初心忘るべからず
先日、自分のピアノ教室の看板を玄関に掲げました。
ご近所さんに改めて挨拶をして、教室やってます!とアピールするのは個人的にかなり勇気のいることだった。
改めて、看板を出したからにはしっかりせねばと気持ちが引き締まる思いがした。
「初心忘るべからず!」と自分に言い聞かせた。
待てよ、初心忘るべからず。ってよくゆうけど誰の言葉だっけ?
はたと自分の無学を感じて調べてみた。
「初心忘るべからず」は能楽師世阿弥の言葉。
(世阿弥の詳細はこのページがとってもわかりやすかったです→こちら)
正式な言葉は
「是非の初心忘るべからず。時々の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず」
意味合いはこちら↓
「是非の初心忘るべからず」
→物事を初めて行った時の気持ちを忘れないこと
「時々の初心忘るべからず」
→30代、40代、50代〜、経験を積んでも油断することなく、その人その年代ごとに「時々の初心」に戻って人生に取り組むこと
「老後の初心忘るべからず」
→歳をとったからと諦めたり、逆に慢心したりするのではなく、歳を重ねても初めての体験というものはあるのだから、それに対して新たな気持ちで向き合わねばならない。そして歳を重ねて名声を得たりスキルの腕を上げ、周りから褒められ尊敬されるようになっても油断せず、自分自身を磨き続けなければならない。
10年近くブランクがあっても、どうしてもやりたかった音楽の道。
思い切って人生の方向転換をしたあの時の気持ちを忘れず、自分なりに精進しよう。
ちなみに、能楽を深化させた世阿弥さん。
表現者としてこの言葉を発した世阿弥さんにも興味が湧いた。
図書館に本があるみたいなので今度借りてみよう^^