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タイBLの沼は底無し! Bright&Winのインタビュー感想戦も。2020イケメン戦国時代、ネクストブレイクは誰?

テレビブロス本誌でも活躍中の、エンタメ業界に詳しいライターのおふたりに、注目のコンテンツや昨今のイケメン事情を語り尽くしていただきます!タイBLから、ネクストブレイク候補、なぜか「白線流し」の妄想キャスティングなど、止まらないイケメン語りをどうぞ!(ちなみに今回も、文中に出てくる人物名は親しみと敬意を込めて敬称略で表記させていただきます)。

文/吉田可奈

よしだ・かな●エンタメ系フリーライター。著者本『うちの子、へん?』『シングルマザー、家を買う』(ともに扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。

よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。初のインタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)が発売中! 電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。

ーーさて、前回はタイBLを中心に、ステイホーム期間のイケメン俳優のヒゲ問題などを語り尽くしてもらいました、おふたり、いったんちょっと日本へ戻ってきてくれません??(前回の記事はこちら

吉田 オッケー! まだまだタイへ聖地巡礼へ行けないから、せっせとグッズを買ってます。(Sarawat役の)Brightと(Tine役の)Winの写真が印刷されてる枕も買ったよ!


横川 僕は、Brightを見たい一心でタイのファッション誌のサイトにログインしたいのに、タイ語の壁が立ちはだかり、悪戦苦闘しながら日々が過ぎて行ってますね。あ、最近はようやく『2gether the series』の沼から出てきて、『The Shipper』っていう新たな作品を見始めたんですけど……。

吉田 というか横川さん!!! いつの間にかBrightとWinにインタビューしてるじゃないですか! 大事件だよ!

横川 黙っていてすみません……。実は6月上旬くらいに、リモート取材をする機会をいただきまして。6月20日(土)に『2gether the series』のファンミーティングがあったんだけど、その告知も兼ねてということで、このタイミングだと日本の媒体だと僕が初めてインタビューさせていただくという大役を。

ーー素晴らしいですね! 実際のところどうでした?

横川 BrightとWinは同じ部屋にいたので、PCの小さな画面の向こうに、ふたりが隣同士で座っているのが見えるんですよ。プロのライターとしては職務を全うしたいし、ただでさえ通訳さんを挟んで、しかもちょっとタイムラグのある海の向こうとのリモート環境なので、緊張感もすごくあって。インタビュー中は恐ろしく冷静でありつつ、もう1人の自分の魂を飛ばしたい気持ちでいっぱいでした。芸歴の差もあって、Brightの方がたくさん喋ってくれて、Winの方がどちらかというと言葉少なめなタイプで。ただ、Brightの話しているのをニコニコしつつ頷きながら聞くWinの姿とか、そんなWinをさりげなくフォローしながら会話をリードしてくれるBrightとの関係性などが垣間見れたのは良かったです。

吉田 想像しただけでも羨ましいけど、同僚が大きな契約を取って来たような、誇らしい気分だよ! 

横川 ありがとうございます(泣)。後から沼落ちした僕が、可奈さんにそう言ってもらえるの本当にうれしい。

吉田 好きに時間の長さなんて関係ないし、新規とか、古参とか、気にする必要なんて全然ないと思う。実際、インタビュー中は冷静だけど、終わった後にドッと喜びがやってきそう!

横川 そうなんですよ、当日は冷静だったのですが、文字起こしするのにインタビューを録画した動画を見ながら作業してたので、世界一幸せな文字起こしの瞬間でした……。通訳を挟むことで生まれたミスもあり、反省点も少なからずありますが、ライターとしてはメモリアルな仕事ができたというか。いつもならどんなにファンの俳優さんに会っても、そういう面はおくびにも出さないようにつとめてるんですが、今回が海外の方ということで、少しアピールさせてもらってもいいかな?と考えて、こっそり『2gether the series』のグッズであるユニフォームを着用しながら挑んだんです。首から上しか画面には映らないので、たぶん気づかれていないと思うんですが……。

ーー”好き”を着実にお仕事につなげていくおふたり、さすがとしか言いようがないです!

