データマネジメント推進につながる知識の付け方は?
本ページの目的
データマネジメントの知識体系であるDMBOK2に書かれているテーマを知る方法を提供するため。
想定する読者は、ビジネスの意思決定に使えるデータ分析を行うにはデータマネジメントが必要だと考えている方。そして、データマネジメントの実現は、データ分析チームだけでは無理筋(ましてひとりでは不可能。)であり、どうやって関連チームや経営層を巻き込めばよいかわからず途方が暮れている方へ。
データマネジメントを推進するために、あなたはどういう状態になるべきか?
ずばり、データマネジメントに関わるステークホルダーを巻き込むための知識・スキルを身に着けることだと思います。
知識は、様々な媒体で得てから頭で整理しましょう。(本、DAMAのブログ、LinkedInでMDMの役職者をフォロー、JDMCのセミナー参加、Podcast、note、自分の経験、同僚との会話、等)
スキルは、プロジェクトマネジメントを磨きましょう。(PowerPoint・Excelのドキュメント作成スキル、WBSの作成、会議体整理、所属企業/クライアント企業のMission/Vision/Valueを踏まえた言葉選び、等)
何より重要なのは、協力者を得ることです。データマネジメントは、ひとりで解決できる問題ではないためです。
重要なスキルについては、よしむら@データマネジメント担当さんが以下のnoteで説明してくださっています。
データマネジメントを推進するために、あなた個人が気を付けるべきことは何か?
データマネジメントの各領域の知識について、ワーディングを揃えるようにしましょう。当然ドキュメントで使うワーディングは統一すべきですし、同音異義語を乱発しないように気を付けるべきです。
なぜなら、データマネジメント担当者の仕事は、持っている知識や認識が異なるステークホルダー間の認識をそろえ、合意を取り、アクションを促すことだからです。
相手との認識を合わせる際に、自分のワーディングの一貫性を保つことを目指しましょう。説明する相手が、データマネジメントの用語に、自分より詳しくないと混乱しますし、自分より詳しいと聞く価値なしと判断されるためです。気を付けたい所です。
本の紹介
一貫性のあるワーディングを獲得するには、どうすれば良いでしょうか?データマネジメントの本家DMBOK2(ディンボックツー)を読むのが理想です。
しかし、DMBOK2はページ数の多さと金額から、読むためのコストを要します。(私はしっかり挫折しました。)
そこで、DMBOK2をサマライズした書籍を紹介します。
本書は、DMBOK2で取り扱われるデータマネジメントの11領域(DAMAホイール)を概説しています。
DMBOK2を眺めているだけだと溜まり続ける「そもそもなんでこれ必要なんだっけ?」という疑問に、ライトな回答をくれる良書です。ただし本書だけでは、正確な一貫したワーディングの獲得に繋がらないとも思います。
本書を読んだ後は、書店などで別のデータマネジメント関連の本を開き、ご自身のワーディングの獲得に丁度良い本を探してみてはどうでしょうか。
まとめ
データマネジメントを推進するために、自分の中でデータマネジメントのワーディングを統一することが重要。
しかし、データマネジメントの本家DMOBOK2はボリュームが大きすぎて、困難。
DMBOK2のサマリー本を紹介した。