令和3年の平成回顧~通信機器・音楽プレイヤー編~【2021年12月号 風間俊介 連載】『ダンスはうまく踊れない』
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先日、恐ろしい言葉を聞きました。
『平成レトロブーム』
今、若者達の間で平成のグッズや文化がレトロだとブームになりつつあるそうです。
えっ、怖っ。いや、早くない? 今、令和3年よ。ギリギリとは言え、まだ3年しか経ってないのよ。レトロって懐古的って意味でしょ、懐古するの早すぎるって。昭和レトロブームがやって来たのって、平成の後期だよね。そこから、平成に切り替えるの、早いのではないかい。それだけ、時代の速度が早くなっているのでしょうね。まぁ、平成も昭和に比べたら短いけど結構あったから、わからんでもないけど、個人的にはレトロと言われるのは戸惑いがあります。それだけ、変化が大きい時代だったとも言えるのかも知れません。
代表的なのは通信機器ですよね。 僕は持ってなかったけど、姉が持っていたので馴染みがあるポケベル。いやぁ、広末涼子さんのCMは衝撃的だったなぁ。自分も大きくなったらポケベル持って、あの子のベル番教えてもらうんだと思っていたら、PHSの到来ですよ。今、070で始まる番号を使ってる人、昔はそれ、PHSの番号だったんだからね。早めに携帯電話買ってもらえた奴らが「まだ070? 俺、090ぉー」ってマウント取ってくるやつだからね。そして、携帯電話がやってきて、着信音、自分で作って。え、そうですよ。着信音は、自分で手打ちで作るんですよ。実際には本を買ってきて、それを見ながら打ち込むんですけどね。今、アラフォー世代は首がもげる程、頷いていますよ。僕は、ジュラシックパークのテーマにしてましたよ、当時。そしてやってくる、赤外線での番号交換の時代。データ送信が終わるまで、携帯電話を限りなく近づけないといけないから、その時間は相手との距離も近いまま。ここにドラマがあるんですよ、えぇ。ストラップ、こういうの付けてるんだぁとか考える時間なんですよ。あぁ、僕のストラップはずっとバナナマンさんのストラップでした。多分、実家に今までのストラップ、残ってるはず。今度、並べてみようかな。『笑っていいとも!』に出た時に当てた、タモリさんのストラップもあるはず。
そして、この後、スマートフォンが誕生して今に至る。
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