吉田 次から次へと別の沼が出てくるし、早くタイへ行ける日が来るといいよね。

横川 本当に! 僕も渡航できる状況になったら真っ先にタイへ行きたくて、友人をタイBL沼へ引きずり込みました。

ーーその話が始まっちゃうとまたタイから戻れなくなっちゃうので、国内へ戻りましょう! 前回がすでに活躍している日本のイケメン俳優を中心に紹介しましたが、今回はネクストブレイクしそうな方々について話していただこうかなと。

吉田 え、いいの? 眉毛先輩の話は……?


ーーめちゃくちゃ気になるけど、またの機会に聞かせてください(笑)。

吉田 私たちのようなエンタメ業界でお仕事している人にとってのネクストブレイクと、一般層の人たちのネクストブレイクって、意外と感覚が違うよね。私たちからしたら北村匠海はもうブレイクしまくっててお茶の間にも定着しているイメージがあるけど……。


――そうなんですよ。この前、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で北村匠海がソロで「猫〜THE FIRST TAKE Ver.〜」を歌ったときに、「歌がうまい!」「歌手なんだ!」という声も多くて正直驚きました。

横川 たしかに、映画にはたくさん出ているけど、地上波のドラマは意外と少ないですからね。DISH//での活動を知らない人も多いかもしれない。

吉田 この前、北村匠海の出ている映画を中1の娘と家で観たんだけど、彼が女の子を見つめるシーンがどアップで画面に映し出された瞬間に、娘が「ヒッ!」って声を上げてたの! これは、落ちたぞって思って(笑)。きっとこれが今の中高生のストライクゾーンなんだなって思ったよ。

――良作への出演が続いていますが、今年は『とんかつDJアゲ太郎』(近日公開/監督 二宮健)に、キミスイ(映画『君の膵臓をたべたい』)以来の浜辺美波との共演となる『思い、思われ、ふり、ふられ』(8月14日公開/監督 三木孝浩)も公開されますし、さらなる快進撃が始まるかもしれないですね。彼は演技も達者で、歌も上手く、カメラやファッションなどのアート方面でもセンスも良い。

横川 北村匠海は何度か取材したことがありますが、どんなにお芝居の話をしていても、DISH//の話をねじ込んでくるところがいいんですよ。

吉田 大好きなんだよね、DISH//のことが。私が前に取材したときも、歌っている自分と演技をしている自分、両軸がないと保てないって言っていて。

横川 最高。今後もそのスタンスでいて欲しいなぁ。あとは、僕の中ではもうとっくにブレイクを果たしている塩野瑛久は、本当にいい!

――『HiGH&LOW THE WORST』(日本テレビ)最高でしたよね~。私は気づいたら劇場で4回観ました。もうすぐDVDも出るし(Blu-ray&DVDが7月22日発売)、ステイホーム期間にも鳳仙四天王で配信(「小沢仁志の自粛部屋」)をやってくれてもう最高だったんですよ。塩野瑛久は、オヨヨの一言で、どれだけの鳳仙の女を生み出したことか……。なんて罪なんでしょう。

横川 はい、ハイローの話は長くなるのでいつか絶対にちゃんとしましょう。『来世ではちゃんとします』(テレビ東京系)のSM好きなエリート商社マンの役もすごく良かった! あんなにやり切れるのはすごいよ。

ーーわりとオトナな内容も扱うドラマだったので、ドラマの場面写真が公開されたときは驚きで倒れそうになりましたが、良質な作品でしたよね。

横川 塩野瑛久は色気と気品があるから、ああいった役も全力で受け止められるんですよ。同じく『HiGH&LOW THE WORST』(通称ザワ)で大量のファンを掴んだ前田公輝も今後の活躍に期待です。キャリアがすごく長いので、昔から応援している人も多い一方で、ザワで新規ファンもしっかり掴んだ印象。彼が出演した舞台『天才てれびくん the STAGE~てれび戦士REBORN~』も大盛況でした。

