時には静寂の方が雄弁に語るCarolineセルフタイトル作に寄せて
いやー素晴らしいな。ロンドンを拠点とする噂のインディバンド、Carolineの1stアルバムにしてセルフタイトル作『caroline』。
フォークであり吹奏楽みたいな音楽。8人組の大所帯のメンバーがギターやドラム以外にヴァイオリンやチェロやトランペットも演奏する。歌は時に賛美歌の様でもある…
こう書くと「癒やし」みたいなキーワードに纏められそうだがアルバム一枚を通して聴いた印象は寧ろ「怒り」に感じられた。
僕はエモ(音楽ジャンルの)に詳しくないのだがライナーノーツにスリントが引き合い出されていたりエレキギターの鳴りがナンバーガール的というか向井秀徳が弾きそうな「鋭角サウンド」なのだ。
なんかおもしろくねーなーって思ってる奴の思考がフツフツとやがて煮え立つ様な怒りに変わったり。落ち着けよと言われているようだったり。
結構コンポの前で音量出しながら聴くと心地よい疲れを感じるサウンドなのだ。
しっかし、暗い世の中だ。
本当にそうなのかと!?自分に問う。
日常の小さな楽しみを見つける癖はしんどい社会にヨッテもたらされた!?
アンガーマネジメントで得してるのは上司だけだ。
キッチンORIGINは何故いつも混んでいるんだ!?
9曲目になって耳障りなアコギが鳴りやがる。
10曲目のタイトルはNatural Death
それってもしかして、自然死ってこと・・・!?
音が鳴っていないほうがなんか言っている気がする。