【🇳🇿NZワーホリ】まさかの緊急帰国、ワーホリ生活最大のハプニングを振り返る

こんにちは。あれよあれよという間に、最後の投稿から3ヶ月。

もうそんなに経ってたの？！という衝撃はありますが、突然のハプニングで気持ちが落ち着かず記事を書くことなんて全くできませんでした。

正直、ワーホリ生活1ヶ月目の職無し時期が可愛く思えるくらい、この3ヶ月はきつかったーーー。

ですが少し間をおき、少しずつ気持ちの整理ができつつあるので、この3ヶ月をまたうだうだ振り返ってみよう、、、

と思ったところ、めちゃくちゃ長文になってしまった。🙄

でも考えに考えた時期だからこそ、書き留めておきたいことがいっぱいなので、誰が読むかもわからずつらつら綴っています。笑

⬜️ワーホリ生活２ヶ月目、平穏だけどモヤモヤな日常

前々回の投稿の通り、職も家も決まって、本格的にワーホリ生活がスタートしました。

それはそれはノンストレスな日常を過ごしていたのですが、それは私にとって少し足踏みしてしまった時期でもありました。

NZ到着直後は口座開設、家探しに職探し、、、とまずはライフラインを整えることが最優先だったのである意味何も考えなくても常にやるべきことがあったのですが、それらが整ってしまえばあとは「自由に」行動できるわけで。

つまり自分で積極的に何かを行おうとする姿勢がなくても生きてはいけちゃうんですね。

しかもこの時期はパリオリンピックが開催されていて、賞レース好き(ミーハー)な私はバイトから帰ったら部屋に引きこもってオリンピックをひたすら見るという生活を2週間くらい続けていました。(おい)

まあこんなにオリンピックを堪能できるのもある意味ワーホリに来てるからなんですよね〜と言い聞かせながら見ちゃってましたね。

さすがにオリンピックを見るだけの生活はまずいと思い、英語の勉強は毎日するようにしていました。
また以前から少しずつ続けていたフォトショやイラレの勉強も再開して、それなりに充実した日々を送っていました。

…ですが頭の片隅にはずっとモヤモヤした気持ちも抱えていました。　


あれ、私ってこんなことしにニュージーランド来たんやっけ？

いや、でも私のワーホリの目的は【とにかく遊びまくる1年にする！】っていうものやから、自分の好きなことをやってる時間にはなっている気がするのでこれはこれであり？

でも海外に来てバイト以外誰とも喋ってない日々が続いてるけどほんまにいいんかな。


…とまあそんな自問自答を繰り返していましたが、やっぱり誰とも関わらない日常を過ごすのは、さすがに当初ぼんやり想像していたワーホリ像とは違いすぎると思って。

まちの図書館が開催している交流会に参加したり、ボードゲームイベントに参加したりと、少しずつ人と関われる場所に行く努力はするようになりました。

ですがなかなか気の合う友達も作れず。その場での話は盛り上がるんですが。

ちなみに私の住んでいたニュープリマス(New Plymouth)という場所は結構田舎なので、Meet Upのようなツールは全然使われておらず友達作りは結構苦労しました。

バドミントンサークルがあるのをフェイスブックで見つけ、サークルの主催者に連絡して参加した日には、なんと参加者の9.5割が小学生から高校生だったことも。笑

しかしコートに立ってしまえば年齢は関係ないので、子どもたちと試合をして楽しい時間を過ごし、親御さんも様々な国から来た方がいて会話も弾みました。
でもバドミントンで出会った人たちもそれっきり。

またシェアハウスのハウスメイトも、みんないい人たちで会ったら話はするけど、年齢層が40代以上の人が多く会話は続かないしどこか落ち着かない。引っ越しも考え再度数件内覧に行きました。

…まあそんな感じで努力はしたものの、無理に友達を作りに行っている気もしてそれにも違和感。

「本当にこのままでいいんだろうか、自分」

という疑問が常に頭にありながら生活を送っていました。

⬜️突然決まった緊急一時帰国

そんな疑問は抱えつつも穏やかな日常を送っていた中、状況はとある理由で急変しました。

それは、虫歯です。

ニュージーランドの歯科治療は保険がきかないため、治療費がめちゃくちゃ高いことは出国前に知っていました。だからこそ、日本にいた時に歯医者に行ってちゃんと治療していたんです。

