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『ももいろ あんずいろ さくらいろ』連ドラ初主演! 奥仲麻琴SP Interview

ドラマ『ももいろ あんずいろ さくらいろ』(ABCテレビほか)で筧美和子の代わりに急遽、主演を務めることになった奥仲麻琴。ドラマオファーから現在までのエピソードやドラマの見どころ、そして元・PASSPO☆主要メンバーであり、『仮面ライダーウィザード』(テレビ朝日系)出演など、アイドルや女優として活躍し続けてきたからこその“今”の思い、また、意外なプライベート観も告白するなど、奥仲麻琴のパーソナルがすべて分かる緊急&独占インタビュー!

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                                                                                  (c)ABC

『ももいろ あんずいろ さくらいろ』
2月21日スタート(ABCテレビ) 毎週(日)後11:55~深0:25
3月2日スタート(テレビ神奈川)毎週(火)後11:00~11:30
https://www.asahi.co.jp/momoan/

今までの人生の中で一番大きな出来事です!

――今回、急なオファー(主演予定だった筧美和子さんが新型コロナウイルスの濃厚接触者だと医師から指摘されたため)を受けての出演だったわけですが、そのあたりの心境から教えてもらえますか?

最初に連絡をいただいたのが、クランクインの5日前だったんです。仕事がお休みの日に家でゴロゴロしていたら、突然、マネジャーさんから、ドラマのオファーをいただいたという内容の電話をもらって。その瞬間は、なんか頭が真っ白になって何も考えられなかったですね。台本を見せてもらってマネジャーさんからも細かく説明をいただいたんですが、もとがネガティブな人間なので、「私なんかに務まるのか」みたいな不安ばっかりふくらんでいくんですよ。「やります」っていう決心がつくまで、すっごく時間がかかりました。正式に台本をいただいたのは、実は撮影の2日前……。

――クランクインの2日前!

時間がない、なんて言っていられないタイミングで、残された2日間は常に緊張しながら台本とにらめっこしていました。今までの人生の中で一番大きな出来事っていうくらいの精神状態で……。自分がどこまでできるのかも想像つかないですし、怖くて怖くて仕方なかった。クランクインの前日は一睡もできませんでしたね。

――実際、現場に立ってみて、どうですか?

初日から3日目くらいまではもうガチガチ状態でした。ずっとテンパってオドオドしていて、自分が何をしているのか、どこに立っているのかも分からないほど。家に戻ると感情的になって訳もなく泣いてしまったり。そんなことしても時間は経つし、次の日は来るし……。最初の3日間は本当に気持ちが不安定な感じでした。撮影の4日目に重要なシーンがあったんですが、そこで初めて私が演じる「杏ちゃん」っていう子の気持ちをつかめた気がしたんですね。それをきっかけに心が軽くなって、前向きにお芝居ができるようになりました。


前日からいろんな映画やドラマの○○シーンを見て……

――それは具体的にどういうシーンだったんですか?

ちょっとハードなラブシーンというか……。そういうシーンを演じるのもまったく初めてだったので、前日までいろんな映画やドラマの似たようなシーンを見て……。でもそういう場面の描き方って作品によって全然異なるので。最終的には、『ももいろ あんずいろ さくらいろ』にはそれらしいラブシーンがあるんだろうし、他のものを見たところで仕方ないぞ、って逆に割り切れました。現場に入るときはいつも以上にガチガチ状態で「恥ずかしいだろうな」って思いながら撮影に臨んだのですが、こういうシーンだからこそかもしれないけど、杏ちゃんの「哲也(岐洲匠)のことが好きでたまらない」みたいな気持ちが今まで以上に伝わったような気がしたんです。ちょっと遅いんですが(笑)。それと共に恥ずかしさも薄れてきて、自分自身が客観的に見えはじめて……。そのシーンを乗り越えたことで、その後の演技に少しずつ余裕がでてきたというか、“お芝居を楽しめてる”って思える瞬間が増えていきました。

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                                                                                (C)ABC

――初めての大胆なラブシーンをプラスに転じていくって、すごいですね。

撮影のとき心の支えになったのが、ラブシーンの指導をされる演出家さんの存在なんですよ。その演出家さんが見せ方とか、手の持っていき方とか、どうすればきれいに見えるかとか細かく教えてくださったので、すごく心強かった。まったくの未経験だったので、そういう方が見守ってくれているだけで安心でした。

――ドラマ初主演ということで、女優として大きなチャンスでもありますしね。

もともとこの役をやる予定だった筧(美和子)さんの気持ちを考えると、一番悔しい思いをしているのは筧さんだし、私が逆の立場だったら「どんなに悔しかっただろう」と思うし……。急に出てきた私が、プレッシャーとかチャンスとかって言っているのもおこがましい感じがするんです。複雑な心境ではあるのですが、筧さんの思いを無駄にできない、っていう気持ちも大きくて。あとは、私にこのお話を依頼したり届けてくださった方々に対して「ちゃんと応えなきゃ」っていう思いでやっていますね。

――個人的に、この『ももいろ あんずいろ さくらいろ』という作品の好きなところは?

展開が速いところですね。もう見ているこっちがグルングルン引っ張り回されて引き込まれていく感じ。男女4人の四角関係の物語なので、4人の感情が入り乱れて本当に飽きさせないし、目が離せなくなる。私が演じている杏ちゃんは、自分より他人を優先しがちな性格なんですけど、哲也を好きになったことで、初めて友達より自分を優先するんです。そういう杏ちゃんの心の変化がポイントですね。ちょっとした仕草にもそれぞれの心理が描かれているような作品で、監督やキャストの皆さんと相談しながら撮影を進めています。

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私が四角関係に巻き込まれたら、すぐに会社を辞めちゃいそう

――監督から「こうしてほしい」みたいな要望などはありました?

「とにかく硬くならないで、リアルな反応をしてくれればいいよ」と言っていただいたので、それも救いでした。私もだんだん哲也や翔(中原弘貴)の魅力に自然とキュンキュンしながらお芝居できるようになって……。相手役の岐洲さんはすごく私のことを気遣ってくださって、お芝居以外でもいつもどっしり構えている感じが、役の哲也とダブるんです。私より年下なんですが、私より全然精神年齢が高そうな方です(笑)。

――自分と杏ちゃんを比べると?

杏ちゃんはお仕事もバリバリやっているし性格もハキハキしているけど、私はメンタルが弱いので、ドラマみたいな四角関係に巻き込まれたりしたら、人間関係ですぐ会社を辞めちゃいそう(笑)。杏ちゃんみたいな大人な対応はできませんね、きっと。似ているところがあるとしたら、自分より人を優先しちゃうところかなぁ。

――人生最大の試練を乗り越えつつある、今の心境を改めて教えてください!

最初は、不安で不安で仕方なかったけど、キャスト、スタッフのみなさんに支えられながら、ようやく落ち着いて撮影に臨めるようになってきました。どういう作品にしたいというところまで深く考えられていないけど、見てくださる方がキュンキュンできるポイントをたくさん作って共感を得られるドラマにしたいです。絶対、中途半端にしたくはないので、撮影を楽しみながらも、一つ一つのシーンに対して集中力を途切らせず、丁寧に大切に演じていきたいです。

小動物を飼い始めました!

――プライベートの話も聞かせてください。コロナ禍で外出もままならないこの1年でしたが、どんな生活を送っていました?

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