのドラマに出演し、それぞれの夢を叶えている最中。
【皆様へ🌟】
— 円神 (@official_enjin) October 20, 2020
円神 Debut Stage
『nonagone(ノナゴン) ~始まりの音~』
📣 SC会員二次先行受付
\ 明日10/21(水) 11:00まで /
⚠️SC先行受付は今回が最後です!
円神という名の青春を
是非ご覧ください!
▼詳細はコチラから▼https://t.co/Kp1PfXU46t#円神nonagon
その他にも、このオーディションからは11月11日に待望のデビューを果たすORβIT、BoomTriggerやNVRLND、BXW、K-POP事務所の日本人練習生として井汲大翔、佐藤隆士、田口馨也がRBWに所属するなど、派生ユニットが続々と誕生。すでに固定ファンがいるメンバーが多いだけに今後の活躍が期待されます。
そして、今年の8月に、SUPERNOVAのユナクがプロデューサーとなったグローバルアイドル育成プロジェクト『G-EGG』season1を通して結成されたNIKも誕生。こちらにも『PRODUSE 101 JAPAN』に出演していた林龍太と三井瞭が在籍。日韓合同グローバルアイドルと銘打つ彼らは日本人メンバーと、韓国滞在メンバーの混合編成。今後の活躍が楽しみでなりません。
さて、ここまで“日プ出身”のアーティストを紹介しましたが、もちろんボーイズグループ、ボーイズユニットは彼らだけではありません。では、“日プ出身”以外の注目のボーイズグループを紹介しましょう。
ダンスボーカルグループとして圧倒的な存在感を表すのが、EXILE TRIBE精神を受け継ぐJr.EXILEと呼ばれるLDHの若手たち。すでにTHE RAMPAGEは大きくブレイク。アリーナ公演という夢も叶え、メンバーはドラマや映画などでも活躍しています。
そのTHE RAMPAGEに続けと注目を浴びているのが、FANTASTICSです。現在彼らは全員が主演を務めるドラマ『マネキンナイトフィーバー』(日本テレビ)に出演中。すでに映画の主演を何本も果たしている佐藤大樹や、佐藤とともにEXILEを兼任する世界に注目が集まりがちですが、若きメンバーたちはとてもフレッシュ&キュート。圧倒的弟フェイスの木村慧人や小動物のように愛らしい中島颯太にスタイル抜群の堀夏喜など、知るほどにその沼は深き…。圧倒的なパフォーマンスとのギャップを堪能してみてください。
さらにEXILE TRIBEアーティストでは初の全員がマイクを持ち、ダンスをするストリート色の強いBALLISTIK BOYZからも目が離せません。EXILEキッズダンサー、EXPG STUDIO、LDHの主催した育成プロジェクト・PROJECT TARO出身メンバーなど実力者の揃ったBALLISTIK BOYZ。リアルストリート感のある今風のスタイリッシュなビジュアルと、アツくマジメでまっすぐな一面も魅力のひとつ。
楽曲派と言われるグループも精力的に活動しています。その中でも、圧倒的に楽曲がキャッチーで耳に残るのがCUBERSです。”アイドルオタクアイドル”の末吉9太郎がタレントとしてすでにお茶の間に浸透していますが、実は彼らの楽曲は素晴らしいものが多く、ぜひ聴いてもらいたいものばかり。楽曲提供はつんく ♂やDa-iCEの工藤大輝、在日ファンクの浜野謙太、フレンズのひろせひろせなど、ヒットメイカーばかり。
アーティスティックに、我が道を行くFlowbackは、常に挑戦的な楽曲をリリースし、音楽ファンを唸らせています。セルフプロデュースという武器を持ち、全員が艶やかでモデルのような雰囲気を持つビジュアルから放たれるパフォーマンスは圧巻。ミュージシャンとの交流も多く、今後さらなる飛躍が期待できるグループです。
さらに、インドネシアやシンガポールでも活躍するシンクロダンスが魅力の5人組ADDICTIONも魅力的。彼らは2019年に待望のメジャーデビューを果たすなかで、R&Bの楽曲から、しっとりと聴かせるバラードまで歌いこなす実力派。リリースごとに違う顔を見せてくれるレンジの広さにも注目が集まります。
東海エリアで爆発的な人気を集め、結成10周年を迎えたBOYS AND MEN。その弟的存在である祭nine.は、コンセプチュアルながら、すでに武道館公演も果たしています。ボイメンイズムをそのまま引き継ぎ、がむしゃらに、まっすぐに必死に頑張る姿は見る人に勇気を与えてくれるはずです。
そして忘れちゃいけないのが超特急やDISH//を擁するEBiDANのボーイズグループたち。結成からひとりも抜けることなく成長期、思春期を過ごし、いまやHIP HOPロックを軸としたクールな楽曲とパフォーマンスで魅せるSUPER★DRAGON、俳優としても活躍する佐野勇斗が所属し、聴けば元気になるポップミュージックを聴かせてくれるM!LK、K-POPテイストを彷彿とさせるONE’N ONLYなど、知るほどに多くの魅力的なグループが多く在籍しています。
<EBiDANに関する記事はこちらから↓↓>
ここまでかなりの駆け足&早口で紹介してきましたが、まだまだ語りきれないほど多くのボーイズグループが存在します。
今後どんなグループがブレイクを果たしていくのか、戦国時代の行方が気になるのはもちろんですが、個人的な願望としてはTOKYO IDOL FESTIVALの男性版のような大規模イベントが開かれたり、音楽番組で別々の事務所に所属しているグループ同士がコラボをしたり、複数の事務所の垣根を超えた『HiGH & LOW』シリーズのような作品がたくさん生まれれば、私たち視聴者により多くの推しが生まれ、経済効果が高まると思うのですがいかがでしょうか!
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