『劇場版ダウントン・アビー』感想&『最速 吹替版試写会トークイベント』レポート
※撮影タイムがあり、会場およびキャストの写真の掲載許可を得ています。
※2020年1月9日に書いたブログ記事を移籍しました。
2023年10月24日にお亡くなりになった一城みゆ希さんに、心から哀悼の意を表します。
すばらしいヴァイオレット様を演じてくださり、どうもありがとうございました。
ついに明日!
映画ダウントンアビーの初日がやってきました!!
英国の最終回から、4年……
NHKの最終回からは、2年半……
ダウントニアンが待ちに待った映画です。
英国、米国、さらに世界各国で封切られ、ようやく日本でも上映されます!!!(大喝采🎉)
予告
ドラマをおさらいしておきたい方には、こんな公式まとめ動画もあります。
いろいろ懐かしいですね。
約10分でおさらいできる特別動画
なにしろ濃いドラマでしたから、よく10分にまとめたなあ~と感心しつつも展開が早すぎて初見の方はちょっとついていけないかもしれませんね💦
でも、無問題です!
実は先月、試写会にご招待いただいて一足先に見てきたのですが、映画だけでも楽しめる内容でした。(もちろんダウントニアンであれば1927倍楽しめます!)
この冬、もっともおすすめしたい映画です。
ところで、Twitterでは英国の公式アカウントさんが素敵な動画や写真をばんばん流してくれていますよね。
「そこまで見せていいの!?」っていうようなところまで。(英米人はもう見てるのでいいんです……)
そのため、かなり内容を知ってしまったなあと思っている方も多いのではないかと思います。
わたしもドラマ放送時はできるだけネタバレをさけていたので、そのあたりを少し心配していたのですが、特に問題はありませんでした。
脚本家のジュリアン・フェローズは、ちょっとやそっとのネタバレではびくともしない剛腕!
やはり、真に面白い作品は多少のネタバレを知っていても面白いのだと改めて実感しました。
でも安心してください、今は黙っていますね。
きょうのところはネタバレなしの短い感想です。
ダウントニアンのみなさんはぜひお早目に見て、わたしと語ってください!!!
【映画】
テーマ曲が流れた瞬間、胸が打ち震え、観終わった後は多幸感でいっぱいになりました。
想像していた以上にすばらしい映画だったからです。
貴族社会の一員でもある脚本家のジュリアン・フェローズ、そして時代考証家のアラステア・ブルースなど熟練のスタッフによって生み出された1927年イギリスの世界観は、いっそうリアルに美しく研ぎ澄まされていました。
まるでダウントン世界の住人になったかのような気分にひたれます。
「ドラマシリーズだからこそ描けた群像劇を、わずか2時間3分の映画でどこまで見せられるのだろう?」と少し心配していたのですが、そこはジュリアン・フェローズ、さすがの腕前でした。
群像劇のダイナミズムを失うことなく、すっきりとエレガントに映画化していたのです。
ダウントンの良さは、登場人物が何十人もいるというのに、ひとりひとりが「人生の主人公」として丁寧に描かれているところです。
貴族も使用人も、それぞれに深い人生があり、20世紀初頭のイギリスの片隅で生きている。
まるで視聴者の隣人のように、友人のように、遠い親戚のように。
映画でもその良さが失われることなく、生き生きと描かれていました。
懐かしいダウントンの住人たちが、以前と変わらず、今日も笑ったり、悩んだり、悲しんだり、喜んだりしている。
今も彼らはダウントンで生きているのだと実感しました。
そして、全体的に、あたたかい……
やさしさとあたたかさに包まれている映画です。
ダウントニアンはもちろん必見。
英国好き、英国映画好きの方にはぜひ見てほしい。
映画好きの方なら、この冬、絶対に見逃せない1本。
気分転換に何か映画でも見てみようかなと思っている方には、イチオシでおすすめしたい映画です。
【トークイベント】
試写の後は、素敵なトークイベントがありました。
声優のみなさんから『ダウントン・アビー』への思いや、スタジオ使いなど収録の裏話、ドラマの懐かしいエピソードなどを聞くことができてとても楽しいひとときが過ごせました。