吉田 ニューフェイスという意味では、渡邊圭祐も注目のネクストブレイクじゃない? まだデビューして2年目であの定着ぶりはすごいよね。『恋つづ』での活躍もすごかったし、それこそ佐藤健のYouTubeにも出ていて。一緒に『NYLON』の表紙やったりしていたし。

――あとは北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮という注目のイケメンがこぞって出る映画『東京リベンジャーズ』(10月9日公開/監督 英勉)は本当に楽しみ! またハイローの話しますけど、山田裕貴が村山良樹(編集部注:『HiGH&LOW』シリーズで山田裕貴が演じた鬼邪高校の番長)以来、不良高校生を演じるんですから期待しかないです。

吉田 イケメンをコミカルに、カッコよく撮ることで定評のある英勉監督だしな~! 絶対に面白いはず!

横川 杉野遥亮も、何かのきっかけがあれば、大ブレイクしそう。

ーー杉野遥亮は菅田将暉や賀来賢人と一緒に「洗濯愛してる会」のCMにも出ていますし、放送中のドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)にも出演していますし、いよいよかな、という感じがしますよね。

横川 キャラクターも良くて話す内容も面白いし、いつでもブレイクする条件も揃っているんですよ。

吉田 映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(監督 川村泰祐)や『花にけだもの』シリーズ(FOD)で王道ラブストーリーもやったけど、サスペンスとかも向いてそうじゃない?

横川 変態性の高い役とかもいいと思う!

吉田 杉野遥亮と同じ事務所の、萩原利久にもすごく注目してる。しっかりとしたお芝居で、作品の爪痕を残しているよね。

横川 そうそう。『電影少女2019』(テレビ東京系)もそうだったけど、キラキラした若手俳優が目立つ中で、いい意味でモテない主人公がちゃんとできる。あとは、圧倒的にお芝居が上手い!

吉田 本格的に舞台を始めたら、舞台映えもしそう。

――最近は有村架純と浜辺美波と一緒にJA共済のCMにも出ていますよね。

吉田 そうそう。かわいい後輩って感じですごくいい! 

横川 またそのあたりの若手俳優そろえて『白線流し』やってほしいな〜。

吉田 長瀬智也の役は誰なの!?

横川 だれだろう……圧倒的な影があって……。

――高身長と影のある雰囲気も出せそうって意味では中川大志とか?

吉田 わっかる! もうさ、一生決まらないね。柏原崇枠は!? それこそ杉野くんとか?

横川 そこは神尾楓珠でしょ?

吉田 酒井美紀の役は……。

――森七菜でしょ!

一同 それだぁ!!!

吉田 遊井亮子の役は?

――山本舞香だね!

吉田 京野ことみもいい存在感だったよね。ちょっとしっかり者みたいな。馬渕英里何もよかったなぁ……! あぁ~! リメイクしてほしいなぁ。

横川 青春学園ドラマは少なくなっているものの、最近のドラマで評価が高かったのが、AbemaTVの『僕だけが17歳の世界で』。佐野勇斗と飯豊まりえがすごく良かった! 青春群像劇、ラブストーリーがきちんと描かれていて面白かったな。なかでも、結木滉星が印象的で。

――分かります。『カカフカカ―こじらせ大人のシェアハウス―』(MBSほか)でも、結木滉星のお芝居がめちゃくちゃ良かったんですよ。

吉田 永野芽郁と一緒にカルピスウォーターのCMにも出てるよね。あの爽やかな先輩っぽさって、誰にでも出せるものじゃない。『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日系)でも印象的だったよね。対照的な伊藤あさひとのバランスも最高だった。

横川 結木滉星は親しみのあるイケメンだよね。最終的にヒロインにフラれる2番手男子がぴったり合う。で、圧倒的な真ん中感があるのが佐野勇斗! また『WATER BOYS』の話かよって言われそうすが、僕はずっと言っているんだけど、いま、佐野勇斗主演でやるべき!

一同 合うわ~!

吉田 横川さんが推しの板垣瑞生は主演じゃなくていいの?

横川 瑞生は流川楓ポジションだから!