しかし、、、ニュージーランドに来てから運悪く治療歯の痛みが再発しました。しかも虫歯はかなり進行してしまい神経にまで到達してしまっていて。

近くの歯医者に駆け込みましたが、根管治療が必要と言われ、治療費は20万と言われました。

20、万、、、

まぁでも日本に帰るチケット代や帰国してもバイトができないことを考えるとここで治療するのが最善策か、と思いニュージーランドでの治療を決意しました。

ところが！

治療が終わったあとに歯科医から言われたのは、
「君の歯の神経は複雑に絡み合ってて僕の技術では治療が難しいことがわかった。本当に申し訳ない。」ということ。

何ーーーー！！

結局その日は歯の表面部分は治療できたということで、7万円を支払いました。

まぁその後治療できそうな歯医者を紹介してもらうなど対応はしてくれたのですが、、、まぁその歯医者の対応があまり良くなく。

（歯医者の対応についてのエピソードは書ききれないくらいいろいろあったので省きます。笑）

その後いろんなやり取りが続きましたが、その間も歯は痛み、さらには時間が経つほど痛みすらも感じなくなっていく現状に、日に日に恐怖や不安が募っていきました。

そして最終的に帰国を決意したのでした。

⬜️帰国2週間前の過ごし方

帰国することが決まると、早く帰りたい気持ちが一気に高まりました。

帰国まで2週間ちょっとしかない中で友達ができるわけでもないので、2週間で何かを成し遂げることはあきらめ、
日本へ帰国後はどう過ごすか、また日本での治療が終わったらNZに戻ってきたいと思っていたので、再度戻ってきた時には何をするか、を考えながら過ごしていました。
で、また引きこもりがちになりました。

そんなある日。
この日は月に一度のオンラインでのコーチングセッションがあった日で、コーチに今の自分の状況をだらだらと話をしていました。

コーチはいつものように否定も肯定もせずに一通り私の話を聞き、コーチの目線から意見を言ってくれ、その日のセッションは終わりました。

ですが、オンラインを切る直前にコーチから

「つんさんにとって、なにかしらを得たと思えるような2週間にしてほしいですね」

と、ポロッと言われたんですね。

それは説教でもアドバイスでもなく、コーチが素直に思ったことをさらっと言ったような感じだったのですが、私にとっては頭の中に稲妻が走るような衝撃があって。

あれ、もしかして今の自分、ちゃんと頑張れてないかも。

って思った瞬間でした。

そしてその日の夜、ベッドの中で1人スマホを弄りながらコーチに言われたことを悶々と考えていました。

私はほんまにこのまま帰国してええんやろうか？

今頑張れていない人間が、次NZに帰ってきた時にほんまに頑張れるんやろうか？

再度NZに戻ってきたときのことばっかり考えてるけど、ほんまにこの2週間でできることってないんやろうか？

悶々と考えて考えて考えた末、今自分がスマホでインスタを見ながら考えていることにもなんだかふつふつと情けなさが芽生えてきて。


うあああ！こんなこと、やってる場合かあああああ！！！自分！！！！

自分がやりたいのはこんなことじゃないやろうううう！！！

って心の中でめちゃくちゃ叫びながら、スマホをベッドに叩きつけて泣きました。

もう2週間しかない。
だったらNZでしかできないことをこの2週間でやりまくるしかないやん。

心の底からそう思った夜でした。


「思いっきり遊ぶ！」というあってないようなワーホリの目的でしたが、そうはいっても自分の中でなんとなく想像していたワーホリ像っていうのがあって。

私にとってそれは、

NZの人と関わりながら文化や生活を体験すること
NZののどかな自然を思う存分に味わうこと

なんだろうな、と思いました。ありきたりですが。

だからこれら2つに集中して2週間を思いっきり楽しもう！と思いました。

その次の日から、SNS、Youtube、机に向かった英語の勉強、イラストを全て禁止にしました。
(2週間と思えば楽勝でした。笑)

机の上の英語の勉強やイラストも禁止にしたのは、自分がそれらを部屋から出ない言い訳にしているように思ったからです。

その代わり寝る以外は部屋の外にいるように決め、できるだけシェアハウスの人と話したり今まで行きたいと思っていたけど行けていなかった場所にサイクリングに行ったりしました。　

⬜️心を入れ替えたことで見えてきたもの

意外とおもろかったハウスメイト達

部屋に引きこもるのはやめ、リビングにいる時間を増やすとシェアハウスのハウスメイトの性格も分かってくるようになり。

年齢層が違いすぎて話が合わないと思っていたけど、話してみると結構面白くて、むしろ結構くせのある人たちであることが分かりました。

とある男性メイトは、話したがりで面白いけどデリカシーの無いところがあり。
とある若者メイトは、優しくて一番話しやすいけど、とってもシャイな一面があり。

そんな２人が会話していると、全然話が噛み合っていなくて笑いそうになる。

あと男性メイトはデリカシーがなさすぎてオーナーさんや他のハウスメイトがイライラしているのを見かけて。
この短期間でどんだけ人を苛つかせてんねん〜ってちょっとおもろくて。

