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わたしはそれをたまに見誤る

定数と変数

変えられないモノと変えられるモノ
世の中には2つのものがあるらしい

わたしはそれをたまに見誤る


あの人の性格は定数
わたしの性格は変数

偶然手に取った美味しいみかんは定数
いまいち味の決まらない私の料理は変数

床にころがった夫の靴下は定数
洗濯機に放置した私の洗濯物は変数

お節介な母は定数
不条理な世の中は変数

わたしはそれをたまに見誤る



変えられないそれに一喜一憂して
変えられるそれには目を逸らしてしまう







見誤ってクヨクヨした時間も
きっと無駄じゃないんじゃない?と
わたしはわたしの背中をさする



自分への優しさは変数だよ




#創作大賞2022