――佐野勇斗はすごく甘い顔で、板垣瑞生は男っぽいから、その中間くらいの顔立ちの俳優さんがそのキャストに名を連ねたらすごい破壊力がありそう…。

横川 僕は、このふたりのバディものが観たいんですよ! 顔が全然違う2人のバディものを!

吉田 EBiDANは本当に豊作なんだよね~。素敵に成長する少年を発掘するのが最高に上手い。SUPER☆DRAGONの古川毅なんて、本当によくできたお顔だもん。

横川 あの子はキレイ! 美しすぎるからこそ、血の通っていない役をやってほしい!

――EBiDANは卒業しましたが、元MiLKの宮世琉弥は、俳優として再スタートしましたよね。若手登竜門的な「シーブリーズ」(デオ&ウォーター 写真のキョリ篇)のCMにも抜擢されているし、今っぽいお顔立ちだから、人気が出そう!

横川 ヘアメイクやファッションが韓国テイストでいいですよね。あと、ネクストブレイク10代部門でいうと、ダントツで藤原大祐を推します!

吉田 (必死に検索)……かわいい!

横川 彼は、栄光ゼミナールのCMに出演しているんですよ。

吉田 あぁあ! うちの娘が栄光ゼミナール通ってるんだけど、塾でポスター見るわ! 

横川 このステイホーム期間で、彼が家で30分延々と勉強する動画がアップされていて、「これを作ったのは絶対に、絶対にオタク!」って思ったもん(笑)。僕もその動画に合わせて原稿書いたらめちゃくちゃ集中できました。

――今後が楽しみですね…!

横川 ストーリーを感じる顔立ちなんですよね。あとはYouTubeの『Camera Test』という番組がおもしろくて。最初の10分はオーディションのような面接で、あとは模擬試験と演技をするんです。彼は自分のことを「自分は変人だと思います」と言っていて、その例を聞かれたときに、結構悩んで、「みんなが手をあげないところで手をあげます」って答えていて……!


吉田 それって女子アイドルが「私が好きな食べ物はえんがわです」「1人焼き肉します」って言ってるやつと同じベクトル!

横川 そう! それを聞いた瞬間に、「推せる!」って思った!

ーー『Camera Test』にはほかにも奥野壮、押田岳、西野入流佳など、次世代スター候補がズラズラと名を連ねていますね。ほかにもソニー所属のアーティストが中心になって動画をアップしている『THE FIRST TAKE』は、北村匠海が「猫」を歌う動画をアップしたことで、一気にその知名度を拡大させた気がします。新しいYouTube活用の可能性が広がった気がして、今後もああいう形での見せ方は増えていくんじゃないかな、と。


吉田 これ以上チャンネルが増えると目と耳が何個あっても足りないよね! ちょっと戻るけど、私の推す10代部門は荒木飛羽かな。 

横川 荒木くんって、いろんな大作の主人公の幼少時代をやってるんだね。

吉田 そうそう。最近では『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)の片寄涼太の幼少期を演じていて、これはかわいいって思ったな。北村匠海もそうだけど、子役時代にイケメンの幼少期を演じて、その子自身が成長してイケメンになり……というパターンが多い。インスタで話題になって、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』で平野紫耀の子供時代を演じた翔とかもね。

――荒木飛羽は今年の春先に、役柄の関係でめちゃくちゃ短髪になっていて。そこからまた髪を伸ばしているみたいで、徐々に大人っぽくなっていく姿をおばあちゃん目線で見守ってます……これ、今回は吉田さんがまとめることになっているんですけど……。結局のところ、ネクストブレイクに結論なんてないですよね! ただただ、彼らの活躍を見守ることしかできない。

横川 無理やり結論づけるとすると、30歳過ぎないと、最近の俳優は本当の意味でのブレイクを迎えないってことじゃない?

吉田 ……そうそう! 10代、20代はいろんなことを試す時期だからね。

横川 うん。ちょっともがいて、悔しい想いを経験したり、そこで自分を見直している俳優さんの方が、長くキャリアを積み上げていける。……ということで、僕は塩野瑛久を推します!

吉田 最後に自分の推しをゴリ推ししてきた……(笑)。


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