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#15 会社の健診で「病変」が見つかった。

全然重くない話です。いまのところは。

見つかったのは会社のおかげ

去年、弊社の総務さんと社長で「女性健診は会社負担にしよう」となったらしい。
社会的な時流とはいえ、女性が半数の中小企業で少なくない負担じゃないのかなとは思っていた。
・マンモグラフィー
・エコー検査
・子宮頚がん検査
お値段、壱万円....超えます!

乳がんで祖母も母も亡くしていますが、35才までいいや、と思っていたくらいなので、今回病変が見つかったのは、ほんとに会社のおかげ。
社長にも即行で「ありがとうございましたっ!」と言っておきました。
センシティブ内容だから言わなくてもいいし、聞きたくもないだろうけど....。
「社内制度」というのは、有効であることが証明されないと容易く消えていきますので、私は「感謝を伝える派」です。

見落とされていた「しこり」

さて、子宮頚がんリスクはないので、マンモグラフィーとエコー検査でした。

女性は嫌いな方が多い気がします、マンモ。
お乳を板でタテにヨコに挟んで放射線撮影するので、挟まれる過程が辛いという。ごめん、私は平気でした。
もとから外傷や圧迫には鈍感なタイプですが、ヨコ挟みは「おぉ、タテより痛い」と思ったので、痛いはず。
続けてエコー検査。
これは痛くもなんともないですが、ジェルがあったかかったり、冷たかったりするのでびっくり頻度は高めです。最近の看護師さんは教えてくれます。「あったかいよ/冷たいよ」と。

余談です。
新しくできた検査場だからか、オペレーションぐたぐたで忘れられてました。
看護師さんたちが「お昼行くかな.....え、患者いるんだけど....?!」ってなってた。
衛生管理者持ってるので「これとこれが終わらないと帰れないはずだが」と説明したら、慌てて先生を呼び戻してくれました。
わかる。手元にカルテがないと終わったと思うよね。患者がカルテを持って巡回するタイプの病院から来た看護師さんがいたのかな。
思いっきりカルテ持たされていましたが、私も前の検査場は持ち歩くタイプだったから気づかなかったよ...。

健診の結果、石灰化と嚢胞。
初めて受けた健診なので、とにかく社長に報告入れて早退させてもらい、近場の専門医さんへ。
健診での見落としが見つかりました。


再検査で見つかったのは「乳腺線維腺腫」

おんなじ検査を再度受けて診察室へ。
「心配しなくていいよ」の一言で落ち着いて画像をみる心構えができました。

マンモ画像に目立つ石灰化があるな、と思っていたら「このマンモ画像では、これ以上のことがわかりません。そこでエコーです」
エコー画像の見方は説明されても分かりませんでした。とにかく見づらい。
「石灰化の近くに乳腺線維腺腫があります」
良性なのでいつも通りの生活で大丈夫です」
「サイズ的に治療は要りません。心配しなくていいですよ。腕にできたら『いぼ』と言われるようなものです」
ここまでの説明は疑問を挟ませない説得力がありました。
みんなの慌てどころを掴んでいる先生だな、と思いました。

「でもさ、健診のエコーでは見落とされてたね...」

エコー検査の特性として、検査者が予想できる異変部分は集中的に探すので見つけやすい。
反対にあるかないか不明なものを決められた時間で、それなりの面積を探す。
これは普通に考えても難しい。
だから、検査は2種類ある。
実際、マンモ→エコーの順で検査したわけだが、目立つ石灰化が認められた右側は入念に検査されたが、左側は3分の1くらいの時間で終わった。
左には石灰化自体がかなり少なかったからでしょう。

「見落とし」を口にした瞬間、先生もちょっと渋い顔をしていたように感じました。
「見落としによる注意義務違反・精査義務違反」による医療訴訟は、検索しただけでも山ほど出てくるからね。

ともあれ、半年後に病変部の増大がないか再検査と相成りました。
毎日気を揉む必要はないけれど、人体は変化するものなので折々に気をつける必要あり。

絶対に自分で「診断」しないでください。

終わりがけに先生から注意がありました。
今回の診断箇所と別の場所にしこりを見つけた時は「また、線維腺腫かな」と自分で診断を下さないでください。
一度、「良性」の診断を受けると気が緩みます。
絶対に自分で診断しないで、医療機関を受けてください。

さて、お会計
・マンモグラフィー
・エコー検査
約3700円

医療保険制度にも、ありがとう....。

乳がんは怖い。
働いていなかったおばあちゃんは検査を受けておらず、あっという間に60代で亡くなった。
母は歯科医院勤めで検査もしていた。
見つかったとき、家族に言えなくて医者にかかるのも怖くて、手遅れになった。
50才くらいだったと思う。
「まだやりたいことがあったのに」といろんなものを恨んで死んでいきました。
4年間、毎日朝夕、かかさずに病院へ出していても父のことは許せていなかったように思う。
辛くても、誰かに言おうと思っている。

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