大前りょうすけ「リスナーと会うことってめちゃくちゃ大事なんです」【年末年始ラジオウィーク4日目】
現在発売中の「TV Bros. 2月号 ラジオ特集号」で掲載されている特集から、誌面に載せきれなかったお話をピックアップ!
4日目の今回は、首都圏以外の番組・パーソナリティーを特集した「ローカルラジオスター特集」から『OH! MY CHANNEL!』(愛知・東海ラジオ)大前りょうすけが登場! “東海三大芸人”としてのラジオの矜持を語っていただきました。
日々のネタ探しなど、ワイド番組のパーソナリティーならではの苦悩も打ち明けた完全版は本誌でご覧ください。
取材・文/やきそばかおる
イベントで、「こんなに楽しい番組がある」ということを知ってほしい
お笑いコンビ「プリンセス金魚」でボケを担当している大前りょうすけ。2016年秋、名古屋のFMラジオ局、Radio NEOで『OH! MY MORNING!』のDJを務めることとなり、大前のみ拠点を名古屋に移した。それまで名古屋に縁があったわけではなく、名古屋の人は外から来た人をあまり受け付けないという話を聞いたことがあったため、かなり気合を入れて始めたそうだ。ところが…。
――名古屋で番組を始めた頃の印象はいかがでしたか?
実際に始まってみると、皆さんめちゃくちゃ優しくてガバガバでした(笑)。ありがたいことにすぐに受け入れてもらえて、コロッと印象が変わりました。ただ、最初はなかなかメッセージが来なくて、3時間番組なのに20通ぐらいしか来ませんでした。毎日放送していくうちに、100通になり300通になり、1000通になり…と増えていきました。楽しい雰囲気が伝わって新しいリスナーがどんどん入ってきてくれたのかな…と思います。
『OH! MY MORNING!』は人気番組となったものの、ラジオ局が閉局することになり2019年12月で惜しまれつつ終了。本人もファンもかなり落ち込んでいたものの、4月には東海ラジオ『OH! MY CHANNEL!』(開始当初は毎週土曜日の1時間番組)をはじめ3本の番組が始まり、見事に息を吹き返した。
――『OH! MY CHANNEL!』は、リスナー層が10代から70代まで広いと思います。その中でも大前さんは雰囲気からしてマダムにモテそうな気がします。
実はマダムの皆さんには結構人気があります(笑)。朝の番組のパーソナリティーをしていた時からそうでした。ただ、大半のリスナーの皆さんには「器が小さいヤツ」とか、「自分が好き過ぎる人」と思われています(笑)。細かいところまで見て話のネタにする癖があるから、そういう印象がついているようです。
2020年5月には名古屋で活動する若手芸人、酒井直斗がパーソナリティーを務めるCBCラジオの番組にゲストとして呼ばれ、ライバル同士の対談にリスナーは大いに盛り上がった。ちなみに、ハライチの岩井勇気は、パンサーの向井慧、大前りょうすけ、酒井直斗を“東海三大芸人”と呼んでいる。
――ふたりのトークバトルは凄かったですね。熱気で湯気が漂ってくるようでした。
ほかのラジオで喋っている人たちと、ガッツリと話すことがないから楽しかったですね。僕も酒井君も、お互いにどう振る舞ったらいいのか分からなかったので、探り探りでしたね。
――その時に北野誠さんの話が出ましたが、その日は偶然、誠さんが別のスタジオで放送をしていて、おふたりの話を聞きつけてスタジオに入ってこられたんですよね。
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