シソンヌ×アキナ SPECIAL CROSS TALK
東西を代表するコント師であるアキナ×シソンヌ。独自の面白さを探究し続ける2組に、お互いの出会いから若手のコント師についての印象を聞いてみた。※「OWARAI Bros. Vol.2-TV Bros.別冊お笑いブロス-」(2020年10月7日発売)に掲載されたインタビューの未公開内容と一部加筆修正したショート版です。長編は本誌でご覧ください。
取材・文=高本亜紀 撮影=大槻志穂
企画・構成=竹村真奈
――最初の出会いって覚えてますか?
長谷川 忍(以下、長谷川) アキナさんが前のトリオを組んでいた頃だった気が…..。あっ、お~い! 久馬さんが主催してる『月刊コント』ですよ。
秋山賢太(以下、秋山) それ、京橋花月でやったヤツ?
長谷川 違います、ルミネです。(首を傾げるほかの3人を見ながら)…ちょっと、誰も覚えてないじゃん(笑)。生でネタを見たのは、そのライブが初めてでした。
秋山 ちゃんと喋ったのは『キングオブコント2014』(TBS系)がきっかけな気がする。
じろう そうか、同じ年に決勝行きましたもんね。
山名文和(以下、山名) あの頃はムード的に先輩が獲るみたいな感じがあったのに、シソンヌが優勝して。
秋山 普通、あの流れではできないよ。やから、若手にとってシソンヌのあの優勝は大きかったと思ってる。
山名 時代を切り裂いたよな? シソンヌは。
じろう 当時、僕らは『シソンヌライブ』(注:年に1回開催している単独ライブ)を2回終えたところで、単独では『キングオブコント』を意識したネタ作りはしないと決めてやっていた頃だったというか。制限時間の4分を意識しながら、この設定でこう展開してって考えるのがイヤになっちゃってたんで、なんとなく賞レースにハマるものが作れたらいいなくらいでいて、たまたまハマった2本があったという感じでしたね。
長谷川 そもそも優勝なんかできないと思ってたので。1回、決勝に出て世間に知ってもらって3年計画くらいで優勝できたらいいなと思ってたんでラッキーでした。
山名 ネタをしてるときは、まだ切り裂いてる音はしてなかったん?
秋山 こっちには聞こえてたよ、切り裂いてる音。
長谷川 いやいや、そんな音、聞こえてないっすよ! そもそも切り裂くってなんですか? 切り拓くならわかるんですけど(笑)。
――それぞれのネタについては、どんなふうに見ていますか?
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