浜村淳「テレビは映像のメディア、ラジオは説得のメディア」【年末年始ラジオウィーク3日目】
現在発売中の「TV Bros. 2月号 ラジオ特集号」で掲載されている特集から、誌面に載せきれなかったお話をピックアップ!
3日目の今回は、首都圏以外の番組・パーソナリティーを特集した「ローカルラジオスター特集」から『ありがとう浜村淳です』(MBSラジオ)浜村淳が登場! 名物コーナー「映画サロン」に関するお話をいただきました。
そのほかの話題やシブい写真を掲載した完全版は本誌でご覧ください。
取材・文/やきそばかおる 撮影/ツダヒロキ
昔のスターは近寄りがたいほど、飛び抜けてスターでした
放送46年。月曜から土曜まで放送されている『ありがとう浜村淳です』。名物コーナーのひとつで、土曜日に放送されている「映画サロン」は、ひとつの作品の見どころをおよそ45分にわたって紹介する。それも、台本もメモもあるわけではない。何も見ずに頭に残っている場面をなるべく生き生きと語るようにしているそうだ。
――浜村さんの記憶力がいいのはなぜですか?
少年時代に親しんだ映画やスターの名前は記憶から消えないんですよ。むしろ、最近観た映画のほうが思い出せないことが多いです(笑)。映画の内容を記憶に残すのはそこまで難しいことではありません。ストーリーに沿って話すと画面が次々に浮かびます。それと、ファーストシーンとクライマックスとラストシーンだけをしっかりと覚えていれば、なんとかなるものです。あとは放っておいても出てきます(笑)。
――恥ずかしながら、俳優の顔と名前が一致しないことが増えてきました。
特に女優は名前からして似ていることも多くて「ケイト」と名の付くスターだけで5人いるんです。ケイト・ブランシェット、ケイト・ハドソンなど。昔はそうじゃなかったんですけど、最近は難しくなりました。
――今と昔の俳優の雰囲気の違いはありますか?
昔のスターは近寄りがたいほど、飛び抜けてスターでしたね。恰幅も良くて雲の上の人のような存在の人が多かったです。今はタレントが多すぎるんですよね。みんな、テレビにそこそこ出てるからカリスマ的な人が少なくなってきたんじゃないですか。昔、毎日放送が千里丘にあった時のこと。私が生放送で喋っている最中に、ゲストコーナーに出演する予定の石原裕次郎さんが勝手にスタジオに入ってきて、背後からいきなり僕の両肩に手を置いて「久しぶりです」って言ったんです。
――いきなりですね!
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