効能のはっきりした音楽ってどうなんだ!?

テクノの流れで、Jon Hopkins『Music For Psychedelic Therapy』聴いています。
 
サイケデリック・セラピー。
言うほど、ド頭につけた「サイケデリック」は感じられなかったが、これはセラピー音楽だということには納得である。
 
エクアドルの地下60メートルにも広がる洞窟でフィールドレコーディングした音たちは、幽玄的というよりは機能的に聴こえ、リスナーのこころを落ち着かせることに奉仕しているようである。
まあ、つまり聴いていると非常にリラックスできる。
 
そう、リラックスできる効能があるのだ。
最大の長所であるそこが自分にとって少しひっかかる。
音楽って効能を期待する薬のようなものなんだっけ・・・と。
そうじゃなくて、なんというか、得体のしれないものにこころを動かされるような、猥雑なものが音楽の醍醐味じゃなかったっけ・・・と。
 
とはいえ、暑さや仕事のことで疲れ気味だった今週、聴くことで最も助けられた音楽である。


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