まず、一城みゆ希さんがヴァイオレット様の声でご挨拶されて会場が沸きました。
実際のお声はとても若々しく美しいので、あの「お婆様声」は完全に演技だったということがよくわかりました。
ほかのお三方も地声と役の声がまったく違っていました。さすがはプロフェッショナルです。
一城さんが、「6シーズンたずさわってきたので、私たちがダウントンアビーになっている」とおっしゃっていたのが印象的でした。そのため、映画でもすぐに役に入っていけたとのことでした。
一城さん、玉野井さんによると、吹替の演出を担当された伊達康将さんは名演出家で、とても厳しい方だそうです。
ダウントンの初期のころには、声優のお仕事を始めてまもないキャストも複数いたのですが、伊達さんのご指導のおかげで今ではみなさん他作品で主演をつとめるほどになっているそうです。
実はわたしは、ドラマ放送時は英語で見ていたので「日本語だと違和感があるかしら…?」と思っていたのですが、そんなことはなく安心して見ることができました。
良いスタッフと演技力の確かな声優陣がそろっているからだと思います。
特に、メアリー役の甲斐田裕子さんは凄かった。時折、英語で聞いているのか日本語で聞いているのか意識しなくなるほどでした。違和感ゼロ。まるでミシェル・ドッカリーが日本語で話しているようでした。ミシェルの発声を非常によく研究されているのではないかと思います。
甲斐田さんによると、メアリーを演じるにあたっては「なるべく低音で声を出すこと」を意識されていたそうです。
メアリーの美しさはあの低い声にもあるので、まさに適役だったと思います。
やはり、英語圏では「美女は低音の声」だと決まっていますから。
以前、甲斐田さんが他の現場で演出家の伊達さんにダメ出しされたという言葉も印象的でした。
「もうちょっとうまい芝居かダメな芝居をしてくれないと何も言えない」と言われたそうです。
甲斐田さんはそこで、「いい塩梅にふんわりすり抜けるとダメなのだ」と気づいたそうです。
装いも美しく、S1のメアリー風のヘアスタイルで素敵でした。
トーマス役の三上哲さんは、お話がとても面白い楽しい方でした。
初期の「意地悪トーマス」の例として、伯爵の愛犬アイシスを隠してしまったエピソードをあげていました。
トーマスが酷いことをしたのに何も知らない伯爵に気に入られてしまうという棚からぼたもちエピなのですが、三上さんが最後に「ロバートちょろいちょろい」と言っていたのが面白かったです。
全ダウントニアンが同意することでしょう!😂
また、印象に残っているシーンとして、シビルが亡くなった時にトーマスが号泣していたシーンをあげていました。三上さんも泣いたそうです。
全ダウントニアンが涙した名シーンでしたね……
伯爵(旦那様)役の玉野井直樹さんは、伯爵愛が深いとみえて、伯爵とメイドの例のエピソードを必死に弁明して謝っていました。
あれは全世界のダウントニアンから叩かれましたからね~!
伯爵の株は上がったり下がったり変動が激しかったのですが、あの時は大暴落、ストップ安でした。
玉野井さんによると、伯爵は「誰かのために何かをしてあげたい」という思いがとても強い人なので、ああなってしまった……そうです😂
トークイベントのおかげで、Twitterでダウントニアンが盛り上がっていたのと同じような感想を声優のみなさんもお持ちになっていたのだとわかって嬉しく思います。
とても楽しいイベントを、どうもありがとうございました。
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第2作にして「完結編」というべき作品。
本作は、まさにドラマの「続き」です。
本作を見ずしてダウントンは終わらない…!
ヴァイオレット様ファンは必見です。
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特典映像がすばらしい…!
これさえあればいつでもどこでもダウントン。
ダウントニアン必携の最高BOX✨