
HarmonyOS NEXTのデメリットとは
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1.中国国内でしか使用することが想定されていない
①まず一つ目のデメリットは中国で使用することしか想定されていないこと です。
まだ開発されてからそこまで長く経っていないので当然国外userまで対応しきれるわけがありません。
ただ、今後のアップデートで対応、改善していくと思うので期待です。
具体的には純正のappstoreから入れた支付宝(Alipay)や微信(Wechat)等の登録が中国の電話番号しか対応していないのです。当然、登録やログインはできるわけもなく、、、ログインして使うのは不可能というのが結論です(公式appstoreからは中国版のみインストールできるため、グローバル版をインストールすれば使用することが可能です。グローバル版の入れ方は後々公開致します)
他に登録できないことが確認できているapp
Douyin(TikTok)、哔哩哔哩(bilibili)、微博(Weibo)、淘宝(タオバオ)
②HUAWEIアカウントが中国のアカウント(作成時の設定)出ないと開けないappがある。
せっかくNFCがついていますが、中国の銀行のカードしか設定はできません。
そもそも中国のアカウントでなかった場合開くことさえできません。

尚その他中国アカウント出ないと開けないプリインストールapp
Health、Books、MeeTime、BETA、SkyTone、Tips、Find Device、Music
③年齢制限が1歳でもかかっていた場合、使用できない。(appstoreから入手したapp)
年齢を認証するためには中国のID(日本のマイナンバーのようなもの)が必要なため、使用することができません。
2.日本語に対応していない
①システム言語が日本語に対応していない
以下対応言語一覧

②キーボードの入力が日本語に対応していない
つまり日本語は打てません。困ります。
まあ、日本で使われる前提ではないので当然といえば当然なのですが…
キーボードをAPKで導入することで可能になるのではないかと思う気持ちは分かるのですが、無理です。
何故ならAPKはコンテナ内でしか動作しないのと、キーボードの権限の付与が公式のキーボード以外できなくなっているからです。

↑以上についてはこちらご覧ください。
③Celiaが日本語を使えない
CeliaとはiPhoneでいうsiri、AndroidでいうGoogleアシスタントです。
Celiaが日本語でかえすことは可能ですが読み上げはできません。
読み上げを押すと中国語で読み上げられてしまいます。
日本語で話しかけても日本語とは認識せず、無理やり中国語として認識されてしまうようです。
認識対応言語を聞いてみると英語、中国語、フランス語、スペイン語のようです。

3.GMSに対応していない(純正)
3つめがGoogleのサービスを使うことができません
これはアメリカからの制裁を受けているためです。
アプリは当然appstore以外からインストールすることはできません。
apkも対応していませんし、GooglePlayStoreはありません。
ブラウザもchromeやGoogleはありません。HUAWEI独自ブラウザappを使うことになります。
先ほどアプリはappstoreからしかインストールできないと書きましたが実は裏技で可能です。中国国外から出たときに使用できるAndroidコンテナを使用することで使うことができます。(別の記事で詳しく紹介)
ただし、そのコンテナ内でしか使用できない。通知が来ない。うまく動作しない。アップデートに対応してない。バックグラウンドや画面分割に対応していない。インストールできないappもあるという問題山積み状態です。
そのためあまり期待はしないほうがいいです。
ただし、今後のアップデートで進化していくと思いますし、デバイスのアップデートによってはキーボードが日本語に対応したという話もあるので期待はできそうです。
今後もHarmonyOS NEXTを追っていきたいと思うので見ていただけると嬉しいです。ありがとうございました。
Y/A
検証環境 HUAWEI Mate 60Pro HarmonyOS NEXT 5.0.0.123 SP19