コロナ渦でも楽しめ! 地獄のスナフキン・金谷ヒデユキにステイホームの極意を聞いた
かつて『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)で名をあげ、ミュージシャン、声優、芸人として活動する金谷ヒデユキの歌うコロナネタが話題だ。北島三郎の替え歌では、与作は「ヘイヘイホー」と歌わず、「ステイステイホーム」と外出自粛を訴え、「♪住み慣れた我が家に〜」と、吉幾三が歌う“新日本ハウス”のCMソングでは、“し〜んコロナ〜タイサク”と、巣ごもりの必要性を説く。
コロナ自粛によって芸能人によるYouTuberが増えたが、金谷ヒデユキはいったいどんな心境の変化で動画配信を始めたのだろう。
取材は緊急事態宣言が解除された翌日。万全を期して、Zoomでの取材となった。漫才協会と国との隠された関係から、「おぼん・こぼん」が、時代を先取りしていたソーシャルディスタンスまで。そしてTV Bros. note版への提言と話題はとどまるところを知らない。
<プロフィール>
金谷ヒデユキ(かなや・ひでゆき)●1965年群馬県生まれ。お笑い芸人、声優、ミュージシャン。『ボキャブラ天国』では「地獄のスナフキン」のキャッチフレーズで人気を博した。ギター漫談・替え歌。声優では『けいおん!』『機関車トーマス』『トイ・ストーリー4』『アベンジャーズ/エンドゲーム』とヒット作で活躍。ミュージシャンとしても「金谷ヒデユキ&邪道アコースティックファクトリー」として音楽ライブに出演中。
金谷ヒデユキnote
https://note.com/kanaya_hideyuki
【替え歌】北島三郎「与作」
https://www.youtube.com/watch?v=qjksXVdlFUY
【替え歌】新日本ハウスのCMソング 吉幾三「ドリーム」
https://www.youtube.com/watch?v=b20cX6Pf-TE
取材・文/ハギワラマサヒト 写真提供/金谷ヒデユキ
発見! 元祖ソーシャルディスタンス芸人はおぼん・こぼんだった
──緊急事態宣言になってから舞台やイベントが軒並み中止になりました。金谷さんは漫才協会に所属されて、浅草の東洋館に出演されていましたが、月にどのくらいの頻度だったのでしょうか?
「月に5回くらい出演していました。ほんとうはもっと出番を増やして欲しいんですが、ピン芸人より漫才師が優先されるんですよ」
──常々疑問に思っていたのですが、漫才協会と言っているわりには、漫才以外の芸人さんも多数所属されています。
「三又又三が漫才協会に所属を希望したら、理事の全員で否決されたんです。その理由が“漫才じゃないから”という。でも、その後コウメ太夫の所属が決まったんですよ(笑)。そういう俺もギター漫談のピン芸人ですからね。でも、本来は漫才であることが望ましいんですよ。あくまで“漫才”協会だから。総出演者のうちに何割は漫才師じゃなきゃいけないって、国から決められた厳密なルールまであるんです」
──漫才協会の出演者には国が決めたルールがあるんですか!?
「国から補助金をもらっていますから。漫才協会は漫才という文化の普及と、新人の育成をする義務があるんです。今、国から厳しく指摘されているのは、漫才協会にスターが足りないことです。ナイツ、U字工事に続く、若手のスターを育てなければいけません」
──漫才協会といえば、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で注目された不仲ネタで、おぼん・こぼん師匠がブレークされています。
「おぼん・こぼん師匠はベテランですから。それより知ってますか? おぼん・こぼん師匠こそ、元祖ソーシャルディスタンス芸人なんです。入り時間は別。楽屋も別。本番ですら、舞台の上手と下手から別々に登場して、一定の距離を保って漫才をやってますから。それも、新型コロナが発生するずっと前から。目すら合わせません(笑)」
写真提供:金谷ヒデユキ
金谷ヒデユキが考える真のステイホームとは
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