人に勝つのは難しい
平素よりお世話になっております。
工学部工業化学科 4年 利島慧 です。
同期の引退ブログでは、
4年間の葛藤、
最後の1年の苦悩、
この組織に対しての警鐘、
周囲への感謝、
自身の考え、
というような、様々なメッセージから当人の考えを覗くことができ、面白く読ませてもらいました。
先日の想真のブログでは、
1年時からチームの主力として試合に出場している彼の、
競技に対する取り組み方、考え方がつづられており、想真らしいなと思いつつも新鮮に感じました。
幹部時代何やってたの?といじられがちな彼ですが、チームのことを考え行動してくれていて、個人的に結構助けられました。ありがとう。
来年から社会人スタッフとして籍を置くのか注目です。
さて、引退ブログ
自分の考えを発信するという機会もそうないと思うので、自分が思っていることを、3、4年時の記憶に沿って、言語化して残しておこうかなと思います。
拙い文章ですが、お付き合いください。
勝負ごとにおいて、勝利のための必要条件はあるが十分条件はない。
これをすれば勝てるというものはなく、勝つためにすることはいくらでもある。
当たり前だ
この話はサッカーによく当てはまる気がしている。
その理由は、サッカーは団体競技であり、
選手が相互に影響を与え、
かつ流動的に局面が変化し続けるため、
想定できるパターンは膨大にあるからだ。
と考えている。
勝つためには、
勝つために必要なことをチームとして、個人として、取り組む必要がある。
練習では膨大にある必要条件のなかから、
最優先なものを抽出し、チームとして取り組み、準備をする。
良い準備ができたと感じても、思うようにいかないときもあり、負ける時は負ける。
良い準備ができなかったときはほぼ例外なく負けた。
そういう意味で、良い準備ができてやっとスタートラインにたつという感覚がある。
準備が重要で、良い準備ができたとしても勝てるとは限らない。
サッカーをしていて人に勝つことの難しさを、何回も味わった。
主将を務めた3年時
火曜早朝6:00に上井草に集まり、
一週間最大限の準備をして、
週末の試合に臨み、
翌日には次節への準備を始める。
良い準備をするために、サッカーに対して最も時間をかけたシーズンだった。
良い準備という言葉は抽象的で、それは主観的な感覚でしかない。
このシーズンでは、練習の数だけ、試合の数だけ、準備をして実践することができた。
そのなかで、自分がどの程度の準備をすれば、物事がうまくいきやすいか、いかないか。
自分にとって、目標を達成するには、準備に対してどの程度の労力が必要か。
十分条件はないので
明確な基準はないけれど、
これらのことを、このシーズンを通して、より自身の体感として把握することができた。
良い準備をするうえでの指標になっている。
サッカーに限らず。
4年時
3年時に比べ競技に集中できたため、個人としてはこれまでにないほど、準備にこだわった。
新しく感じることもあり、よりサッカーを好きになれた。それでも負けまくった。
1部に昇格したこともあり、同リーグのチームのレベルが上がったことは確かだが、負けた多くの要因は自分たちにあると思っている。
良い準備をするためには、チームとしても個人としても必要なことに取り組まないといけない。
というふうに冒頭に書いたと思う。
個人というのは、
この組織に属する選手全員である必要がある。
学年とか試合に出る出ないとかは関係ない。
ある一部の選手だけが高い意識を持っているだけじゃ勝てない。
意識の差が生じてしまうのは、学生主体であるが故の難しさかも知れない。仕方ないで済ませてはいけないはずだし、
最高学年として、そういった問題をどうしようもできなかったことに悔いが残っている。
それでも理科大でサッカー部に入って良かったと思える一年だった。
勝つために、むら、こうを中心に準備をして、
週末には緊張感のある試合に臨んだ。
週末が楽しみでしかたなかったし、
よりサッカーを好きになり、まだサッカーを続けたいと思えた。
結果は残念なものとなったけれど、
個人的には今までで1番充実度の高い、理科大でサッカーをして良かったと思えたシーズンだった。
まとまりのない文章になってしまったが、
言いたいことは、
勝つためには、良い準備が必要で
良い準備をするには、自身の基準をつくっておくことが必要で
そのためには、何回もトライして自身の力量を把握しておくことが重要。
だということです。
最後に
本来リーダータイプではない自分にとって、
3年時は、メンタルや体のコンディション的にも不安定だったと思う。
その中で、目標としていた1部昇格を達成することができたのは、間違いなく
総じて「できるやつ」である理央。
相談すると的確な意見をくれるけんしん。
苦しい時期を過ごさせてしまったと思うが、不満を押し殺してチームを支えてくれた篤史。
そして想真。
の幹部4人をはじめとした、マネージャー含め全部員のサポートのおかげです。
なにより、後輩の考えに対して、ときには厳しすぎるんじゃないかと思うこともあったけど、真摯に向き合ってくれた、あるべき姿を背中で示し続けてくれた偉大な先輩方には感謝しかないです。
3年生は、むらを中心に、大変ながらも、部として最も苦しいシーズンを幹部学年として引っ張ってくれてありがとう。最後の一年いい意味でのびのびとプレーして欲しい。
下級生達にはもう一度、1部で戦って欲しい。そのために強い理科大をつくってくれることを期待しています。
めちゃくちゃ応援しています。
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