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写真集、いざよい【今更感想】

読んだ感想をnoteに書いてくれ。
遅くなってしまったがその約束をここで果たしましょう。

発売からかなり経ちました。
リリイベも延期が有りましたが終了ということで、今更感想を述べていく記事です。

ファンの大部分が感想を言い終わってるだろうし、忖度なしで写真集として見たときの感想を書く。本人に届ける感想じゃないのでゆるして欲しい。
否定的なことも入るので注意。

いいなと思った点

表情が良くなった

1stの夏初月と比べると格段に良くなっている。
あらためて夏初月と見比べると全体的に顔が強張ってるのがわかりやすい。
1st写真集を経たおかげで自信がついたのか、声パラで撮られ続けることでモデルとしての表情のレパートリーが増えたみたいなそんな印象を感じる。
1stの前からも声パラのみならず作品等で撮影はしてるはずだけど、やっぱり1stは表情が硬い。写真集となるとやっぱり心持ちが変わってくるのか。

前半の京都のインクラインの謎ポーズ

自分がポートレート系の写真で好きなのは、自然な表情を出せている写真。
自然体の表情が一番かわいいと思う。
なんで謎ポーズが好きなのかというと、そういう自然な表情を撮っているフォトグラファーのコハラタケルさんの写真が好きだから。

この記事がわかりやすいし、自分が撮るときもこういうふうにしたい。

笑顔の写真が自然体とされることが多いのですが、僕は”笑顔ではなく、ちょっと恥ずかしそうに笑っている姿”のほうが好きです。

トーク力に自信がなくても大丈夫!ポートレートで自然な表情を引き出す3つの方法

このインクラインで謎ポーズしてるときは恥ずかしいとはちょっとちがうかもしれませんが、表情が「なんだこのポーズ」みたいな顔してて個人的にすきです。

アオザイが良い

似合いすぎている。
これはよくぞ着せてくれたとしか言えない。
なんだかんだで相良さんは腰の位置が高く脚が長いので、めちゃくちゃ映える。

相良さんの太ももが逞しいので、細身のパンツを履くと太もものラインを拾ってしまってシルエットがちょっと崩れがちなきがする。
直近でわかりやすいのがcheekpatchの GUのフレアパンツ履いてるやつ。

それがアオザイだと少し太めで落ち感のある素材なので足の形を拾わずに、かつ相良さんの腰の高さを強調してくれるというまさにベストマッチな衣装、そんな印象。

相良さんの綺麗な黒髪とアオザイの艶感のある白さがいいコントラスト。
アオザイにはハズレカットはないかな、と。
どれもいい写真。

あんまり評価できない部分

テーマのごちゃごちゃ感

1stの時からそうというか、秋田書店の写真集ってレイアウトがイマイチな気がする。
一枚見開きで見せた方がいい写真にワイプで差分を入れてみたり、セレクトを放り投げましたみたいな枚数を詰め込んだページが複数あったり。

アクセント的にそういう配置するのならわかるけど、あまりそうは感じない…。

衣装セレクトが△

2ndの衣装、8割ミニ丈で、相良さんの足が武器なのはわかりるが、そればっか見せられてもって感じ。

キャミソールを2種類やる意味がわからない、骨格的にあんまりキャミソール合わない感じがする。

大人=肌色を見せるみたいな直球なのが透けて見えてつまらない。
肌色のトーンにこだわってるかと言われるとそうも見えない。
相良さんの大人らしさをみせるなら1stのときの伊勢丹のロング丈のワンピースとか、腰の高さを生かした衣装とか選びようがあった気がする。
予算的にできなかったのかもしれないけれど、今回も一着くらいブランドのものを使って大人まゆちを表現してほしかった。
ブランドものじゃなくても、生地感が良くて高見えするものを着用してほしかった。

シチュエーションが謎でツッコミが先にくる

浴衣着せるのはとても良かった。
温泉入ってるのも良かった。

なぜ浴衣で温泉にそのまま入ってしまったのか。
こういうの好きやろってのが透けて見えて、好きだけど別に今求めてない…って感じになる。

このちょっと「?」ってなる感じが、大西亜玖璃写真集の赤いドレス見た時と同じ感じがする。
なぜこれを着せたのか?の説明ができない感じ。

秋田書店の写真集でもマシなのはある。
前田さんの写真集とかはそこまで変な感じがしなかった。
こうなる原因ってディレクションがうまくできてない感じがする……?

カメラマンと写真家

この二つって結構違うもので、カメラマンというのは依頼者が望む通りの写真を用意するのが仕事で、その望むものを決めてるのはディレクターになると思う。
なのでカメラマン自体の絵作りのくせみたいなものはあるけど基本的に自分の作品性みたいなものは 基本的に出さなかったりする。
秋田書店はこのスタイルだと思う。
だから大体同じ写真の現像になるし、写真自体の爪の甘さも同じカメラマンを使ってるので人が変わっても同じ人が撮ってるなってわかる部分がある。
指示だしが的確であればしっかりとした上がりを出せる。
それが甘いとどうしようもない、上流工程の問題だから。

それと違って、写真家というは、自分の世界観を固めてそれを出力してるので、ディレクションも自分でやるか意見が入ることもあると思う。

自分が好きな写真家の人を見てると、それぞれ作風は違うけど絵作りのレベルみたいなのは一定ラインを超えてるような印象をうける。

例を挙げると
コハラタケルさん
濱田英明さん
MARCOさん(くつひもの写真集の人)

特に好きなのは濱田さんの世界観で、自分の写真もめちゃくちゃ影響を受けています。

いざよいは前者、カメラマンの感じがする。
これはもちろん、被写体としての能力もかなり影響してくると思っていて、実際、前田佳織里さんの写真集が良いと思ったのも前田さんがモデルとしての実力が結構あると思うからで。
声パラ初連載の時と比べると本当に成長を感じる部分。余談。

相良さんも表情の作り方とか成長した部分はあるけど、まだ伸び代があるなって感じる。
声パラのウエディングの表情とか、いい表情が出せることはわかっているので。

比較の写真集

写真家が撮ってるなと感じて自分が高評価をしている写真集を挙げる。

降幡愛「いとしき」

写真家が4人、コンセプトがガチガチで1年かけて撮影というめちゃくちゃ凝ってる作り。
降幡さんも被写体として優秀なのでめちゃくちゃ評価している1冊。

斉藤朱夏「くつひも」

くつひもの特典の写真集なんですが、これがほんっっっっっっっとに良い。
特典じゃなくて普通に売って欲しいレベル。
斉藤さんって愛嬌の塊なので、静止画より動いてる姿が魅力だと思うんですが、これは写真で斉藤朱夏の魅力を120%表現できている。
くつひもというテーマのストーリー性がめちゃくちゃよくて、裏話で予定より撮影枚数が伸びたというのも納得の斉藤朱夏の被写体としてもの能力の高さも感じる1冊

小林愛香「ヒカリ」

ヒカリがテーマなだけあって、白色の露出の切り詰め方が本当にうまい。
それに合うように現像もされていて、単純に撮影技術の高さを感じる1冊。
肌色のトーンがめちゃくちゃ綺麗で、肌の露出が多くなってもいやらしさを感じないんですよね。
あいきゃんの表情の切り取り方もよくて、1stを想像して読んでみて期待を逆に裏切られた1冊。

おわりに

以上、いざよいの感想でした。
だいぶ脱線しましたが、もし3冊目が出るであれば(出るのか?)写真集ではなくても、写真を趣味とする者としてはさらに良いものが生まれるといいなって思います。

それでは。 




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