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推しの子 考察 黒川あかねの生存について

98話にてアクアに助けられた彼女であるが不自然な点が多々あるのでまとめておく




なぜ助かったのか?

彼女は歩道橋の上から下まで落下したが下に偶然居たアクアにキャッチされたことで無傷で助かっている

途中で階段に当たらない?


これは相当アクアが剛腕でないと無理だろう

なぜ偶然居たかについてはGPSタグがついていたからではあるがバッテリーが持つかどうかの疑問も残る

そして何より不自然なのがアクアがGPSであかねの位置を把握できたとして、尾行していたら、あかねより後ろ側にいるので歩道橋の下でキャッチして助けるのはマッハでの移動が可能でないと不可能だろう
未来が読めていて、ここで落とされるのがわかって先回りし、尚且つ腕をオリンピアレベルで鍛えて置かなければかなり難しい状況だ



持っていたナイフ

あかねはナイフを花束に隠し持っていたが、これはこれから話し合いに行くとしたら不自然だ
なぜなら話し合いに花束を持っていくとどうなるか
相手は「花束わざわざありがとうございます」など言いながら、
まず受け取ってから話し合いを始めるだろう
お客様に手に持たせたままというのはかなり不自然だ
つまり、自衛用の武器が流れで相手に渡ってしまうのは容易に想像がつく
あかねがそのようなミスをするような頭脳の持ち主ではないので、これはリョースケのように扉が空いた瞬間に刺すつもりだった可能性が高い
何より彼女は一人ですべて解決する予定だったのでカミキを殺害する予定だった可能性が非常に高いと言えるだろう

推しの子10巻より

しかし彼女はアクアのこの一言でカミキの殺害を諦めてしまう
殺害が明るみに出れば大体十年ほど刑務所に入るはずだが、本当に彼女にその覚悟があったのか疑問が残る
本当に自分を犠牲にしてもアクアに幸せになって欲しい、という覚悟があるのであれば、ここで諦めるメリットはないだろう
完全犯罪を狙っていたにしてはナイフで単身乗り込むのはかなり短絡的で不自然である
そして単身、カミキを殺害しようとしていたあかねが「やめろ」という言葉だけで止まると確信しているアクアもかなり不自然な描写と言える
更に言えば、あかねが行こうとしていた場所がこの時点でアクアにはわかり、犯人の目星もつき、以前のようにDNA鑑定もせずに犯人だと確信するのもやはり不自然な描写と言えるだろう



以上の根拠からわかること

あかねは本来ここで死ぬ予定だったのではないだろうか?
一巻のインタビューでもあかねは登場していない
ここであかねが死に、部屋に残されたメモ等からカミキヒカルの存在が浮上し、「もう戻れない」と復讐の決意を新たにするシーンにつながるのだとしたらかなりスムーズだ
両目が星というアイとの共通点もあるし、彼女もまたカミキから白薔薇を送られている

そして映画という回りくどい形で復讐するというのも、カミキが他人を唆し、間接的に殺人を実行するタイプだとすると罪を問うのが非常に難しいため、映画で世論を巻き込んで社会的に殺す必要があったのではないだろうか?

ではなぜ、あかねは無理やりな描写で生存したのだろうか


出版社や編集の意向

一般的に死んだキャラクターのグッズの売上は低迷すると言われている
(一部例外として星野アイ、煉獄杏寿郎、南斗水鳥拳のレイ等、綺麗な死に方をして後のキャラクターの行動に大きな影響を与えた場合この限りではない)
また、推しの子は小学生や中学生といった低年齢にも人気が高く、主要キャラのショッキングなシーンはNGが出る可能性もある
なのであかねの死は編集や出版社の商業的意向が働いた可能性が高い
そして、辻褄を合わせる為に急遽登場させたキャラクターが「片寄ゆら」である


彼女の目にも星がある

片寄という名字は比較的珍しい名字である
ならば、なにか意図があってつけられたと考えるのが妥当だ

編集の意向に「片寄」った結果、ストーリーが「ゆら」いだ

結果、生まれたキャラクターだから「片寄ゆら」という名前だとすれば納得がいく


これは赤坂アカ先生から読者への悲痛なメッセージではないだろうか?


「かぐや様は告らせたい」でも終盤は露骨な引き伸ばしがあり、文化祭以降の評判はネットであまり良くはない

「かぐや様は告らせたい」は当初予定では
文化祭で告白して終わる予定だったらしい


推しの子は現在、OP曲「アイドル」がバズり、ネットでの人気はかなり高いがDVDやBDの売上は芳しく無く、グッズによる売上は外せないのかも知れない

引き伸ばした結果、人気が低迷し、打ち切られるのはもはや、作者にとっても、読者にとっても悪夢だろう
出版社としてはすぐに終わる名作よりも、晩節を汚して売れなくなるまで利益を搾り取ったほうが良いのは自明だ
これは出版業界の闇と言ってもいいだろう
芸能界の闇を切る「推しの子」という作品が出版業界の闇に潰されるのは宜しくない
「終わりよければ全て良し」と言う言葉があるが、逆に言えば終わりが悪ければ全て悪いのだ
名作と言われた作品だとしても、最後に夢オチをくっつけたらどうだろうか?

以上、外れて欲しい考察を終わる

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