もし自分が被害にあったらしんどかったかもしれないですが、でも人の人間的な部分が見れるとそれはそれで面白くなりますよね。

これまでは自分が無意識のうちにハウスメイトとの関わりを遮断してしまっていて、全然ハウスメイトのことを知らなかったんだなぁと改めて気付かされました。

またオーナーさんは住み始めた時からずっと変わらず本当に親身な人で。

オーナーさんは家で仕事をしているため家にいる時間が長く、手が空いている時はお茶をしながらニュージーランドの文化や暮らしについて教えてくれ、わからない英語も丁寧に何度も教えてくれました。

しかも帰国前の数日はオーナーさんが車で色んな場所に連れて行ってくれました。

特に印象に残ったのは、小さな歴史館に連れて行ってくれたこと。

地球の歩き方や観光ブックには載っていなくて、ボランティアさんたちで運営しているような本当に小さな歴史館だったのですが、

マオリの歴史や、ニュージランドの乳業の歴史などについてしっかり書かれていて、しかもオーナーさんも分かりやすく解説してくれたことでとても勉強になりました。

観光地に行くことももちろんいいのですが、やっぱりワーホリで来たからには、現地の人達のおすすめの場所やその人達が好きな場所に行ってみたいもの。

オーナーさんのお陰で本当に貴重な経験をさせてくれました。

e-bikeで自然を堪能

ひたすら街の中をe-bikeで走り回りました。
NZのワーホリに来る人達は車で移動する方が多いのですが、私はe-bikeを提唱していきたいですね。

お金は5万〜10万あれば中古のものでも良いものが買えますし、使わなくなっても売れるので、お金があまりない人でも移動手段を確保できる。

坂道は多いし雨は突然降るしひとつひとつの場所が離れたところにあるので確かに車があったほうが便利だとは思います。

しかしNZにはいたるところにかわいらしい植物が生えていたりのどかな公園があったりして、散歩やサイクリングするのはうってつけの場所だと思いました。

サイクリングをしている中で一番感動した風景が、以下の画像です。

サイクリングのときに見つけた木

何も無い場所にこの美しい木が一本だけ生えていて、それがNZの鳥、トゥイの巣窟になっていました。

画像からは感動が伝わらないと思いますが、、、

いろんな鳴き声が聞こえ、言葉のとおりに鳥たちが歌を歌っているようで、

人があまり通らないこの場所に生えている木でトゥイたちが安心して暮らしているように見えました。

もっと幻想的で美しい場所はNZにはたくさんあります。
でもこのような、日常のどこかに隠れている美しい場所は、見つけようと思って見つかる場所ではないですし、また車に乗っていたら分からなかったような場所です。

そういった背景もあり、この木を見つけたときはとても感動しました。

他にも色んな場所をサイクリングをしながら、街の空気感の変化をじわじわ味わっていったり、道路に生えている何気ない植物をじっくり見たり、、、そんなことが楽しかったです。

とっても地味ですが、こんなことこそ、ワーホリのようにたっぷり時間と余裕があるときじゃないとできないことですよね。

そういうことができている、ということにもなんだか幸せを感じました。

⬜️緊急帰国までを振り返って

帰国が決まったときは絶望的で、歯は痛いし風邪を引いて寝込んだ時期もあったし、早く日本に帰りたくて仕方ないと思ったと同時に、自分への情けなさも込み上げてきました。

でも改めて振り返ってみると、帰国が決まって良かったのかなと思います。

あのまま生活を送っていたらますます引きこもってしまっていたかもしれないですし、もしくはひたすら環境ばかり変えて目の前の大切なことに気づかなかったかもしれません。

帰国前２週間の間で気付いたことは、日常の何気ないところに幸せは溢れているということ。
環境を変えなくても、シェアハウスの人達は関わってみたら面白い一面はあったし、New Plymouthは何も無いところだと言われるけど小さなところにも目を向けてみたらとても心が豊かな気持ちになりました。

結局それに気付けるかどうかで自分の幸福感は変わるし、もっと言えばワーホリに行ったり海外に行ったりしなくても、幸せに生きていけるものだよなぁと思いました。

とはいえど、せっかく１年遊べる切符を掴んだので、この１年いっぱい遊んでまたいろんな経験をしてみたい！と思っています！

さてこの後は帰国をしてNZへの再出発に向けて日本での生活が始まるわけなんですけど、これがまたいろんなことが起きまして。

その生活も私にとってめちゃくちゃ濃くて、いろんなことを短期間でいっぱい考えた時期だったので、またどこかで書き起こしてみようかなぁ。