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ボクサー以外が亀田京之介選手を笑ってはいけない理由

2025年、ボクシング界が熱い。
特に井上尚弥選手の年間4試合計画にはワクワクせざるを得ません。
私自身、昨年の 東京ドームでのルイス・ネリ選手戦を現地観戦(冒頭写真もその時のもの)するほどの井上選手の大ファン。
講師でミリオンセラー『声に出して読みたい日本語』の著者である 齋藤孝さんも大のボクシングファンのようで、その熱を分かち合うように、昨年12月の愛知での講演同行したタクシーで1時間、ずっとボクシング談義を繰り広げました。
「マイク・タイソンやメイウェザーも観てきたけれど、井上尚弥選手ほど見ていて面白いボクシングはない。井上尚弥選手は日本で知らない人も多いけど、野球の大谷翔平選手と同格、全世界から競技者が参加しているという観点からはそれ以上くらい賞美されるべき選手。」
そんな言葉を聞いて、改めて こんな時代に、リアルタイムでボクシングを楽しめることがどれほど貴重なことか を感じました。

そして、本日 2025年2月23日、メキシコで亀田京之介選手 vs. ルイス・ネリ選手の一戦が行われます。

SNSでは、「ネリ選手が圧勝する」「京之介選手は論外」「試合成立するの?」
そんな声が多く、彼を笑うような意見も目にしました。

ですが、私は ボクサー以外が彼を笑うべきではないと思います。

1.亀田京之介選手のマインドをリスペクトすべき理由

「無理」と言われる相手に挑戦し、多くの日本人からアンチ扱いされ、それでも折れないマインド。
それだけで、リスペクトに値するのではないでしょうか。
実際、ネリ選手は 元世界2階級制覇王者。
一方で亀田京之介選手は、世界戦未経験の20戦15勝のプロボクサー。
実績としては明らかに格下と見られています。
しかし、亀田京之介選手は「無理」と言われても挑戦することを選びました。
そして驚くことに、ネリ選手が 前日初回計量で900gオーバー しても、「想定内」と語り、試合続行を選択。
「多少オーバーしても、やったる」というこの気概。
※ネリは2回目の計量で無事クリアしました。
リスペクトすべきところはこの“気持ち” ではないでしょうか。

2.そもそも、ボクサーは命をかけて戦っている

ボクシングは死と隣り合わせの競技。
ヘッドギアなしの状態で、グローブの衝撃が脳に直接ダメージを与えるスポーツです。
試合中の事故で命を落とした選手も少なくありません。
そんな競技に、選手たちは自らの意思で立ち向かんでいます。
どんなヒールキャラであろうと、どんな戦績であろうと、「戦う選手」に対して、観る側が安易に嘲笑するべきではないと思います。

3. ルイス・ネリ選手という“特別な存在”

ネリ選手は、日本のボクシング界において 最も因縁深い外国人選手の一人。
山中慎介選手戦(2017・2018年)
1戦目でドーピング陽性
2戦目では計量オーバー
この一連の騒動で、日本での試合権を剥奪された「悪童」となりました。

●井上尚弥選手戦(2024年5月6日)
東京ドームの大舞台で、井上選手に キャリア初のダウンを奪う も、6R TKO負け。
この試合を機に、日本のファンの中でも 「ネリ選手、やるじゃん」と再評価する声が増えました。

そんな相手に、亀田京之介選手が挑みます。
実力差は確かにあるかもしれませんが、
「無謀な挑戦」と簡単に片付けてしまうのはもったいない試合ではないでしょうか。

4.だからこそ、今日の試合を楽しみたい

私自身、井上尚弥選手 vs. ルイス・ネリ選手戦を現地観戦したほどの井上選手のファン。
正直、ネリ選手を「推せる」気持ちにはなれません。
ですが、それはそれとして ボクシングの試合そのものを楽しみたいと思います。
そして 亀田京之介選手の“気持ち”をリスペクトしながら、試合を見届けたい。
ボクシングの世界では、何が起こるかわからない。
この試合がどんなドラマを生むのか、楽しみたいです。

みんなもぜひ、AbemaTVで観戦しましょう!!

≪参考≫「元プロボクサー」講演会の講師

他にもいらっしゃいますが、元プロボクサーの講師をご紹介!
山中慎介さんも講演されています。

講演依頼も承っています。
※「土橋のnote記事を見て相談」 と入れていただくとスムーズに案内いたします。

マイプロフィール:土橋昇平




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