風間俊介が考える風間俊介の風間俊介感【2022年5月号 風間俊介 連載】『ダンスはうまく踊れない』

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先日、友人に言われました。

「風間って、風間俊介って顔じゃないよね？」

耳を疑いましたよ。正気かと。本気かと。恐らく、僕の表情は「リンゴジュースって、あんまりリンゴの味しないよね？」と聞かれた時と同じ顔をしていたことでしょう。いや、人生で聞いたことのない問いかけですが、そっちの方がまだマシなリアクション取るかもしれません。

だって、僕、風間俊介ですよ。まごうことなく、風間俊介です。

この個人情報保護が叫ばれる現代で、オンラインのゲームをする時に、本名そのまま入力する人がどれくらいいますか。そんな今の時代に、芸能界という発信力が強いフィールドで、自分の名前のまま歩んでいる私から、風間俊介感が出ていない？　そんな、馬鹿な。こんな言い方は不遜になってしまいますが、『マスター オブ 風間俊介』と言っても過言ではないのでは？　だって、同じ名前の人に人生でまだ、出会ったことないもん。いや、いるかもしれないですよ、『風間俊介さん』が他に。その場合、その方には謝ります、全力で。「すいません。なんか、調子乗っちゃいました。いや、存じ上げなかったもので。いや、知った今となっては、『マスター オブ 風間俊介』名乗るつもりなんて、毛頭ありませんよ。でも、もし、もし、あなたさえ良かったら、２人でマスター名乗っちゃいましょう。問題？　ないですよ、そんなの。だって、どっちも『風間俊介』なんですから。どっちのことを言ってるか分からないなら、それは最早、どっちもってことです」と、自分でも言っていてよく分からない話をしながら、謝罪し、仲良くなります。でも、まだ、会ってないですから。

じゃあ、僕が風間俊介でないなら、誰なら風間俊介なのでしょう？