見出し画像

マイナンバーカードで年金チェック

マイナンバーカードの便利さを最近、つくづく実感しました。確定申告で使ってみたのです。
昨年までは、源泉票等を貼ったり、早々と切り替えていたマイナカードをコピーしたり、税務署の青ポストまで投函しに行ったり……。
ちまちま作業に甘んじていたのが、マイナカードをスマホでかざすだけで、あとは入力し、送信するだけ。かなりの手間が省かれました。
 
今後、マイナカードと健康保険証も一体化へ向かい、ますます利用性が増してきますが、年金のチェックもマイナカードがあれば簡単にできます。
 
年金のチェックというと、郵送で届く「ねんきん定期便」が思い浮かぶかもしれません。以前、こちらでも述べました。
「ねんきん定期便」に頼らずとも、ネットで年金の記録を見ることもできます。それが日本年金機構の「ねんきんネット」
また、「ねんきん定期便」は誕生月にしか届きませんが、「ねんきんネット」であれば、いつでもチェックすることができます。
 

🌸「ねんきんネット」への登録~マイナカードが便利


日本年金機構「ねんきんネット」HPより https://www.nenkin.go.jp/n_net/

「ねんきんネット」を使うには、まず、登録をする必要があります。
その方法には2通りあります。
マイナカードを使うか、使わないか、その2つです。

マイナカードに切り替えていない場合、切り替えてはいるが何となく抵抗があるという場合には、「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーがあれば、登録することができます。
ただ、このアクセスキーは有効期間が3か月間です。それを過ぎてしまった場合には、HPで申し込みをし、ユーザーIDお知らせのはがきが届くのを待って、そのIDを使うことになっています。

いずれにしても、マイナンバーカードを使わずに登録しようとする際には、自分の情報を入力しなければなりません。基礎年金番号も必要となります。
基礎年金番号は「ねんきん定期便」には記載されていません。
「年金手帳(または基礎年金番号通知書)、どこだっけ?」と探す手間もかかるでしょう。
 
マイナンバーカードを使う場合には、マイナポータルをインストールしておく必要がありますが、QRコードをスマートフォンで読み取って、マイナカードをかざすだけで済みます(ICカードリーダーで読み取る方法もあります)。
自分の名前等の情報を入力しなくてよいですし、基礎年金番号を探す必要もありません。
 

🌸ねんきんネットに登録すると、どんな良いことがあるのか?


いくつか機能がありますが、私自身の感覚で”便利”と思ったのは、以下の2点です。

🌱①自分の年金記録を簡単にチェックできる

郵送での「ねんきん定期便」では、直近1年分しか見ることができません。(35歳、45歳、59歳の誕生月には、それまでの全部の記録が届きます)

ネットであれば、いつでも全部の記録を確認することができます。
以下のように、年金制度に加入したとき(20歳または最初に就職した年齢など)から、年齢入りで表示されます。歴史を感じてしまいますが、「このときはまだ学生だったから国民年金であった」「○○歳のときは○○会社に勤めていたはず」と記憶の糸を手繰り寄せやすいでしょう。
 

日本年金機構「ねんきんネット」HPの「年金記録を確認する」を元に加工

また、上記の表を月別に表示させることもできます。それが以下の図です。国民年金の部分しか表示させていませんが、厚生年金は青、共済は緑というように色分けされているので、分かりやすいです。

日本年金機構「ねんきんネット」HPの「年金記録を確認する」を元に加工


🌱②年金額の試算ができる

「ねんきん定期便」に記載されている年金額は、
①40代以下は、これまでの加入実績に応じた金額
②50代は、現在の条件で60歳まで加入したと仮定した金額
です。
①の40代以下の場合、年金額は満額では記載されてきません。

「ねんきんネット」では、「かんたん試算」「詳細な条件で試算」とができます。

日本年金機構「ねんきんネット」HPの「将来の年金額を試算する」より


「かんたん試算」では、40代以下の方でも、「このまま60歳まで加入したら」という条件で計算されます。したがって、「ねんきん定期便」の金額と異なってきます。

「詳細な条件で試算」では、シミュレーションすることができます
たとえば、現在、国民年金に加入中でも、「もしもこの後、社会保険に○○歳まで加入し、○○円の給与であったら……」という条件を入力して、年金額を計算することもできます。
それを「かんたん試算」の結果と、グラフで比較することもできます。
(以下のグラフは自身で試した結果です) 

日本年金機構「ねんきんネット」HPの「将来の年金額を試算する」より加工


年金の繰上げや繰下げ(65歳前より受けるか、65歳を過ぎてから受けるか)の試算もできます。ただ、こちらは、自身ので試したところ、これまでの加入実績に応じた年金額(ねんきん定期便に記載されている年金額)をベースに計算されていました。満額を元に計算されているわけではないので注意したいところです。
 
試算は思っていたより便利です。
ご自身であれこれお試しできますが、仕組みのことは社労士にご相談ください。
 
⬇<ねんきんネット>のサイトへのリンクです。

⬇以前こちらで書いた「ねんきん定期便」についてです。


いいなと思ったら応援しよう!