モノブライトを聴いて思い出す青春時代のこと

ここ最近テクノ以外は専ら、モノブライトを聴いている。
 
モノブライト
ニューウェーブやUSオルタナティヴに影響を受けた日本のロックバンド。
眼鏡のロックバンドといえば、くるり、アジカン、サンボマスターの次くらいに出てくるであろう、ロックバンド。
現在は活動休止中。
初期のユニフォーム(?)であった、白ポロシャツと黒いジーパンの眼鏡男子四人組といえば、あーとなる30代ロック好きが多そうである。
 
あっさりまとめるとこんな感じか。
 
こっからは濃くモノブライトの魅力についてまとめていこう。
 
モノブライト、なんというか惜しいバンドだったと思う。
良い所は沢山あって、ブルースを通ってきているであろう上手すぎるギタリストや、バンドサウンドは勿論、打ち込みにも対応できる柔軟なリズム隊。
そしてなんといっても、XTCやペイブメントみたいなひねくれポップソングを量産できるボーカル・桃野さんのソングライティング能力の高さ。
 
作品でいうと1stアルバムなんて、枯れたブルージィーなギターをはじめ演奏は老成していると言ってもいいのに、曲がそこ行く?みたいな。コード進行が独特なせいのなのか、若いんだかベテランなんだか分からない、魅力が溢れる作品になっています。
曲調は先述したXTCやペイブメントの他にブラー、ジミヘン、スマパンやティーンエイジファンクラブなどのオルタナロックもクラシックロックも飲み込んだような、なかなかジャンクな雰囲気で聴いていて楽しい。
 
対して、2ndはパワーポップもあれば打ち込みテクノ?もあり、スカ・レゲエの影響もあったかと思えば、コブクロみたいなJPOPど真ん中の曲や合唱曲みたいなメロディもあって、分かりやすく過渡期だなーって作品です。
 
続く、3rdは発売前から4thまでの計画を発表するという、よく分からなさに拍車がかかった状況でした。
作品としての3rdはどうだったかのかというと、ド頭の曲がエレクトロニカで続く曲が人力テクノでテクノ方面に行くのかなーと思いきや、ブラスロックがきてツーバスボコボコがきてサイケデリックダブがきて・・・としっちゃかめっちゃか過ぎる!
リアルタイムで買って聴いたときは、受け止めきれず買ったことを後悔しましたよ(泣)。
(何度も聴き返すうちに好きになった記憶がある。)
 
とまあ、やりたい曲の幅が広く、アレンジできてしまうのがモノブライトの強みであり弱みであったように思う。悪く言えば器用貧乏というか。
なんつうか、モノブライトと言えば!というのが説明しづらく結局、「ひねくれポップロック」という、当たっているんだかいないんだか分からんカテゴリに入れられてしまうというか。
リスナーとしての自分も興味が持続したのは3rdまでで、最近サブスクで聴いている曲もその辺りの曲達に留まっている。
 
でも、聴いていると異様に楽しい。
それは、CDアルバムの時代から、サブスクの好きな曲をピックアップしてプレイリストが作れる時代に変わって、それがモノブライトみたいなバラエティに富んだ曲を作るバンドに合っているんだと思う。
 
また、自分の青春時代に密接に結びついているバンドだもの、聴き返すのが楽しくないわけがないのだ。
初めてのバイト先が開いてくれた歓迎会のカラオケで「アナタMAGIC」を歌い、まったく盛り上がらなかったこと。
大学に入学したてのころ憂鬱になり、高校時代の友人にメールしたら、彼もモノブライトを知っていいたらしく「踊る脳」の歌詞を書いて、励ましてくれたこと。
買って後悔したサードアルバム、『ADVENTURE』をもと取るために何度も何度も繰り返し聴いたこと。
 
こんなしょっぱい青春時代でも、一生懸命に前を向いて生きてきたんだなあと再確認し、こころが暖かくなっている最近です。
 
最後に蛇足ですが、僕が作ったプレイリストを置いておきます。
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