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古碁から学ぶシリーズ#1-3
部分譜(101〜162)
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内容
今回は101手目から最終手162手目までを見ていく
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前回の続きとして、白の中央が厚くなってしまったことで黒の貯金がなくなってしまったところまで説明しました。こうなるとここからは細かいヨセの話になりますから、黒も白も神経は張る必要があります。
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黒9の噛み取りは中央の黒を強化したつもりかもしれませんが、やはり白を強くしたことの罪の方が大きさです。
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その為このでは中央は手残りとし、右上との連絡を優勢する方が良かったと思います。
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続けて黒は上辺のワリツギを打ちましたが、直後の15が大罪でした。ここでは…
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押しと抑えを交換してから切るべきでした。
この大罪がこの後…
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白が気づかずに進んだので事件にはなりませんでしたが、結果簡単な筋がありまして…
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白からのアタリに黒が伸びてしまうとそのまま白から出られてしまいどうしようもありません。
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白がアタリをするならこのように進行するくらいですが、これはかなりヨセており黒そろそろやばそうです。しかし、実践は白の見落としに助かりました。
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白のオサエに対して単に25と繋いだのが問題手!
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ここはアタリからの先手を取って中央のヨセに回りたい所です。
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白も黒も中央のヨセを逃しているところですが、白としては上手い両得の手がありました。
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ハイコムことでAの置きの筋も緩和できますし、さらに先程紹介した黒からの中央割り込みの手も緩和することができます。これなら白勝ちにグッと近づいていたと思います。
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白がもたついたタイミングで黒は待望の割り込みを打ちましたが白の対応が変でした。
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アタリをしてしまっては黒に調子でノビらてしまい、中央のヨセが黒有料になってしまいます。そのため…
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ここでは単に構えるくらいにしておけば、実践とは反対側からアタリにする可能性も残せたので、白は痛恨のミスが出たように見えます。
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黒としてはこの手自体は悪くないのですが、ヨセは手順が重要!この前に一手打っておきたかったですね。
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ツケとカカエを交換することで、右辺のヨセに関しては黒に大分余裕が出来ていたことでしょう。
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こういう時どちらに打つか悩むかもしれませんが、この手の場合上辺にダメを詰めてもあまり意味がありません。
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こちらに詰めておけば白は実践と同じように進行した場合白4を強制されるので、こちらの方が勝ったでしょう。さらに手番が入れ替わるのでこのタイミングではかなり大きな差です。
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この碁が持碁になったということを考慮するとこの白58が痛恨の一手になったということです。
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細かいながらも、白1と右辺のヨセを牽制しておけば白に有利な最終盤だったとおもいます。
棋譜は162手で持碁となっていることからこの後の進行はわかりませんが、やはりこの段階で形勢はもう動かいようですね。次回からは両者の白黒入れ替えた碁を紹介しますり
あとがき
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