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事実は一つ、解釈は無数。

平素よりお世話になっております。
経営学部 国際デザイン経営学科 4年 丹羽悠太です。

まず初めに、日頃より東京理科大学I部体育局サッカー部の活動に多大なるご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございます。この場をお借りして、保護者の皆様、OBOGの皆様、スポンサーである株式会社テラスカイ様、株式会社ベネフィット・ワン様、学校関係者の皆様、そして社会人スタッフの安形さんに心より感謝申し上げます。

来年は、史上最強の理科大サッカー部として、観る人の心を震わせるような熱く素晴らしい戦いをみせてくれると信じております。引き続き、温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします。

前回の投稿

前回の瑠璃のブログを読んで、彼女がこの4年間、さまざまな悩みや葛藤、苦労があった中で、何よりもチームのためを思って支えてくれていた事が伝わり、改めて感謝の気持ちが込み上げてきました。

彼女のこの1年間の姿を振り返ると、
試合前には、スタメン選手たちとハイタッチをしながら動画を回してくれたり、アップ中に重い12個のボトルを地面に置かず、両手でしっかり持って選手に渡してくれたり、スタメン写真撮影の際は、自らのスマホで画面録画をしながらカメラを構えてくれたりと、表には見えにくい様々な所で「マイナスを無くす」どころか、選手の気持ちを第一に考え、プラスを作り出そうとしてくれていたなと感じます。

またこのように、選手たちにプラスアルファを提供しようと常に努めてくれるのが理科大サッカー部のマネージャー5人の凄さであり、そんなマネージャーはチームの誇りです。
1年間選手とチームのサポートをありがとう!

チームメイトへ

本題に入る前に、
この素晴らしい仲間とこの環境でサッカーに打ち込む事ができて本当によかったし、何より楽しかった。
同期のみんな、そして後輩のみんなに本当に感謝しています。ありがとう!

あとは、みんなが書いてくれたメッセージカード。
これはめちゃめちゃ嬉しくて、少なくとも7周は熟読しました。
身に余るほどのメッセージを沢山書いてくれていて、忙しい中丁寧に考えてくれた事が伝わったし、何より大好きなチームメンバー一人一人からコメントをもらえた事が本当に嬉しかった。
メインで作ってくれた真美子ちゃんをはじめ、メッセージをくれたみんなありがとう!一生の宝物です。

宝物


本題

ラストのブログ。
今回は4年間の大学サッカー含め、小2から現在まで15年間のサッカー生活で得た事をテーマに書こうと思う。

サッカーを必死にやる生活で得たこと。
一言で言えばそれは "解釈力" だと思う。
うまくいかない時や辛い時にその事実をどう捉えるか。

今までのサッカー人生を振り返って、嬉しかった思い出よりも圧倒的に、辛く、苦しく悔しい思い出が多い。
本気で打ち込む環境を選んでいるみんなもそうなんじゃないかな。

日常的なところでは、朝の早起きもそうかもしれない。体力面でシンプルに練習がきつい事もそう。

それに加えて、大事な試合で勝ちきれなかったり、自分が思い描くプレーができなかったり、
途中交代させられたり、スタメンから外されたり、試合に出場できない時期があったり、大事な時期に怪我をしたり、

15年間この繰り返しだった。

だからこそ、そんな時それをどう捉えて乗り越えるか
自分なりの答えが出せた気がする。

一つの出来事を例にすると、

最も嬉しく、最も悔しかった試合  

最後の試合の桜美林戦である。
個人的に15年間を振り返って、
「一番嬉しかった試合は何?」と聞かれたらこの試合をあげるだろう。
一方で、「一番悔しかった試合は?」と聞かれても間違いなくこの桜美林戦をあげる。

引退からちょうど1ヶ月。
しばらく時間が経った今、もう未来へ進んでいる後輩たちに過去の試合の話をするのは申し訳ないが、少しだけ付き合って欲しい。

あの試合、あれだけ試合後に喜んだことは今までなかった。
勝って涙を流した経験もなかったし、嬉し涙すらはじめてだったかもしれない。
部を引退する4年生にとってはもちろん、幹部学年として1年間チームを引っ張ってきた3年生、毎日始発に揺られトレーニングに励んだ部員全員にとって間違いなく有終の美を飾る一戦となった。

ただ、個人的には一番悔しい試合でもあった。

サッカーは大学で完全に辞めると決めて臨んだラストシーズン。後悔しないよう何よりもサッカーの優先順位をあげ、全力で取り組んだ。
ただこの1年間は正直かなり苦しかった。怪我もあったが夏のリーグ中断期間までで、出場時間は合計30分ほどだったと思う。

1年の時より出場時間が短い事実を受け止めつつ、何かを変えなければと思い、夏合宿前に目標を立てた。

「最終節でピッチに立ち、チームの優勝に貢献しつつ、今まで応援してくれていた家族に恩返しをする」

少し自己本位な目標ではあるが、何より毎試合応援に来てくれていた父や、試合前には毎回食事メニューに気を配ってくれた母、そしてサッカーを共に始め、誰よりも切磋琢磨してきた双子の兄に、最後ピッチでプレーする姿を見せる事で感謝の思いを伝えたかった。

それ以降は目標を見失わないよう、毎朝この文字を見て一日の生活をスタートさせた。

結果、最後の試合はビブスを着たまま、1分1秒も試合に出ないまま終わった。

悔しくないはずがない。
人生で一番悔しかった。

今どう思うか

これでよかったと心から思う。
起こった事全てに感謝したいくらい。

この悔しい経験が、いま思った以上のエネルギーとなって、引退後の生活に活かせている。
朝練をする後輩たちを想像しながら毎朝5時半には起き、次の目標に向かって走り出せている。

たとえ1分でもあの日ピッチに立っていたら、この悔しい思いは半減していたし、自分は満足していたかもしれない。
社会人になり仕事で苦しい時、今後の人生で辛い時、もうひと踏ん張りするエネルギーをサッカーは最後与えてくれたと思ってる。

だからこれで正解だったと思っている。


最後の試合で出場できなかった。
これは変える事のできない事実。
しかしこの事実の解釈方法は無数に存在し、自ら選択をする事ができる。

どのように自分の中で肯定的な意味づけをし、次一歩踏み出すエネルギーに変えるか。

これが15年間本気でサッカーに取り組んで学んだことである。

事実は一つ、解釈は無数。

トップチームは東京カップの工学院戦。
サテライトは先日のTUSリーグ初戦。
結果を振り返って、選手一人一人様々な感情があると思う。

これからも、みんなは本気でサッカーと向き合う中で、レベルの高い相手と試合をする上で、必ず悔しいことや辛いことが起こる。
チームとしても来年1部リーグという高いレベルで戦う際、思うような結果が出せず、苦しい時が必ずある。

そんな時は、起こったその事実をどう解釈し、未来に繋げるか。少し意識するだけでチーム全体が一歩前進できると思う。

来年の熱い戦いに期待しています!

次回

ついに引退ブログはラスト3人。
そして次回は、
3年間ももに爆弾を抱え続け、最後は足首で爆発するというオチをかました理科大の絶対的エース、細谷俊輔。

ただ、驚異的な回復力をみせ、最終節でピッチに立つ姿をみれたことは個人的に凄く嬉しかった。
思い返せば、彼とは高一で出会い、大学の入学式もサッカー部の体験も一緒、その後も常に一緒にいた気がする。そしてそんな彼が語る最後のブログ。
4年間を振り返り、今何を思うのか。また今後の未来を見据えてどのような思いを綴るのか。

是非お楽しみに!

はーと♡


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